◎ライブに「参加」した約5,000人のロックファンは、入場前の抗原検査で陰性を確認し、医療用マスクを着用した状態でラブ・オブ・レズビアンの演奏を堪能した。
3月27日、スペイン、バルセロナのパラウ・サン・ジョルディコンサートホールでラブ・オブ・レズビアン(Love of Lesbian)のライブが開催された。
このライブは、大規模イベントでコロナの感染予防対策がしっかり機能するかどうかをテストするために実施された。ライブに「参加」した約5,000人のロックファンは、入場前の抗原検査で陰性を確認し、医療用マスクを着用した状態でラブ・オブ・レズビアンの演奏を堪能した。
ライブ中の唯一のルールは、主催者が提供した医療マスクを外さないことだった。なお、スペイン政府は現在、屋内での集まりを4人以下に制限しているが、今回のライブは保健当局の特別な許可を得ている。
ラブ・オブ・レズビアンのサンティ・バルメス氏は参加者に、「皆の前で歌えてとてもうれしい」と語った。
チケットの購入者は、当日の午前中にバルセロナの所定の会場(今回は3カ所用意された)で抗原検査を受け、その後、主催者は陰性を確認できた人にのみ、入場用の認証コードを送付した。
主催者は心臓病、癌患者、ここ数週間の間にコロナ患者と接触した人は参加しないよう求めていた。
午前中の抗原検査とライブは、保健当局とバルセロナのグローバルファンド「AIDS、結核、マラリアと闘う世界基金」の専門家チームの支援を受けた。この財団は昨年12月に500人の小規模コンサートのテストも行っている。
グローバルファンドは以前の報告の中で、「社会的距離のルールを無視しても、事前の抗原検査と医療用マスクの着用を全員が徹底すれば、感染を防ぐことができる」と述べていた。
地元メディアによると、参加者は、ライブ終了後にコロナウイルスに感染したことが分かった場合、グローバルファンドに感染を通知することに同意したという。
グローバルファンドの専門家チームは、5,000人の参加者の感染率を一般の人々の感染率と比較分析し、ライブがコロナの感染に与えた影響を調査する。