◎エマニュエル・マクロン大統領は先日、全ての医療従事者に9月15日までにコロナワクチンを接種するよう命じ、国内のレストラン、バー、病院、ショッピングモール、公共交通機関、飛行機などを利用する際にはコロナパスポートが必要になると発表した。
7月17日、フランス全土で政府の新しいコロナ対策に反対する抗議集会が開催された。
エマニュエル・マクロン大統領は先日、全ての医療従事者に9月15日までにコロナワクチンを接種するよう命じ、国内のレストラン、バー、病院、ショッピングモール、公共交通機関、飛行機などを利用する際にはコロナパスポートが必要になると発表した。
<コロナパスポートの取得条件>
・ワクチン接種を終えた人。
・最近コロナから回復したことを証明できる人。
・検査で陰性と診断され、検査結果を証明できる人。
極右の反ワクチン政治家が主催したパリの抗議には、マクロン大統領の措置に強く反対する団体や個人が多く集まり、かなりの規模に膨れ上がった。
極右団体は「自由!」と連呼し、「医学独裁」と書かれた看板を掲げて抗議した。現地メディアによると、北部のリール、南の都市モンペリエ、東のストラスブール、その他の都市や町でも同様の集会が開催されたという。
AP通信の取材に応じたある抗議者は、「ワクチンを強制するな!」と吠えた。「マクロンは国民を捕らえ、抑え込み、無理やりワクチンを注入するでしょう。私たちに選択の権利はありません」
マクロン大統領は感染力の強いデルタ株の拡散を抑え、医療機関と国民の生活を守るために対策の導入を決めたと述べた。
対策発表後、ワクチン接種の申し込みは急増したが、一部の団体および個人は憤慨した。
一方、政府は17日の声明で、18日から国境管理を強化し、「ワクチン接種を終えた人であれば、国や地域に関係なく入国を許可する」と発表した。これにはインド製のアストラゼネカワクチンを接種した人も含まれる。
EU当局は先日、「EUのコロナパスポートが認めるアストラゼネカワクチンはヨーロッパ製のみ」と明らかにし、激しい抗議に直面した。
いくつかのEU加盟国は、イギリスおよびアフリカ諸国で接種が進められているインド製のアストラゼネカワクチンを承認しており、夏の旅行シーズンはさらに複雑になると予想されている。
フランスはEUの医薬品規制当局が承認したワクチン(ファイザー、モデルナ、J&J、アストラゼネカ)の接種を進めており、アストラゼネカに関してはヨーロッパ製とインド製の両方を承認した。
フランス政府は18日から、イギリス、スペイン、ポルトガル、オランダ、ギリシャ、およびキプロスから入国するワクチン未接種者に対し、24時間以内に陰性を証明するよう求める。
また、チュニジア、インドネシア、キューバ、モザンビークをウイルスリスクの「レッドリスト」に追加した。ただし、ワクチン接種を終えた人であれば、レッドリストの対象国であっても入国可能。