◎医療機関と老人ホームでのマスク着用義務は継続。この両施設を訪問する際には陰性証明も必要だ。
マスクを着用する女性(Getty Images/AFP通信)

ドイツ政府は13日、長距離列車やバスの利用時におけるマスク着用義務を廃止すると発表した。

保健省の報道官は記者会見で、「コロナウイルスの感染拡大を受け施行されたマスク着用規則は2月2日に廃止される」と説明した。

他の欧州諸国も公共交通機関におけるマスク着用義務を廃止しており、ショルツ(Olaf Scholz)首相はこの数週間、近隣諸国に追随するよう圧力をかけられていた。

医療機関と老人ホームでのマスク着用義務は継続。この両施設を訪問する際には陰性証明も必要だ。

16の州政府は独自のマスクルールを導入し、地元の交通機関や施設を利用する際の着用を義務付けていたが、多くの州が廃止を決めている。

一部の州は感染者の自宅隔離義務も廃止した。

連邦政府の長距離マスク義務は4月7日に終了する予定だったが、感染状況が予想以上に好転した場合は早期廃止も可能としていた。

政府の医療顧問は昨年末、コロナの時代は終わったと発言したものの、ショルツ政権は慎重な姿勢を取ってきた。しかし、与党内からも廃止を求める声が高まっていたようだ。

保健省は公式ウェブサイトに掲載した声明で、「コロナの感染状況は安定している」と述べている。「ワクチン接種が進んで結果、多くの国民が免疫を獲得し、専門家も新たな波が来るとは考えていない...」

また同省は体調に不安を感じる人や高齢の家族と同居している人は自主的にマスクを着用し続けるよう促した。

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