12月1日
ジョージア州選挙当局「誰かが撃たれる、死人が出るだろう」
12月1日午後、ジョージア州の投票システムを統括するガブリエル・スターリング氏は、選挙当局の不正を訴え続ける共和党のデイビッド・パデュー上院議員とケリー・レフラー上院議員を非難したうえで、トランプ大統領に嘆願した。
ガブリエル・スターリング氏:
「大統領、あなたはジョージア州を失った可能性が高い。私たちは作業を続けている。私は問題が発生しているかもしれないと理解し、大統領にはそれを要求する権利がある」
「しかし、あなたに票を直接調査する権限はない。州知事は私たちの集計結果を承認した」
「暴力行為を誘発するような鼓舞はやめるべきだ。誰かが傷つくだろう。誰かが撃たれるだろう。誰かが殺されるだろう」
「結果は出た。他に道はない。今すぐ立ち止まるべきだ。支持者に暴力を振るってはいけない、威嚇してはいけないと言ってほしい。暴力はいかなる理由があろうと決して許されない。それを行った者はアメリカ人ではない 」
Georgia elections official angrily condemns violent rhetoric against election workers: "This is elections. This is the backbone of democracy. And all of you who have not said a damn word are complicit in this!" https://t.co/JsAo4rBy2e pic.twitter.com/GMpVfc3B3u
— ABC News (@ABC) December 1, 2020
バイデン氏とファウチ博士
チームバイデンは、現コロナウイルス対策チームの最高顧問、アンソニー・ファウチ博士と同対策チームの委員、デボラ・バークス博士と連絡を取った。
当局者によると、ふたりは別々にバイデン氏と話したという。
国立アレルギー・感染症研究所の所長を35年以上務める感染症のエキスパートは11月29日のインタビューの中で、「新政権にコロナウイルス対応を説明する準備を進めている」と語った。
選挙前、バイデン氏はトランプ大統領がファウチ博士を解雇するかもしれないと示唆した際、大統領選に勝利すれば「ファウチ博士を雇い、トランプを解雇する」と約束している。
イエレン財務長官候補「アメリカの世界的なリーダーシップを取り戻す」
新政権の財務長官に任命されたジャネット・イエレン氏が演説した。
イエレン氏はパンデミックによる経済的被害は「最も脆弱な人々に不釣り合いな影響を及ぼした」と述べ、「一部の者だけを保護する現政権の不作為な景気対策はさらなる荒廃をもたらす」と警告した。
また、トランプ大統領の孤立主義的なアプローチを却下したうえで、バイデン氏の国家安全保障および外交政策チームと協力して、「アメリカの世界的なリーダーシップを取り戻す」支援をすると述べた。
ジャネット・イエレン氏:
「私たちはあなたの仕事、給料、あなたの闘争、あなたの希望、あなたの尊厳、そしてあなたの無限の可能性について考える機関になる」
バイデン氏、ウォーキングブーツデビュー
12月1日午後、バイデン氏がデラウェア州ウィルミントンのクイーンシアター前でウォーキングブーツ姿を記者に公開した。
飼い犬と遊んでいた時に右足の甲付近の骨を折ったバイデン氏は、記者から足の状態を尋ねられ、「スポーツは数週間我慢する」と答えた。
・ジョー・バイデン次期大統領が骨折
バイデン氏はクイーンシアターで記者会見を行い、先日公表した新政権の経済チームのメンバーを紹介する。
・財務長官:ジャネット・イエレン氏
・行政管理予算局長:ニーラ・タンデン氏
・財務副長官:ワリー・アデエモ氏
・経済諮問委員会議長:セシリア・ラウズ氏
・経済諮問委員会委員:ジャレッド・バーンスタイン氏
・経済諮問委員会委員:ヘザー・バウシー氏
トランプ大統領、共和党州知事に噛みつく
チームトランプが異議を唱えた6つの州すべてがバイデン氏の勝利を承認した。
これに対しトランプ大統領は、チームトランプの努力を打ち砕いた共和党州知事を激しく非難している。
一方、アリゾナのダグ・デューシー州知事とジョージアのブライアン・ケンプ州知事は、トランプ大統領とチームトランプの行動が共和党の弱体化を招き、来年1月に予定されているジョージアの上院決戦投票(通常、補欠)に深刻な影響を与えるのではないかと懸念している。
トランプ大統領は12月1日午前の定例ツイートでケンプ州知事に「選挙を中止する」とツイート。詐欺を承認しても私たちは勝つと宣言した。
ジョージア州(11月20日6:00開票率100%)選挙人:16人
・トランプ2,463,293票
・バイデン2,475,296票
ジョージア州上院通常(開票率99%、決戦投票へ)
・共和党 デイビッド・パデュー 49.7%
・民主党 ジョン・オソフ 48%
・リバタ シェーンヘーゼル 2.3%
ジョージア州上院補欠(開票率98%、決戦投票へ)
・共和党 ケリー・レフラー 25.9%
・民主党 ラファエル・ワーノック 32.9%
Do something @BrianKempGA. You allowed your state to be scammed. We must check signatures and count signed envelopes against ballots. Then call off election. It won’t be needed. We will all WIN! https://t.co/UiJrlyBGiK
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) December 1, 2020
トランプ大統領、ジョージア州とウィスコンシン州に牙をむく
敗北を認めないトランプ大統領はアリゾナ州で進行中の公聴会に、「アメリカ史上最大の詐欺が発生している」と訴えた。
また、ジョージア州とウィスコンシン州で追加の訴訟を起こすと発表し、反抗的に戦い続ける姿勢を強調した。
ドナルド・トランプ大統領:
「私はアリゾナ、ミシガン、ジョージア、ペンシルベニア、ウィスコンシンで勝った。私たちは詐欺を打ち負かす」
Donald Trump Calls In to Arizona Voter Fraud Hearing: We‘re Fighting Back https://t.co/pzDS6YnwSf via @BreitbartNews. A very inspiring hearing. Such great support from both witnesses to election fraud and political leaders!
