◎共産党指導部のコロナウイルスの巧みな管理が欧米を大きく上回る経済成長を後押しする。
◎中国の人口がアメリカの4倍以上であることを考えると、世界最大の経済大国になったとしても、平均的な中国人はアメリカ人よりはるかに貧しいままである。
報告書によると、中国経済は2028年までにアメリカを追い越し、世界最大の経済大国になるという。また、コロナウイルスの影響で以前の予測より5年早くなると報告された。
イギリスの経済ビジネス研究センター(CEBR)は、共産党指導部のコロナウイルスの巧みな管理が欧米を大きく上回る経済成長を後押しすると述べた。
一方、インド経済は2030年までに日本を追い越すと予測されている。
<2019年名目GDP(IMF統計)>
1.アメリカ 21.43兆ドル(人口:3.3億人)
2.中国 14.73兆ドル(人口:13.9億人)
3.日本 5.08兆ドル(人口:1.2億人)
4.ドイツ 3.86兆ドル(人口:0.8億人)
5.インド 2.87兆ドル(人口:13.5億人)
中国はコロナウイルスを最初に確認した国と伝えられているが、指導部の非常に厳格な対応でパンデミックを制御した。
結果、他の主要経済国とは異なり、2020年の景気後退を回避した。今年の経済成長率は2%と見込まれている。
一方、アメリカ経済はコロナウイルスの大流行に苦しめられている。12月26日時点の累計感染者数は約1,850万人。これまでに33万人以上が死亡した。
CERBは、「コロナウイルスの影響で、両国の経済競争は中国有利に転じた」と述べた。
報告書によると、アメリカ経済は「2021年はプラス成長、その後、2022年から2024年にかけて毎年約1.9%成長し、以降は約1.6%に減速する」という。
対照的に、中国経済は2025年まで毎年約5.7%、2026年から2030年まで毎年約4.5%成長すると見込まれている。
中国経済の世界シェアは2000年の3.6%から17.8%まで上昇しており、「2023年までに高所得経済になる」とCERBは予測した。
しかし、中国の人口がアメリカの4倍以上であることを考えると、世界最大の経済大国になったとしても、平均的な中国人はアメリカ人よりはるかに貧しいままである。
<経済ビジネス研究センター(CEBR)の予測:2020年>
・インド経済は2027年にドイツ、2030年に日本を追い越す。
・インド経済の伸びはコロナウイルスの影響で鈍化する。
・日本経済の2030年までの平均伸び率は約1.5%。