最も危険な状態にあるのはイタリア、次いでスペイン

 コロナウイルスの感染拡大は一向に収まる気配を見せず、それどころか、事態は日を追うごとに悪化の一途を辿っているイタリアでの感染者数は17,000人を突破、1日当たりの死者数100人以上が常態化しつつある

 イタリアに次いで感染が深刻なスペインでは、金曜日の死者数が前日から50%増加の120人、感染者数は4,200人を超えたと報告。これを受け、ペドロ・サンチェス首相は、感染拡大防止対策をさらに強化すると発表した。

 14日時点でのコロナウイルス感染者数は、世界123か国で132,500人以上、死者の総数は5,000人超(WHO公表)。テドロス事務局長は、「ヨーロッパはパンデミックの震源地になっており、中国を除いたあらゆる国・地域よりも多くの感染者、死者を出している」と述べた。

 フランスでは、木曜日だけで61人が死亡、感染者数は約2,800人を超えた。ドイツ、イギリスでも感染が拡大している。ヨーロッパ各国は感染拡大防止に全力を挙げているが、現在の中国を上回る勢いで感染者、死者数は増加しつつある

ヨーロッパ各国が行っている感染拡大防止対策(抜粋)は以下の通り。
●イタリア・・・全土での移動制限
●デンマーク・・・外国人入国者の制限(14日から)。国境の閉鎖
●チェコ・・・居住許可のある者を除き、あらゆる外国人の入国を禁止。自国民の国外への移動禁止
●スロバキア・・・居住許可のある者を除き、あらゆる外国人の入国を禁止
●オーストリア・・・イタリアに滞在歴(4日以内)のある者の入国禁止
●ハンガリー・・・オーストリアおよびスロベニア間の国境閉鎖
●ポーランド・・・15日から外国人の入国を禁止

 ベルギー、フランス、スイス、ドイツの一部地域では、全ての学校が閉鎖されている。また、大規模な集会、イベント、劇場、レストラン、バーも閉鎖され、街は閑散とした状態だ。

 中國におけるコロナウイルス発症事例は湖北省にほぼ集中(当局発表)しているが、ヨーロッパでの感染は広範囲にわたる。ヨーロッパ一帯にコロナウイルスが蔓延しつつあり、アフリカ大陸、さらには、約13億人が暮らすインドへの感染拡大も懸念されている

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