◎11月11日の新規陽性者数は50,196件、死亡者は237人、直近1週間の陽性者数は1日あたり約34,000件。
ドイツの現地メディアによると、連邦政府はコロナウイルスの新規陽性者が過去最多を更新したことを受け、新たな制限の検討を開始したという。
ロベルト・コッホ研究所によると、11日の新規陽性者数は50,196件、死亡者は237人、直近1週間の陽性者数は1日あたり約34,000件まで増加した。一部地域の病院はコロナ患者用の病床を増やし、急を要する患者以外の受け入れを停止している。
連邦政府にコロナ対策を助言するクリスチャン・ドロステン博士は10日の声明で、ワクチン接種をさらに加速させる必要があり、展開に失敗すれば今後数カ月でさらに10万人が死亡する可能性があると警告した。
いくつかのEU加盟国は特定の労働者に対するワクチン接種を義務化しているが、ドイツは反対派の意見を尊重しつつ接種を進めている。
保健当局によると、人口当たりの完全接種率は約67%、少なくとも1回接種した人は約69%で、EUの平均値とほぼ同じ。
アンゲラ・メルケル首相は10日遅くの声明で、ワクチン接種率をさらに引き上げる必要があると国民に呼びかけた。「ドイツのワクチン接種は停滞しています...」
次期首相のオラフ・ショルツ副首相も10日の議会演説で、ワクチン展開をさらに加速させる必要があると述べ、国民にデルタ株を抑えるためにはワクチンが欠かせないと呼びかけた。「7月初めの状態を維持するためにはワクチン接種をさらに加速させる必要があります...」
ドイツの陽性者数は6月末頃に500件以下まで減少したが、その後ゆっくり上昇し始め、ここ2週間で急増した。
ショルツ副首相の社会民主党は、昨年3月に発効した全国流行宣言を今月末までに再発効する準備を進めている。発効には議会の承認が必要。
ショルツ副首相によると、新連立政権はワクチン接種の加速とブースターショットの展開強化に向け、全国に臨時の大規模接種センターを再設置する予定だという。また、その他のコロナ対策として、無料PCR検査、学校や養護施設への検査キット提供、マスクの義務化を含む制限の強化を検討していることも明らかにした。
ドイツの感染予防対策は州によって多少異なるが、ほとんどの州は他のEU加盟国と同等の制限を導入しており、屋内施設を利用できる人はワクチン接種完了者、コロナから回復したことを証明できる人、陰性を証明できる人に限られている。
ショルツ副首相とメルケル首相は感染の急増に対応するために、連邦政府と16州の指導者による緊急会議を来週の早いうちに開催すると述べた。