◎中国の2020年の国内総生産(GDP)は前年比プラス2.3%、2020年第4四半期は前年同期比プラス6.5%だった
2021年 AP通信/中国

報告によると、中国の2020年の国内総生産(GDP)は前年比プラス2.3%、2020年第4四半期は前年同期比プラス6.5%だったという。

第4四半期の成長率は第3四半期のプラス4.9%を上回った。

コロナウイルスの震源地と考えられている中国は、アメリカ、ヨーロッパ、日本などの先進国が感染再拡大に苦しめられている中、順調な回復ぶりを世界にアピールしている。

2020年初め、共産党指導部は経済をロックダウンし、第1四半期の成長率はマイナス(6.8%)に転じた。

しかし、3月にコロナウイルスを制圧したと宣言し、工場、小売店、企業の活動を再開したことで経済は勢いを取り戻した。中国の第2四半期は主要経済国の中で唯一のプラス成長を記録している。

国家統計局は声明の中で、「経済は着実に回復し、人民の生活は力強く保護された」と述べた。なお、指導部は開発目標を「予想以上に達成できた」と主張しているが、詳細は明らかにされておらず、関連するデータも一切公開されていない。

中国の経済成長率は民主化運動を厳しく取り締まった1990年以前の最低値(3.9%)を下回ったが、他の主要経済国に比べるとはるかにマシな値である。なお、アメリカ、日本、ドイツなどのGDP上位国は2020年のデータをまだ報告していない。

<2019年名目GDP(IMF統計)>
1.アメリカ 21.43兆ドル(人口:3.3億人)
2.中国 14.73兆ドル(人口:13.9億人)
3.日本 5.08兆ドル(人口:1.2億人)
4.ドイツ 3.86兆ドル(人口:0.8億人)
5.インド 2.87兆ドル(人口:13.5億人)

2021年 Getty Images/中国

国営メディアは一部地域でコロナウイルスの感染再拡大が確認されているものの、当局の厳格な封鎖措置が機能し、封じ込めに成功したと報じている。

感染予防対策に欠かせないマスクや他の医療機器の需要の急拡大は、中国経済に恩恵をもたらした。

国際通貨危機(IMF)と民間調査会社は、中国の2021年の経済成長率を8%以上と予測している。

<中国の2020年GDP>
・前年比プラス2.3%、第4四半期は前年同期比プラス6.5%。

・小売り支出:前年比プラス4.6%

・オンライン販売:前年比プラス14.8%

・工場の生産量:前年比プラス2.8%(第4四半期は前年同期比プラス7.3%)

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