ジョージア州は両議席の決選投票を行わなければならない可能性が高いため、上院の勢力図は来年1月まで決まらないものと思われる。
同州の候補者たちは州選挙法で定められている投票率50%に達していない。
ジョージア州上院通常(開票率98%)
・共和党 デイビッド・パデュー 49.9%
・民主党 ジョン・オソフ 47.8%
・リバタ シェーンヘーゼル 2.3%
ジョージア州上院補欠(決戦投票へ)
・共和党 ケリー・レフラー 26%
・民主党 ラファエル・ワーノック 32.8%
決戦投票はトランプ裁判や内戦などの致命的なトラブルが発生しない限り、2021年1月5日に実施される。
議会選挙前、共和党は上院100議席中53議席を占めていた。これまでのところ、共和党は全体で1議席を失っているものの、支配を維持する可能性が高いと思われる。
民主党は上院過半数に必要な4議席の上積みを狙っていたが、多くの現職共和党員に議席を保持された。
しかし、ジョージア州で共和党から2議席を奪取すれば、上院の勢力は50-50になる。
ジョージア州の現職、共和党のデイビッド・パデュー上院議員は、民主党のジョン・オソフ氏とリバタリアン党のシェーン・ヘーゼル氏と争い、投票率はわずかに50%を下回っている。(開票率98%)
パデュー氏のキャンペーンマネジャー、ベン・フライ氏は声明で、「私たちは残業する用意ができている。勝ちます」と述べた。
これに対しオソフ氏のキャンペーンチームは、「ジョージアの有権者はジョンを選ぶだろう」とライバルを挑発した。
補欠選挙では民主党のラファエル・ワーノック氏が32.8%を獲得。現職の共和党議員、ケリー・レフラー上院議員との決選投票が確定した。
レフラー上院議員は、前任者の引退に伴い、昨年上院に任命された。
民主党はいくつかの州で議席奪取を狙っていたが、メイン州の民主党員、サラ・ギディオン氏は共和党の現職、スーザン・コリンズ上院議員に敗れた。
コロラド州では、元州知事のジョン・ヒッケンルーパー氏が、共和党の現職、コリー・ガードナー上院議員から議席を奪取している。
また、アリゾナ州でも、元宇宙飛行士のマーク・ケリー氏が共和党の現職、マーサ・マクサリー上院議員を破った。
しかしアラバマ州では、共和党候補のトミー・タベルヴィル氏が民主党の現職、ダグ・ジョーンズ上院議員から議席を奪取、利益は相殺された。
そしてトランプ大統領のお友達、ミッチ・マコーネル上院院内総務とリンジー・グラハム上院議員は、それぞれケンタッキー州とサウスカロライナ州で民主党候補を圧倒している。
民主党は6年ぶりの上院過半数を目指していた。