◎ノルウェー政府は24日、1年以上続いた厳しいコロナ制限の大半を25日に解除すると突然発表した。
ノルウェーの地元メディアによると、首都オスロや他の主要都市でコロナウイルスの制限解除を祝う壮大なパーティーが催され、数十の騒々しい乱闘と激しい衝突が発生したという。
ノルウェー政府は24日、1年以上続いた厳しいコロナ対策の大半を25日に解除すると突然発表した。
保守的なエルナ・ソルベルグ首相の予想外の発表に多くの国民が驚愕し、オスロの繁華街をこよなく愛する人々は翌日、街に飛び出した。
ソルベルグ首相は記者会見で、「最も厳しい制限を導入してから561日が経過しました」と語った。「時は来ました...」
騒々しい祝賀パーティは25日の午後に勃発し、オスロの宴会は26日の朝方まで続いたと伝えられている。警察によると、南西部の都市ベルゲンや中部トロンヘイムの繁華街でいくつかの混乱が報告され、オスロの状況は最悪だったという。
オスロのナイトクラブ、パブ、バー、レストランの外には長蛇の列ができ、警察は戦闘(ケンカや乱闘)を少なくとも50回取り締まったと報告した。なお、政府はコロナワクチンパスポートシステムを採用していない。
オスロでナイトクラブを経営するヨハン・ホーグ・ハーネス氏は地元メディアの取材に対し、「予想した通りです」と憤慨した様子で語った。「どうして政府は少なくとも数日前に制限を解除すると通知しなかったのですか?繁華街は市民と警察で埋め尽くされています...」
地元メディアによると、警察当局はオスロのバス停でマチェーテを装備した男を打ち負かし、トロンヘイムではパブへの入店を待っていた数名が何かしらの理由で失神し大騒ぎになったという。
オスロ警察のルーン・ヘッケルストランド報道官は公共放送NRKの取材に対し、「署員は現場対応に追われた」と述べた。
一方、保守的なソルベルグ首相は政府にコロナ関連の助言を行う専門家委員会も制限の解除を支持したと述べ、突然の発表に対する批判を却下した。
ソルベルグ首相は25日の遅くに放送されたインタビューの中で、「国民には自分たちの望む生活を取り戻す権利があります」と語った。
北欧地域でコロナ制限の大半を解除した国はデンマークに次いで2カ国目。人口約530万人のノルウェーのコロナワクチン展開は順調に進んでおり、少なくとも1回接種した人は人口の76%以上、接種を終えた人はまもなく75%に達する。9月25日の新規陽性者数は519件、死亡者はゼロだった。