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) December 1, 2020
ウィスコンシン州、バイデン氏の勝利を承認
ウィスコンシン州のトニー・エバーズ州知事は選挙の結果を証明する確認証明書に署名し、バイデン氏の勝利を公式に承認した。
エバーズ州知事は声明で、「ジョー・バイデンでカマラ・ハリスの勝利を承認する確認証明書に署名した。ウィスコンシン州は選挙の安全、公正、公平を証明した」と語った。
ウィスコンシン州(11月21日5:50開票率100%)選挙人:10人
・トランプ1,610,151票
・バイデン1,630,716票
バイデン氏、国連事務総長と電話会談
バイデン氏は国連のアントニオ・グテーレス事務総長、アルゼンチンのアルベルト・フェルナンデス大統領、コスタリカのカルロス・アルバラド大統領、ケニアのウフル・ケニヤッタ大統領と電話会談を行った。
飼い犬と遊んでいた際に足を骨折したバイデン氏は、ウォーキングブーツを履いて職務をこなしているという。
バイデン氏と電話会談を行った国は現時点でドイツ、フランス、日本、イギリスなど、計18か国。
また、NATO、欧州委員会、欧州理事会、フランシスコ教皇とも話している。
11月30日
ハリス次期副大統領、大統領日報を受け取る
ハリス上院議員の補佐官によると、30日午前に商務省で大統領日報(PDB)を受け取ったという。
PDBは大統領、副大統領、一部の閣僚および高官のみが閲覧できる最高機密文書。国家情報長官が作成し、中央情報局 (CIA)、国防情報局 (DIA)、国家安全保障局 (NSA)、連邦捜査局((FBI)、その他のインテリジェンス・コミュニティーに属する機関の情報などが記されている。
アリゾナ州の州務長官、バイデン氏の勝利を認定
30日、アリゾナ州の州務長官は、再集計作業の終了とバイデン氏の勝利を正式に認定した。
ケイティ・ホッブス州務長官は、ダグ・デューシー州知事とマーク・ブルノビッチ司法長官の前で公式文書に署名した。
ケイティ・ホッブス州務長官:
「この選挙は、アリゾナ州の法律と選挙手続きを完全に順守し、透明性、正確性、公平性をもって行われた」
デューシー州知事は可能な限り早く公式文書に署名すると述べた。
一方、トランプ大統領の個人弁護士、ルディ・ジュリアーニ氏は州務長官の署名について、「継続的に開催される公聴会で争い続ける」と反抗的な態度を見せた。
アリゾナ州(11月30日6:00開票率100%)選挙人:11人
・トランプ1,661,686票
・バイデン1,672,143票
新政権の経済チーム
バイデン氏は新政権の財務長官を含む経済チームを正式に発表した。
財務長官に任命されたジェネット・イエレン氏は、2018年まで連邦制度理事会(FRB)の議長を務めている。
・財務長官:ジャネット・イエレン氏
・行政管理予算局長:ニーラ・タンデン氏
・財務副長官:ワリー・アデエモ氏
・経済諮問委員会議長:セシリア・ラウズ氏
・経済諮問委員会委員:ジャレッド・バーンスタイン氏
・経済諮問委員会委員:ヘザー・バウシー氏
【新政権閣僚、23日発表】
・国務長官:アントニー・ブリンケン氏
・国土安全保障長官:アレハンドロ・マヨルカス氏
・国家情報長官;アヴリル・ヘインズ氏
・国際連合大使:リンダ・トーマス・グリーンフィールド氏
・気候担当特使;ジョン・ケリー氏
【ホワイトハウス上級スタッフ、17日発表】
・大統領上級顧問:マイク・ドニロン氏
・大統領副首席補佐官:ジェン・オマリー・ディロン氏
・大統領顧問:ダナ・レムス氏
・大統領顧問:スティーブ・リケッティ氏
・ホワイトハウス公共事業局の上級顧問:セドリック・リッチモンド氏
・ホワイトハウス政府間局長:ジュリー・ロドリゲス氏
・オーバルオフィスオペレーションディレクター:アニート・マシーニ氏
・ファーストレディの上級顧問:アンソニー・バーナル氏
・ファーストレディの補佐官:ジュリサ・レイノソ・パンタレオン氏
【ホワイトハウス上級スタッフ、12日発表】
・大統領首席補佐官:ロン・クレイン氏
大統領就任委員会が発足
バイデン氏はデラウェア州立大学のトニー・アレン学長率いる大統領就任委員会を立ち上げると発表した。
・事務局長:トニー・アレン学長
・上級顧問:マジュ・バルゲーゼ氏
・副事務局長:エリン・ウィルソン氏
・副事務局長:イヴァンナ・キャンセラ
アレン学長は声明の中で、「今回の就任式はパンデミックの影響で例年とは異なるものになると思うが、私たちは就任式の伝統を尊重し、人々の健康と安全を保ちながら式を行う」と述べた。
トニー・アレン学長:
「議会就任式典合同委員会(JCCIC)と協力して、式に参加する市民の感染予防対策と健康を優先する」