南アフリカ・東ケープ州洪水、死者78人に、複数の河川が氾濫
同州では10日夜から大雨となり、複数の河川が氾濫。気象台は極端な寒波が一部地域に激しい雨をもたらしたと説明している。
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南アフリカ・東ケープ州で発生した洪水について、地元当局は12日、これまでに78人の死亡を確認し、行方不明者の捜索を続けていると明らかにした。
同州では10日夜から大雨となり、複数の河川が氾濫。気象台は極端な寒波が一部地域に激しい雨をもたらしたと説明している。
地元テレビ局は関係者の話しとして、「洪水発生の報告から数時間で救助活動が資源不足により麻痺状態に陥った」と報じている。
10日の激しい雨で複数の河川が氾濫。多くの家屋が押し流された。
被害の全容は明らかになっておらず、中央政府と自治体が調べている。
地元メディアによると、一部地域では水の高さが3~4メートルに達したという。
東ケープ州政府は11日の声明で、「洪水は多くの住民が眠っている真夜中に発生し、濁流が住宅地に押し寄せた」と述べた。
気象台は東ケープ州で洪水のリスクが高まっていると事前に警告していた。
大統領府によると、ラマポーザ(Cyril Ramaphosa)大統領は13日に被災地を視察する予定。
ラマポーザ氏は災害対策本部を立ち上げ、東ケープ州政府と連携して現地に支援物資を送っている。
州当局によると、少なくとも127の学校と20の医療施設が被害を受け、1000人近くが避難を余儀なくされているという。