◎南アフリカのコロナ対策はアフリカ諸国の中で最も厳しく、アルコールとタバコの販売禁止や夜間外出禁止などの制限を課してきた。
南アフリカ政府は5日、コロナウイルスの新規陽性数が順調に減少していることを受け、約2年間維持した規制(国家的災害事態)を解除すると発表した。
これにより、サッカー、ラグビー、クリケットのファンはスタジアムでの観戦を許可されることになった。試合を観戦する場合はワクチン接種証明または72時間以内に行ったPCR検査の陰性証明が必要で、収容率はひとまず50%に制限される。
また、屋内の公共スペースにおけるマスク着用義務も維持される。
海外旅行者もワクチン接種または72時間以内に行ったPCR検査の陰性証明提示を求められ、条件をクリアした旅行者は隔離なしで入国可能。
ラマポーザ大統領は4日遅くに放送されたテレビ演説の中で、「パンデミックは終わっておらず、コロナはまだ国内に残っているが、現在の感染状況は非常事態を維持するレベルにない」と述べた。「今後、コロナは他のウイルスと同じように国民健康法に基づいて管理することになります...」
南アフリカのコロナ対策はアフリカ諸国の中で最も厳しく、アルコールとタバコの販売禁止や夜間外出禁止などの制限を課してきた。
保健当局のまとめによると、同国の累計陽性は5日時点で約370万件、累計死者は10万人を超えた。世界で猛威を振るっているオミクロン株を最初に確認したのは同国である。
直近1週間の平均陽性は約1,300件、死者は10人前後を維持している。
ラマポーザ大統領は制限の緩和を擁護したうえで、「屋内の公共スペースではこれまで通りマスクの着用が義務付けられる」とくぎを刺した。「マスク義務はリスクの高いエリアでの集団感染を防ぐために必要であり、ワクチン接種率が低い間は維持する予定です...」
<南アフリカのワクチン接種率 人口比 4月4日時点>
▽1回:35.4%
▽2回:30.3%
▽3回:3.8%