◎4月18日の市内の新規陽性は22,248件。ここ数日の平均陽性は25,000件前後で推移している。
中国の上海市で18日、コロナウイルスに感染した患者3人が死亡した。市内でコロナの死者が報告されたのはロックダウン開始後初めて。
当局によると、亡くなったのは89歳と91歳の女性、91歳の男性の3人で、いずれも基礎疾患があったという。
上海市は声明の中で、「3人は入院後重症化し、その後死亡した」と報告した。
当局によると、18日の市内の新規陽性は22,248件。ここ数日の平均陽性は25,000件前後で推移している。
2,600万人が生活するアジア最大の都市はオミクロン株を抑えることに苦労しており、封鎖のさらなる延長は中国経済だけでなく世界経済に深刻な影響を与えると懸念されている。
新規陽性者のほとんどが無症状患者と伝えられており、中国版ツイッターのWeiboユーザーによると、医療機関より隔離施設の方が混雑しているように見えるという。
本土および香港市内で陽性と診断された重症患者は医療機関、軽症と無症状患者は専用の隔離施設に収容され、自宅療養は認められていない。当局は先月、規則を一部緩和し、医療機関に入院する患者は原則重症患者のみになった。
当局は世界最高と自負する「ゼロコロナ政策」を強化し、厳しい移動制限と感染者を徹底的に隔離することでゼロコロナを達成すると宣言している。
中国で最も裕福と考えられている上海の市民は食料不足、運動不足、日光不足、厳しい検疫、強引な取り締まり、住宅の差し押さえなどに不満を表明しており、一部の地域では乱闘騒ぎも報告されている。
あるWeiboユーザーは保健所の職員が陽性者が生存を期待して屋外に放置したコーギーを殴り殺す動画を投稿し、別のユーザーは隔離施設を確保するという名目で自宅を差し押さえられた住民と警察官が衝突する動画を共有し、話題を集めた。
自宅を奪われた住民は防護服を着た警察官につかみかかり、罵声を浴びせていた。
ある区域では住民が当局のバリケードを破壊し、食料を要求したと伝えられている。
指導部は上海市民の抗議にもかかわらずゼロコロナに固執しており、感染者ゼロを達成するまで戦い続ける可能性が高いと予想されている。
全国で何かしらのコロナ制限下に置かれている住民は先週末の時点で45都市の3億7300万人に達したと伝えられている。