10月3日

ホワイトハウスがトランプ大統領の写真をリリース

3日午後、ホワイトハウスはウォルターリード国立軍事医療センターで働くトランプ大統領の写真を2枚リリースした。

イヴァンカ・トランプ氏は公開された写真をツイッターに投稿。「彼はアメリカのために働く、誰も彼を止めることはできない」とコメントした。

2020年10月3日 ホワイトハウス/ウォルターリード国立軍事医療センターのプレジデンシャルスイートで働くトランプ大統領

イヴァンカ・トランプ氏「彼を止めることはできない」

ボディマンは陽性

情報筋によると、オーバルオフィスオペレーションのディレクター兼、トランプ大統領のボディマン(身の回りのことを補佐をする特別なアシスタント)を務めるニック・ルナ氏の陽性が確認されたという。

今週、ルナ氏はトランプ大統領と連日行動を共にしている。なお、1日にニュージャージー州ベッドミンスターで行われた募金活動には同行していない。

ルナ氏のトランプ大統領の上級顧問、ジャレッド・クシュナー氏の助手を務める補佐官と結婚している。

9月30日 AP通信/アンドリュース空軍基地、左からホープ・ヒックス氏、ニック・ルナ大統領特別補佐官、ジャレッド・クシュナー上級顧問、ソーシャルメディアディレクターのダン・スカヴィーノ氏

メドウズ首席補佐官「大統領はうまくやっている」

10月3日夜、マーク・メドウズ首席補佐官とトランプ大統領の息子、エリック・トランプ氏がフォックスニュースのインタビューに答えた。

マーク・メドウズ首席補佐官:
「大統領は非常にうまくやっている。私は現在の結果に満足し、48時間以内に彼が回復プロセスに入ると確信している」

「コロナウイルスの威力は誰もが理解している。陽性判明時、私は非常に心配した。しかし、ショーン・コンリー博士と医療スタッフは素晴らしい成果を上げた」

メドウズ首席補佐官によると、トランプ大統領は熱から解放され、酸素濃度レベルも正常値に収まっているという。

エリック・トランプ氏は大統領と「20分~25分」ほど電話で話した時の状況について、「快活に話し、いつもと何も変わらなかった」と語った。

また、弟のバロン・トランプ氏も父親がマリーンワンで移送される様子を見て心配していたという。

2020年10月3日 ロイター通信/メリーランド州ベセスダのウォルターリード国立軍事医療センター、トランプ大統領の担当医、ショーン・コンリー博士を激励するマーク・メドウズ首席補佐官

トランプ大統領、2回目のレムデシビル投与

覚書によると、トランプ大統領は2回目のレムデシビル投与を完了、酸素吸入は必要ない状態だという。

また情報筋によると、トランプ大統領は3日午後にウォルターリード病院から補佐官に電話をかけ、普段通りに職務を遂行しているとのこと。

覚書、ABCニュース、ホワイトハウス特派員、カレン・トラバーズ氏

チームバイデン

10月3日、チームバイデンはジョー・バイデン氏が受けたPCR検査の結果を都度公表する(陽性、陰性を問わず)と発表した。

チームバイデンのスポークスマンを務めるアンドリュー・ベイツ氏は声明の中で、「バイデン氏は定期的にPCR検査を受けており、結果が判明次第、都度公表することにした」と語った。

これまでチームバイデンは、「陽性」だった場合のみ結果を公表すると述べてきたが、3日以降は「全検査の公表」に変更。バイデン氏のPCR検査頻度を公開し、「コロナウイルス対策に万全を期している」とアピールする狙いがあると思われる。

トランプ大統領の陽性診断後、バイデン氏は2日の午前中に2度検査を実施。どちらも陰性だった。ベイツ氏によると、3日の検査はなし、4日の午前中に検査する予定だという。

アンドリュー・ベイツ氏:
「バイデン氏の体調は至って良好である」

「先日の大統領討論会中、バイデン氏はトランプ大統領、トランプ家、その他関係者と社会的距離を十分保っており、スタージ外では常時マスクを着用していた

チームバイデンの情報筋によると、スタッフたちはバイデン氏のキャンペーン活動増加に合わせて、PCR検査の回数を増やしたという。

10月2日 ロイター通信/デラウェア州ニューキャッスルのニューキャッスル空港、飛行機に乗り込むバイデン氏

トランプ大統領「体調は良くなった」

ウォルターリード病院に入院したトランプ大統領がツイッターにビデオメッセージを投稿。「体調ははるかに良くなった。今後の数日間が体調回復プロセスの山場になるだろう」と語った。

トランプ大統領は病院内で撮影された約4分間の動画で以下のように述べた。

ドナルド・トランプ大統領:
「入院前は体調が優れなかった。しかし、今は気分が良い。ウイルスを克服し、現場に戻る」

コロナウイルスと戦ってきた何百万もの人々、医療関係者に感謝したい。私はアメリカだけでなく、彼らのために戦ってきた」

「私たちはコロナウイルスを打ち負かす。私が受けた治療法(レムデシビルを5日間投与する予定)は奇跡だ。世界中にこれを届けるべく、関係者たちは今も奮闘している」

「私がそう言うと皆批判する。しかし、私たちは間もなく、神から授けられた奇跡のような出来事を見ることになる」

トランプ大統領はメラニア夫人についても「うまくやっている」とツイッターを更新した。

最後に「アメリカ国民の支援と世界の指導者たちからの激励、そして、医療機関の関係者に感謝したい。彼らは素晴らしい仕事をしている」と述べた。

トランプ大統領「コロナウイルスと戦ってきた何百万もの人々、医療関係者に感謝したい」

チームトランプ

10月3日、アイオワ州でキャンペーン活動を行ったチームトランプの代理人、スタッフがマスクを着用した。

チームのスポークスマンを務めるマーク・ロッタ―氏はツイッターに写真を投稿。屋外にいるスタッフ、関係者、アイオワ州のキム・レイノルズ州知事、チームの上級顧問、エリック・ブランスタッド氏は、皆、マスクを着用していた。

