◎抗議者たちはエマニュエル・マクロン大統領とヘルスパスの発行を支持した議会議員を非難した。
8月14日、フランスのパリや南部マルセイユなどの主要都市で政府のコロナウイルスヘルスパスに抗議するデモが開催された。
抗議者たちはエマニュエル・マクロン大統領とヘルスパスの発行を支持した議会議員を非難した。
<コロナウイルスヘルスパスの取得条件>
・ワクチン接種を終えた人。
・最近コロナから回復したことを証明できる人。
・検査で陰性と診断され、検査結果を証明できる人。
ヘルスパス法は1週間前に発効し、国内の全てのレストラン、バー、スポーツ施設、公共交通機関、飛行機などを利用する際にはパスポートの提示が必要になった。
抗議者たちはデモのスローガンである「自由」と繰り返し叫び、「ヘルスパスは自由を制限すると同時に、コロナワクチン接種を事実上義務化している」と非難した。
パリの抗議に参加した女性は自由の女神像に扮し、「マクロン出ていけ」と吠えた。保守派の支持者と思われる男性は、「私たちは愛国心を取り戻さなければならない」と訴えた。
地元メディアの取材に応じたパリの住民は、「私たちはパスポートを望んでいない!」と述べた。「パスポートはワクチン接種を国民に強制しています。入りません。フランス人はマクロンにパスポートを返却しなさい」
議会は先月、ヘルスパスと国内の全ての医療従事者にワクチン接種を義務付ける法案を可決した。医療従事者は9月15日までにワクチンを接種しなければならず、違反者は罰金を科される。
南フランスの都市モンペリエでは約7,500人が行進した。モンペリエは国内で最も感染率の高い地域のひとつであり、10万人あたりの新規症例は600人を超えている。
最近行われた世論調査によると、回答者の大多数がコロナワクチンヘルスパスを支持したという。フランスのワクチン接種は順調に進んでおり、少なくとも1回接種した人は8月13日時点で人口の約69%(4,610万人)、接種を終えた人は約58%(3,880万人)に達した。
8月13日の新規陽性者数は26,453件、直近7日間の平均は23,783件。死亡者は昨冬のピーク時の10分の1以下に減少しており、13日は74人だった。