◎韓国はワクチンの追加供給を望み、イスラエルは使用期限間近のワクチンを有効活用したいと考えていた。
報道によると、韓国とイスラエルはファイザーワクチンの交換契約に合意したという。イスラエルは自国で保管していたファイザーワクチン70万回分を数日中に韓国に送る予定。
韓国は早ければ9月に同数のワクチンをイスラエルに返却する。韓国当局はイスラエルに対し、7月13日までに今回取り引きしたワクチンの接種を開始できるよう求めている。
イスラエルのナフタリ・ベネット首相は声明で、「双方にメリットのある取引だ」と語った。韓国はワクチンの追加供給を望み、イスラエルは使用期限間近のワクチンを有効活用したいと考えていた。
韓国の中央防疫対策本部の鄭 銀敬(チョン・ウンギョン)氏は交換契約を称賛し、「韓国は関係国との取り引きを追求し続ける」と語った。また、今年の後半に予備のファイザーワクチンを入手した場合、追加供給を望んでいる他の関係国と同様の取引を検討すると述べた。
疾病管理庁(KDCA)も取引を称賛したうえで、「第4四半期までには十分な数のワクチンを接種できると予想している」と述べた。
韓国の保健当局によると、7月6日の新規陽性者数は約半年ぶりに1,000件を超えたという。
イスラエルから届く70万回分は首都ソウルで使用されると伝えられている。KDCAは声明で、感染リスクにさらされている労働者に優先的に接種するだろうと述べた。対象には街頭清掃員、配達員、小売店の従業員なども含まれている。
韓国のワクチン接種数は7月7日時点で約2,000万回、少なくとも1回接種した人の割合は人口の30%を超えた。
一方、イスラエルのワクチン展開は世界トップレベルで、少なくとも1回接種した人の割合は人口の65%を超え、16歳以下への接種もすでに始めている。しかし、エルサレムポストによると、手元にはまだ多くのファイザーワクチンが残っているという。
パレスチナ自治政府は先月、イスラエルと100万回分のファイザーワクチンを交換するという契約をキャンセルした。パレスチナのマイ・アルカイラ保健相は当時の声明で、「イスラエルは交換するワクチンの使用期限を7月か8月と説明したが、手元に届いたワクチンの期限は6月だった」と述べた。
KDCAによると、イスラエルから届くワクチンはパレスチナに送られたものとは異なるという。
<接種数/少なくとも1回接種した人の割合(全人口)/7月7日時点>
アメリカ:3億3,100万回/54%
イギリス:7,800万回/67%
ドイツ:7,900万回/56%
イタリア:5,400万回/57%
フランス:5,700万回/51%
カナダ:4,000万回/69%
日本:5,100万回/26%
韓国:2,000万回/30%
中国:13億2,000万回/46~51%(推定)
インド:3億5,100万回/21%
イスラエル:1,100万回/65%
世界:32億5,000万回/24%
アジア:20億2,000万回/25%
北米:4億4,300万回/43%
ヨーロッパ:5億2,900万回/42%
EU:3億8,200万回/52%
南米:1億9,400万回/32%
アフリカ大陸:5,300万回/3%