しかし、共和党有権者の大半はマスクを着用しておらず、狭いエリアに密集。社会的距離は全く取れておらず、トランプ大統領の教訓は全く活かされていない。なお、重症化しやすい高齢者のマスク未着用が特に目立った。

副大統領討論会

情報筋によると、10月7日の副大統領討論会における「討論者間の距離は約3.7m確保」する予定だという。

これはチームバイデンから提案されたもので、マイク・ペンス副大統領とカマラ・ハリス上院議員の感染防止を目的としている。

3日AMのPCR検査で陰性を確認したペンス副大統領は、副大統領討論会の翌日からキャンペーン活動に戻り、激戦州のアリゾナでイベントを開催する予定である。

チームトランプはABCニュースの取材に対し、「ペンス副大統領の体調は良好であり、予定通りキャンペーンを続行する」と述べた。

なおチームトランプは、トランプ大統領がコロナウイルスに感染したにも関わらず、3日のキャンペーンを強行。共和党関係者によると、イベント延期の話し合いは行われなかったという。

ペンス副大統領の担当医は疾病予防管理センター(CDC)のガイドラインを引用し、「ペンス副大統領は、トランプ大統領を含む陽性者とは密接に接触していなかった」と主張した。

しかし、ペンス副大統領はエイミー・コニー・バレット氏を紹介するセレモニー(9月26日)に出席し、その後もトランプ大統領と接触している。

Getty Images/マイク・ペンス副大統領とカマラ・ハリス上院議員

ミッチ・マコーネル「上院スケジュールを2週間延期する」

3日午後、共和党上院党首のミッチ・マコーネル氏は同僚3名がコロナウイルスに感染したことを受け、「上院のスケジュールを2週間延期する予定」と発表した。

ミッチ・マコーネル上院党首
「10月5日までに上院延期の合意を得る予定」

「エイミー・コニー・バレット裁判官の指名を確認する聴聞会は、予定通り10月12日に召集される

これに対し、民主党のチャック・シューマー上院議員は声明を発表した。

チャック・シューマー上院議員:
「議会を2週間延期するのであれば、バレット裁判官の聴聞会も延期すべき」

「上院の延期は妥当。しかし、聴聞会の実施は受け入れられない。危険すぎる」

バレット氏の最高裁判所判事就任を決定する上院投票は、予定通り実施されるものと思われる。

9月29日 Getty Images/キャピトル・ヒル、上院党首のミッチ・マコーネル議員と最高裁判所判事候補のエイミー・コニー・バレット氏

情報筋「トランプ大統領は酸素吸入を行っていた」

トランプ大統領に近い情報筋(行政高官)はABCニュースの取材に対し、「大統領は呼吸に問題があり、2日にホワイトハウスで酸素吸入を受けた」と語った。なお、これはウォルターリード病院に移動する前だという。

行政高官:
「コンリー医師によると、次の48時間が病気の進行を監視するうえで特に重要だという」

「私は大統領の体調を懸念している」

「大統領の状態を監視している情報筋から、”過去24時間のバイタルサインは非常に懸念”されており、次の48時間のケアが特に重要だ、と言われた」

3日午前の時点に記者会見を行ったトランプ大統領の担当医、ショーン・コンリー医師は「現在、酸素吸入は行っていない」と述べている。

またコンリー医師は「トランプ大統領が呼吸困難に陥ったことはない」と主張している。

10月2日 AP通信/ホワイトハウス、マリーンワン搭乗前、記者に良好をアピールするトランプ大統領

医師「大統領は非常にうまくやっている」

トランプ大統領の担当医、ショーン・コンリー医師は記者団に対し、以下のように述べた。

ショーン・コンリー医師:
「トランプ大統領は10月1日から2日にかけて熱があった」

現在、熱は引いている。トランプ大統領の体調は確実に回復している」

「我々は大統領の心臓機能、腎臓機能、肝機能を監視しており、いずれも順調に機能している」

トランプ大統領には「レムデシビルが5日間投与される」予定である。

記者団はトランプ大統領がいつどの段階で酸素吸入を受けたか質問したが、コンリー医師は明確な答え出さず、「現在酸素吸入は行っていない」と述べるにとどめた。

ショーン・コンリー医師:
「10月1日、2日、そして今朝、トランプ大統領は酸素吸入を必要とする状態ではなかった」

記者団から「トランプ大統領は呼吸困難を経験したか?」と質問されると、コンリー医師は「経験していない」と答えた。

なお、トランプ大統領の最後のPCR検査日についても質問されたが、答えなかった。

コンリー医師はトランプ大統領の退院時期については言及せず、「体調を最優先とし、厳しい日付設定はしたくない」と主張した。

10月3日 AP通信/メリーランド州ベセスダのウォルターリード国立軍事医療センター、ドナルド・トランプ大統領の担当医を務めるショーン・コンリー博士

息切れの兆候

情報筋によると、トランプ大統領は軽い息切れを経験したが、呼吸困難には陥っていないとのこと。

現在出ている症状は微熱、悪寒、鼻づまり、咳、ウォルターリード病院に入院し治療を受けている。

情報筋によると、トランプ大統領は医師および関係者の監視下でゆっくり休み、疲れを感じているが、書類にサインするなど職務を継続しているという。

トランプ大統領はペンス副大統領への権力移行を発表していない。これに対し関係者は、「心配している」と述べた。

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