◎ヘリーンは9月26日にフロリダ州に上陸。サウスカロライナ州、ノースカロライナ州、ジョージア州などに大打撃を与え、南東部全域で250人近くが死亡した。
ハリケーン・ヘリーンが米南部に上陸してから数週間、ノースカロライナ州では行方不明者の捜索が続いている。
同州の救助隊は21日の記者会見で、「26人の捜索を続けている」と明らかにした。
先週初め時点の行方不明者は92人であった。
ヘリーンは9月26日にフロリダ州に上陸。サウスカロライナ州、ノースカロライナ州、ジョージア州などに大打撃を与え、南東部全域で250人近くが死亡した。
多くの地域で停電や断水が続き、インターネットも通じない状態となっている。
ノースカロライナ州では21日時点で95人の死亡が確認された。同州知事は記者会見で、ヘリーンを同州史上最悪のハリケーンと呼んだ。
州知事は21日、州の復興努力と連邦緊急事態管理庁(FEMA)の資金について誤った情報が広まり、拡散し続けていると懸念を示した。
同州政府もウェブサイトに声明を掲載。「偽情報を拡散しないで」と訴えた。「偽情報は市民、自治体、FEMAの復興努力を妨げ、助けを求める人々を落胆させ、恐怖を煽り、現場で働く人々の士気に悪影響を与えています...」
州知事はトランプ(Donald Trump)前大統領が同州アッシュビルを訪れる数時間前に声明を出し、トランプ氏に対し、偽情報を拡散しないよう求めた。
しかし、トランプ氏は21日、FEMAの予算が移民対策などに割り当てられていると主張し続け、ハリス(Kamala Harris)副大統領をその首謀者と呼んだ。
バイデン政権はトランプ氏の主張を否定している。