◎AP通信によると、ホワイトハウスは入国方法や理由に関係なく、「ワクチン接種を終えた外国人」の入国を許可する予定だという。
2020年3月18日/カナダとアメリカを結ぶ国境検問所(Wilson Ring/AP通信)

米主要メディアによると、アメリカは11月初旬に入国制限を解除し、海外の訪問者の受け入れを再開する予定だという。

コロナウイルスの感染拡大に伴い発効された渡航禁止令は、カナダおよびメキシコ間の車両、鉄道、フェリーによる移動に大きな影響を与えた。

AP通信によると、ホワイトハウスは入国方法や理由に関係なく、「ワクチン接種を終えた外国人」の入国を許可する予定だという。なお、ホワイトハウスは先月、航空機で入国する旅行者にワクチン接種完了を求める規則を施行すると発表していた。

また、来年1月には貿易に欠かせないトラック運転手や他の重要な個人についても、ワクチン接種完了を入国条件に加える見込みと伝えられている。

米国への入国を求めるメキシコやカナダの人々は、数カ月にわたってジョー・バイデン大統領に渡航禁止令を緩和するよう圧力をかけていた。ただし、ワクチンを接種していない個人は制限解除後も入国できない見込みである。

AP通信によると、政府当局者は11月初旬に制限を解除すると述べたが、具体的な日付は明らかにしなかったという。

車両、鉄道、フェリーで米国に入国する個人は、国境警備局の入国手続きの一環として、ワクチン接種を終えたかどうかを質問される。AP通信によると、警備当局者は入国希望者が本当にワクチン接種を終えたかどうかをチェックする権限を与えられるという。

航空機で米国に入国する場合は搭乗前のコロナ検査で陰性を証明する必要があるが、陸路とフェリーで陰性チェックは求められず、ワクチン接種完了を証明するだけでよい。

一方、疾病予防管理センター(CDC)によると、政府は国内で承認されたワクチンだけでなく、世界保健機関(WHO)が承認したワクチンのいずれかを接種した旅行者も受け入れる予定だという。WHOはイギリスのアストラゼネカや中国のシノファームワクチンなどを承認している。

またCDCによると、政府は2つの異なるワクチンを接種した個人に対するルールをまとめているという。カナダ政府は1回目アストラ・2回目mRNAワクチン(ファイザーかモデルナ)および、ファイザーとモデルナの組み合わせを認めている。

米国と国境を接するメキシコは入国者に対するコロナワクチン要件をまだ設定していない。

カナダは入国者にワクチン接種完了と、入国前72時間以内の検査で陰性と診断された証明書の提出を求めている。

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