◎報道によると、トゥーンベリ氏はコロナワクチンの購入を支援するために、慈善団体を通じてWHO財団に100,000ユーロ(約1,300万円)を寄付したという。
スウェーデンのメディアによると、10代の気候活動家、グレタ・トゥーンベリ氏は、一部の裕福な国のコロナワクチン独占に異議を唱え、関係各国の政府やワクチン開発者などに不公平と戦うよう促したという。
<ワクチン接種数/4月20日時点>
アメリカ:2億900万回
中国:1億9,200万回
インド:1億2,300万回
イギリス:4,300万回
ブラジル:3,300万回
ドイツ:2,200万回
トルコ:2,000万回
ロシア:1,600万回
イスラエル:1,000万回
日本:200万回
世界:9億400万回
アジア:4億1,100万回
北米:2億3,700万回
ヨーロッパ:1億7,900万回
南米:6,000万回
アフリカ1,500万回
世界保健機関(WHO)によると、先週7日間の新規陽性者数は過去最高を更新する520万件に達したという。WHOのテドロス・アダノム事務局長は先日の声明で、「ワクチンを公平に配分しなければ、世界は代償を支払うことになる」と警告していた。「高所得国では4人に1人(25%)がワクチンを接種しています。しかし、低所得国では500人に1人(0.2%)です」
報道によると、トゥーンベリ氏はコロナワクチンの購入を支援するために、慈善団体を通じてWHO財団に100,000ユーロ(約1,300万円)を寄付したという。
WHOの定期会合にオンラインで参加したトゥーンベリ氏は、「低中所得国の人々と、そこで戦っている医療関係者にワクチンを速やかに供給してください」と語った。「一部の国は全ての成人へのワクチン接種を始めています。10代や20代の健康な人より、低中所得国の最前線で働いている医療関係者や脆弱な人々を優先すべきです」
トゥーンベリ氏は記録的な速さでコロナワクチンを開発した研究者を称賛し、「高所得国と低中所得国の接種率を改善しなければならない」と強調した。「国際社会、政府、ワクチン開発者は低中所得国へのワクチンの展開を強化し、不公平に対処しなければなりません。コロナ危機も気候危機と同じように脆弱な人々を優先する必要があります。そして、この問題を解決するためには、地球規模の対策が必要です」
テドロス事務局長は19日の声明で、「世界の新規症例は8週連続、死亡者数は5週連続で増加している」と警告した。「感染力の高い変異種は若い世代にも深刻な影響を与えており、感染爆発の大きな要因のひとつになっています。25歳から59歳の感染者の増加は驚異的です」
ジョンズ・ホプキンズ大学のまとめによると、世界の累計感染者数は4月20日時点で1億4,100万件以上、累計死亡者は300万人を上回ったが、この数字は過少報告されている可能性が極めて高いという。
トゥーンベリ氏は声明の中で、「私たちはお互いを守るためにステップアップする必要がある」と述べた。「私たちの世代、20代や30代の健康な人々は恐らく、高齢者や脆弱な人々よりコロナの影響を受けにくいと思います。どうかワクチンを公平に配分してください」
ホワイトハウスは19日、ワクチン接種に関する州の規則が全て廃止され、50州とコロンビア特別区の全ての成人へのワクチン供給が始まったと述べた。