◎10月19日の症例数は43,738件、死亡者は223人、直近7日間の平均症例は1日あたり44,000件以上。
10月19日、イギリス政府はコロナウイルスの新規陽性者と入院患者が急増していることに懸念を示し、冬のさらなる感染拡大に対処する新たな計画を準備していると述べた。
保健当局のまとめによると、19日の症例数は43,738件、死亡者は223人、直近7日間の平均症例は1日あたり44,000件以上。
首相官邸は19日の声明で、「ボリス・ジョンソン首相は困難な冬に対処する準備を進めるよう閣僚に命じた」と述べた。
BBCニュースによると、国民保健サービス(NHS)は冬の感染拡大が医療機関に深刻な影響を与えた場合、マスクの義務化やワクチンパスポートの導入を含む新たな計画を実行に移す可能性があるという。
首相官邸は、「ジョンソン首相は秋と冬の計画に基づき、コロナウイルスを制御し続けると強調した」と述べた。
ジョンソン首相は感染を抑える計画を立てていると述べたが、計画の詳細はまだ明らかにしていない。
一方、保健当局も新規症例の増加に懸念を表明したが、入院患者数と死亡者数は1月のピーク時に比べるとはるかに低く、ワクチンは上手く機能していると述べた。
10月初旬の直近7日間の平均症例は1日あたり約34,000件だったが、ここ2週間で44,000件まで急増した。
全国の入院患者はここ1週間で10%増加した。10月11日の入院患者数は約7,000人、18日は約7,800人。
イギリスのワクチン展開はここ1、2カ月低迷しており、政府は先日、12歳~15歳の学生のワクチン予約を学校で行えるようにすると発表した。少なくとも1回接種した人は17日時点で人口の約72%、接種を終えた人は約66%。
サジド・ジャビド保健相は声明で、「12歳以上の学生は対面授業を維持するために、積極的にワクチンを接種してほしい」と呼びかけた。
政府にコロナ対策を助言する諮問委員会のニール・ファーガソン博士は、「ブースター接種の加速と若者のワクチン接種が非常に重要である」と語った。「今パニックを起こす必要はありませんが、国民はイングランドの感染レベルが高いことをしっかり認識しておかなければなりません...」
政府は50代以上の人と重症化リスクの高い人へのブースターを許可している。
北アイルランドは19日に独自の冬季感染予防計画を発表し、混雑した屋内スペースでのマスク着用を義務化した。
ウェールズ政府はすでに冬季計画を発表しているが、マーク・ドレイクフォード首相は先日の会見で、「今年のクリスマスは昨年より楽しめる可能性が高い」と述べた。ウェールズの症例数も増加傾向にある。
スコットランドは新たなワクチン接種計画を実施中。ナイトクラブではワクチン接種証明の提示が必要になり、学校では原則、マスクの着用を求められる。