◎現在の制限は現地時間17日に更新されるが、緩和される内容は国によって異なる。感染拡大が続いているスコットランドのグラスゴーとモーレイは緩和の対象地域から外れた。
2021年2月26日/イギリス、ロンドンのギールグッドシアター前(AP通信/Matt Dunham)

5月16日、イギリス政府はイングランド、ウェールズ、そしてスコットランドの大部分のコロナ制限を緩和するにあたり、国民に警戒を怠らないよう呼びかけた。緩和により、数百万人が屋内での交流を許可され、再びレストランやパブを訪れることができるようになる。また、海外旅行の制限も緩和され、新たな規則に置き換えられる。

ボリス・ジョンソン首相は16日の声明で、慎重に活動を再開させることが重要と強調した。「政府はインドで最初に確認された変異種を抑え込むための措置を講じています。変異種を打ち負かし、制限の緩和を維持するためには、自由を享受しながらも用心深く、警戒を怠らないことが重要です」

イングランドとスコットランドの市民は症状の有無にかかわらず、迅速検査(イムノクロマトグラフィー/LFD)を無料で受けることができる。ウェールズと北アイルランドでは、特定の条件下に置かれている人のみ利用可能。

現在の制限は現地時間17日に更新されるが、緩和される内容は国によって異なる。感染拡大が続いているスコットランドのグラスゴーとモーレイは対象外。北アイルランドは5月20日に制限を見直し、24日に緩和に踏み切る予定。

マット・ハンコック保健相はBBCニュースのインタビューの中で緩和を擁護し、「政府の戦略は封鎖措置からワクチン接種に置き換わる」と述べた。「政府は6月21日までに全ての制限を解除できるかどうかを協議します。結論は6月14日までに出るでしょう」

一方、英政府の予防接種に関する合同委員会の委員、アダム・フィン教授はBBCニュースの取材に対し、「慎重に進まなければならない」と述べた。「コロナとワクチンの研究は世界中で進んでいますが、ワクチンが機能する期間や新たな変異種に対する効果など、調査しなければならないことはまだ山ほどあります...」

2021年5月16日/イギリス、ロンドンのBBCニュース本社前、マット・ハンコック保健相(Yui Mok/PAメディア/AP通信)

<イングランドの制限緩和(抜粋)>
・屋内活動を許可される世帯数は2世帯の最大6人。屋外は30人まで。
・知人や友人宅への宿泊は1晩のみ可能。
・レストラン、バー、パブは屋内営業を再開。
・美術館、映画館、子供の遊び場、劇場、コンサートホール、スポーツスタジアムは営業を再開。収容制限あり。
・社会的距離のガンダンスを緩和。抱擁やキスは個人の判断で。

<スコットランドの制限緩和(一部地域を除く)>
・屋内活動を許可される世帯数は3世帯の最大6人。屋外は8人まで。
・レストランやパブは22:30までアルコールを提供できる。
・映画館、劇場、その他の娯楽施設は営業を蔡秋。屋内イベントの収容制限は最大100人。

<ウェールズの制限緩和(抜粋)>
・レストランやパブは営業を再開。収容制限は1グループ6人まで。
・ホテルなどの宿泊施設の休日閉鎖を終了する。
・映画館、ボーリング場、美術館、ギャラリー、劇場の営業を再開。収容制限あり。
・屋外活動を許可される世帯数は2世帯まで。

<3ヵ国共通>
・海外への渡航制限を解除。ただし、コロナ禍以前の状態に戻るわけではない。

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