◎米国内でモデルナワクチンを接種した市民は10月20日時点で約7,000万人、ジョンソン・エンド・ジョンソンは約1,500万人、ファイザーは約1億人。
2020年12月23日/カリフォルニア州ロサンゼルスの医療機関、モデルナワクチン(Getty Images/AFP通信/PAメディア)

10月20日、米食品医薬品局(FDA)はモデルナとジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)ワクチンのブースターショットを承認し、さらに3回目接種を求める人(J&J接種者は2回目)は最初に接種したワクチンとは異なるメーカーのワクチンを選択できることも認めた。

FDAの決定は疾病予防管理センター(CDC)の独立した諮問委員会でさらに議論され、その後、CDCの委員による投票で承認するかどうかが決まる。米主要メディアによると、CDCの諮問委員会は21日に会合を開く予定だという。

FDA諮問委員会のピーター・マークス博士は20日の記者会見で、ブースターの選択は理にかなっていると述べた。「ほとんどの人は、自分がどのインフルエンザワクチンを接種したか知りません。多くの人々がどのコロナワクチンを接種したか覚えていないことを考慮すると、ブースターのルールは可能な限り柔軟にすべきだと思います」

CDCがFDAの決定を承認した場合、モデルナとJ&Jの接種を終えた被接種者は異なるメーカーのブースターを選択できるようになる。対象は65歳以上、基礎疾患などを持つ18歳以上、そして感染リスクの高い職場で働く最前線で労働者。

単発型のJ&Jの保護率は70%ほどしかなく、J&J接種者は異なるワクチンの選択を歓迎すると見込まれている。

FDAの決定はワクチンの組み合わせに関する複数の研究に基づいており、いずれの組み合わせも被接種者の抗体レベルは上昇した。

研究によると、J&J接種者は2回目にJ&Jではなくモデルナまたはファイザーを接種した方がより高い保護率を期待できるという。FDAはJ&J接種者に、1回目接種から2カ月後にブースターを得るよう求めている。

J&Jを接種したニューヨーク州の男性はABCニュースのインタビューの中で、「私はミックスします」と述べた。

CDCのデータによると、米国内でJ&Jを接種した市民は10月20日時点で約1,500万人ほどだという。ファイザーは約1億人、モデルナは約7,000万人。

一方、マークス博士によると、FDAはブースターの対象年齢を65歳以上から40代や50代に引き下げる検討を行っているという。

ジョー・バイデン大統領は8月に全国民を対象とするブースター計画を発表したが、外部の専門家はこの方針に反対し、対象を限定した。

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