◎NZLは西側諸国の中で最も厳しい制限をほぼ2年間を維持した。
2022年2月3日/ニュージーランド、オークランドの会見場、ジャシンダ・アーダーン首相(Dean Purcell/New Zealand Herald/AP通信)

2月3日、ニュージーランド政府は国境を段階的に緩和する計画を発表した。

ジャシンダ・アーダーン首相は記者団に対し、「オーストラリアでコロナワクチン接種を終えたNZL市民は2月27日から、その他の国々に滞在するNZL市民は3月13日から帰国できるようになる」と述べた。

帰国した人々は10日間の「自己隔離」を求められる予定。検疫施設での待機は廃止される。

NZL政府は2020年3月末に国境を封鎖し、西側諸国の中で最も厳しい制限をほぼ2年間を維持した。ゼロコロナ政策は昨年10月に見直されており、ワクチン接種が進んだ地域の制限は段階的に緩和されている。

アーダーン首相は、「医療システムを維持するために段階的に国境を開放し、労働者と観光客を受け入れる」と述べた。

またアーダーン首相はオミクロン株の感染拡大を遅らせることが重要と強調したうえで、「国境再開は正常を取り戻す第一歩である」と述べた。「NZLはゴールを目指して進んでいますが、まだゴールには到達していないと理解してください...」

テレビジョン・ニュージーランドによると、国境再開手順は5つのステップに分けられるという。

▽2月27日:AUSに滞在するワクチン接種を終えたNZL市民の受け入れ開始。

▽3月13日:その他の国に滞在するワクチン接種を終えたNZL市民の受け入れ開始。また、ワクチン接種を終えた外国人の熟練労働者の入国も許可される予定。

▽4月12日:留学生の受け入れ開始。上限は5,000人。

▽7月:AUS人およびビザなし外国人観光客の受け入れ開始。ワクチンを接種していない人は検疫を求められる。

▽10月:国境制限をすべて解除。

NZLのワクチン完全接種率は人口の約76%、12歳以上の接種率は約94%、ブースター接種率は約56%。累計陽性は2月2日時点で約17,000件、死亡者は53人。

NZL政府の迅速なロックダウン政策はコロナの感染拡大をほぼ抑え、多くの称賛を集めた。その後、政府はワクチンの展開が進み、世界の死亡者が減少し始めたこと受け、ゼロコロナ政策を見直した。

NZLの経済はパンデミックによる落ち込みから急速に回復しており、最新四半期の失業率は3.2%まで改善した。しかし、一部の有権者と専門家は債務の急増と住宅価格の高騰に懸念を表明している。

野党国民党のクリストファー・ラクソン党首も国境の段階的な再開を歓迎した。

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