◎10月24日の新規陽性者数は39,962件、死亡者は72人。陽性者が40,000人を下回るのは12日ぶり。
10月24日、イギリスの野党労働党はコロナウイルスの感染拡大を受け、政府に感染防止対策を強化するよう求めた。
労働党のレイチェル・リーブス議員はBBCニュースのインタビューの中で、ワクチンのみに頼る政府の感染防止対策は行き詰まっていると指摘した。
しかし、ボリス・ジョンソン首相は先日の会見で、現在の感染状況は想定の範囲内であり、プランBに移行する必要はないと述べた。
労働党は新規陽性者と入院患者の高止まりが国民保健サービス(NHS)に圧力をかけていると指摘し、ワクチンパスポートの導入やマスク着用義務化の再開などを求めている。
一方、政府は12歳から15歳へのワクチン接種と高齢者へのブースターショットを推進することで入院患者と死亡者を減らし、Withコロナを確立したいと考えている。
保健当局によると、10月24日の新規陽性者数は39,962件、死亡者は72人だったという。陽性者が40,000人を下回るのは12日ぶり。
国内の医療機関に入院しているコロナ患者は増え続けており、23日には6,400人を超えたが、今年1月の34,000人に比べるとはるかに少ない。
しかし、NHSの関連組織と英国医師会を含む複数の機関は陽性者と入院患者の増加に強い懸念を表明し、政府にいくつかの制限を再導入するよう求めた。
リーブス議員はインタビューの中で、「政府は科学者と医療当局者の意見を政策に反映すべきだ」と述べた。「多くの専門家がマスクの着用義務化を含む感染防止対策の強化を求めています...」
これに対し、同じ番組に出演したリシ・スナック財務相は、「現在の感染状況はプランBに移行する必要がないことを示しているが、政府は状況を注視しており、移行できる準備は整っている」と述べた。
スナック財務相はブースター接種を推進することが最も重要であり、ワクチンは冬の感染再拡大を抑える防衛線になるだろうと付け加えた。
NHSによると、10月23日のブースター接種数は過去最多の約33万回に達したという。政府は50歳以上と医療・介護労働者や介護施設の入居者へのブースターを許可している。
野党自民党も対策の強化を要求しており、以前の声明で「政府の怠慢政策は冬の感染爆発を招く可能性が高い」と警告した。
一方、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドでは、公共エリアなどでのマスク着用が義務付けられている。
ウェールズの感染状況は8月中頃からゆっくり悪化しており、政府はワクチンパスポートの適用範囲を広げるかどうかを検討している。
スコットランドの陽性者は9月のピーク時の半分以下に減少したが、下げ止まりの傾向にある。
北アイルランド政府は学校、公共交通機関、飲食店などでのマスク着用を義務化した。