◎北朝鮮にはPCR検査キットがないため、コロナを「謎の発熱」と呼んでいる。
北朝鮮の国営メディアは5日、コロナウイルスと謎の発熱を訴える患者が7日連続でひとりも報告されず、感染者全員が回復したと報じた。
朝鮮中央通信社(KCNA)によると、当局はオミクロン株を初めて確認した5月から慎重に検査を実施し、防疫を確立したという。
北朝鮮にはPCR検査キットがないため、コロナを「謎の発熱」と呼んでいる。
北は4月下旬に謎の発熱が流行していると報告し、5月に初めてオミクロン株を検出したと報告した。
しかし、西側諸国の専門家はそのデータ、特に死亡者数に懐疑的な見方を閉めている。
KCNAは5日の報道で、「この1週間、新たな発熱患者は報告されず、治療を受けていた患者は全員回復した」と主張した。
またKCNAは「我が国は安定段階に入ったが、当局は防疫を完璧に維持するために努力を積み重ねるだろう」とした。
KCNAによると、4月下旬以降の発熱患者は477万人に達し、死亡したのはわずか74人。その他は全員回復したという。死亡率は驚異の0.002%。これはコロナを確認した国の中で群を抜いて低い。
専門家によると、世界で最も貧しい北朝鮮がコロナと思われる謎の発熱を完璧に抑え込む可能性はゼロに等しいという。
北朝鮮の医療システムは世界最悪と信じられている。また、コロナワクチンの輸入も拒んでいる。
アジアの先進国である北朝鮮のライバル韓国はコロナワクチンを展開しているにもかかわらず、コロナに翻弄されている。日本やオーストラリアも同様である。
韓国政府の公式データによると、少なくとも2回ワクチンを接種した人は人口の約86%、コロナ死亡率は北朝鮮よりはるかに高い0.12%。
ロイター通信はソウル大学医学博士の話を引用し、「北朝鮮が発表した死亡率は達成不可能であり、死者数は数万から数十万に達している可能性がある」と報じた。