11月3日、これまで厳しい封鎖に否定的だったスウェーデン政府は、新規陽性者の急増を受け、「カフェやレストランで同席できる人数を1テーブルあたり8人以下に制限する」と発表した。
ステファン・ロベーン首相は声明で次のように述べた。
ステファン・ロベーン首相:
「私たちは深刻な状況にある。ウィルスは目の前に迫っている」
「ハランド、オレブロ、ヨンショーピングの3地域に対し、不要な買い物の回避など、より厳格な制限を推奨する」
ジョンズ・ホプキンズ大学のまとめによると、スウェーデンの累計感染者数は13.5万件、累計死者数は5,969人。10月30日に初めて1日あたりの新規陽性数が4,000件を超えた。
スウェーデン政府は感染予防対策を国民一人ひとりの自主性に任せてきた。
スウェーデンの新ルール(抜粋)
・カフェやレストランで同席できる人数を1テーブルあたり8人以下。超える場合は、少なくとも1メートル離れた複数のテーブルに分割。
・集会やイベント:50人以下に制限。
・屋内施設、店舗:可能な限り利用を控える。ただし、店舗は閉鎖されない。
・旅行:可能な限り控える。
・公共交通機関:可能な限り利用を控える。第三者との社会的距離を保つ。
・運動:15歳以上のスポーツ活動は避ける。ただし、プロスポーツ、大学スポーツは許可。
・仕事:テレワークを推奨。
・第三者との接触:家族以外との接触は可能な限り避ける。
これらの制限は都度見直される可能性がある。
スウェーデン公衆衛生局のヨハン・カールソン局長は、政府のガイドラインを守ってもらうことで、春と夏のようにコロナウイルスの拡散を阻止したいと述べた。
ヨハン・カールソン局長:
「一人ひとりがガイドラインを遵守することで感染拡大は防げる。しかし、長く厳しい冬が迫っていることも忘れてはいけない」
先月、保健当局は70歳以上の高リスクグループに分類される人々に対し、政府のガイドラインに従うよう推奨した。
なお、保健当局は以前、70歳以上の人々に対し、一緒に生活している家族以外との接触を控えるよう助言していた。しかし、カールソン局長はこの対応について、「自己隔離が高齢者に精神的打撃を与えた」と述べている。