中国の11月の貿易黒字は、過去最高を更新する754億ドル(約7.8兆円)に達した。
税関のデータによると、11月の輸出は前年同月期+21.1%。アメリカへの輸出も貿易戦争の影響をほとんど感じさせず、46%増加したという。
11月の総輸出額は前月比+11.4%の2,680億ドル(約28兆円)、総輸出額は+5%の1,926億(約20兆円)ドルだった。
キャピタルエコノミクスのジュリアン・エヴァンス・プリチャード氏はレポートの中で、「11月の輸出は予想をはるかに上回った」と述べた。
ジュリアン・エヴァンス・プリチャード氏:
「この規模の成長が続く可能性は低い。中国のひとり勝ちは、コロナウイルスワクチンが世界経済に良い影響を与えることで緩和されるだろう」
オックスフォード・エコノミクスのルイス・カイス氏は、「輸出実績はそれほど印象的ではなかった」と報告した。
中国の2020年の貿易黒字は、前年比+21.4%の4,600億ドル(約48兆円)に達し、過去最高を更新している。
アメリカへの総輸出額は519億ドル、輸入は+33%の146億ドル。貿易黒字は11月時点で前年比+52%の373億ドルだった。
中国は今年1月の米中フェーズ1合意に基づき、アメリカ産大豆、天然ガス、その他の輸出品をさらに購入すると約束した。
コロナウイルスの影響で合意の約束に遅れが生じたが、国内需要の回復を受け、遅れを取り戻しつつある。
アメリカ、日本、ヨーロッパの経済活動が落ち込む中、中国はプラス成長の軌道に乗っている。
・11月の貿易黒字:754億ドル(前年比+21.1%)
・11月の総輸出額:2,680億ドル(前月比+11.4%)
・11月の総輸入額:1,926億ドル(前月比+5%)
・2020年の貿易黒字:4,600億ドル(前年比+21.4%)
・米総輸出額:519億ドル
・米総輸入額:146億ドル
・対米貿易黒字:373億ドル