メキシコ豪雨、死者44人に、被害甚大、行方不明者の捜索続く
政府は被災地に数千人の軍兵士を投入し、土砂の撤去や行方不明者の捜索に当たっている。
-1.jpg)
メキシコ政府は12日、数日間にわたる豪雨と洪水により、全国で少なくとも44人が死亡したと発表した。
政府は被災地に数千人の軍兵士を投入し、土砂の撤去や行方不明者の捜索に当たっている。
国家防災庁(CENAPRED)によると、中部ベラクルス州とイダルゴ州の被害が特に深刻。ベラクルス州では18人、イダルゴ州ではこれまでに16人の死亡が確認されている。
イダルゴ州では150の自治体で停電が発生。隣のプエブラ州では少なくとも9人が死亡し、1万6000戸以上の家屋が損壊した。
気象台によると、ベラクルス州では10月6~9日にかけて、広い範囲で雨量が500ミリを超えたという。
シェインバウム(Claudia Sheinbaum)大統領はX(旧ツイッター)への投稿で、被災した139の町を支援する取り組みを進めていると強調した。
軍が公開した写真には、兵士が救命ボートで住民を避難させる様子、泥水に浸かった家屋、腰まで水につかりながら通りを歩く救助隊員らの姿が写っていた。
シェインバウム氏はXに「ベラクルス、イダルゴ、プエブラ、ケレタロ、サンルイスポトシの各州における緊急事態への対応を、州知事や各連邦当局と連携して進めている」と書いた。
ベラクルス州当局は少なくとも30人が行方不明になっていると報告。軍と警察が捜索に当たっている。
ケレタロ州では子供1人が土砂崩れに巻き込まれて死亡した。