◎ボリス・ジョンソン首相は段階的に緩和してきたコロナ制限を7月19日にほとんど廃止する予定。
7月9日、イギリスの医療当局はコロナウイルス関連の制限緩和により、「事態は良くなる前に悪化するだろう」と警告した。
BBCニュースによると、アカデミー・オブ・メディカル・ロイヤル・カレッジ(AoMRC)は9日、混在した屋内スペースなどでは引き続きマスクを着用すべきだと警告した。
国民健康保険(NHS)は国内の感染状況について、「前例のない圧力に直面している」と述べ、少なくとも今はまだ制限を緩和すべきではないと示唆した。
ボリス・ジョンソン首相は段階的に緩和してきたコロナ制限を7月19日にほとんど廃止する予定。
保健当局のまとめによると、国内の感染状況は著しく悪化しており、9日の新規陽性者数は35,707件まで増加したという。35,000件を超えたのは1月22日以来約半年ぶり。ただし、死亡者数は50人以下を維持している。
サジド・ジャビド保健大臣は先日、症例数は1日5万件に達すると予想していると述べていた。
AoMRCは声明の中で、「制限解除以降も人々は責任ある行動を取らなければならない」と警告し、「事態の悪化は避けられない」と述べた。
BBCニュースによると、パンデミックの影響で治療を控えていた人々が医療機関に治療を求めている影響で、特に都市部の病院の混雑が目立つという。
AoMRCは医療機関にかかる負担が増加していることについて、「第二波と同じ事態に陥る可能性がある」と警告した。「コロナ感染者以外の患者が病院に殺到したことで、病床使用率は冬の水準に近づきつつあります。今、コロナが爆発すれば、私たちは第二波と同じような事態に陥るかもしれません...」
BBCによると、いくつかの病院はコロナ患者の増加、治療を求める患者の増加、そして医療スタッフ不足により、緊急性の低い手術を延期しているという。
イギリスのワクチン接種率は世界トップクラスだが、政府の医療顧問を含む多くの医療専門家たちが、事態は改善する前に悪化すると予測している。AoMRCは、コロナの勢いは少なくとも来年の冬までは収まらないだろうと述べた。
イングランドのコロナ制限は7月19日にほとんど終了する予定である。ジョンソン首相は先日の演説で、「今緩和を進めなければ、いつ進むのか」と国民に訴えた。
7月19日に廃止される制限(抜粋)は次の通り。
・ワクチン接種を終えたイギリスの居住者は海外から帰国した際の検疫を免除される。
・8月16日以降、ワクチン接種を終えたイギリスの居住者は陽性と診断されても自己隔離不要。
・学校の自己隔離システムを廃止。
・マスクの着用義務を廃止。
・結婚式や葬式の人数制限を廃止。