ナイジェリア中部洪水、行方不明者の捜索続く、死者200人に

首都アブジャの西方約380キロに位置する町では大規模な洪水が発生。モスクを含む多くの建物が押し流された。
2025年5月31日/ナイジェリア、中部ナイジャ州、洪水が発生した地区(ロイター通信)

アフリカ西部・ナイジェリア中部ナイジャ州で発生した洪水について、地元当局は4日、死者数が200人に達し、少なくとも98人が行方不明になっていると明らかにした。

同州の北部地域では5月28日午後から大雨となり、広い範囲が冠水。少なくとも500世帯が被害を受け、数百の家屋が全壊または損壊した。

首都アブジャの西方約380キロに位置する町では大規模な洪水が発生。モスクを含む多くの建物が押し流された。

中央政府と自治体が行方不明者の捜索を進めている。

国家緊急事態管理庁(NEMA)は声明で、陸軍、警察、赤十字、地元のボランティアが捜索活動を継続中であると述べた。

またNEMAは被災地につながる道路や橋が寸断され、捜索・救助・支援活動に影響が出ていると明らかにした。

さらに、複数の水源が汚染され、感染症のリスクが高まっていると指摘。被災者の支援に全力を挙げると強調した。

国際連合児童基金(ユニセフ)のナイジェリア事務所は4日、妊婦や子供に医療サービスを提供するチームを現場に派遣したと明らかにした。

ナイジェリアの雨季は4月から10月頃まで続く。

ナイジェリア、チャド、マリ、ニジェールは昨年9月、100年に1度の大雨に見舞われ、洪水により1000人以上が死亡、400万人以上が避難を余儀なくされた。

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