◎保健当局のまとめによると、5月22日の新規陽性者数は240,842件、死亡者数は4,187人、直近7日間の症例数は今月初めのピーク時に比べると減少したが、それでも180万件を超えているという。
5月23日、インドのコロナウイルスの累計死亡者数は30万人を超えた。
保健当局のまとめによると、5月22日の新規陽性者数は240,842件、死亡者数は4,187人、直近7日間の症例数は今月初めのピーク時に比べると減少したが、それでも180万件を超えているという。
専門家は、インドの公式発表数は確実に過少報告されており、実際の死亡者数ははるかに多い可能性が高いと警告している。
インドで最初に確認された変異種は従来型より感染力が強いことが分かっており、世界中で猛威を振るっている。現地メディアによると、インドの死亡者は1カ月もたたないうちに10万人以上増加したという。
4月中頃から始まった致命的な第二波の影響で国内の医療機関は限界を超え、医療用酸素は不足し、ガンジス川は病院で治療を受けることなく死亡した数百から数千人のコロナ患者の遺体で埋め尽くされた。
医療従事者たちは、コロナ治療に関連する真菌感染症(ムーコル症)の急増にも対処している。専門家によると、ムーコル症で死亡することは稀だが、感染者が急増すればコロナや他の基礎疾患を持つ患者の治療に大きな影響を与える可能性があるという。
いくつかの地域の火葬場は死亡者の急増に対処できず、公園や河川敷に仮設の焼却施設を設置して処理にあたっている。
インドのコロナ関連データは過少報告されている可能性が極めて高く、特に農村部では自宅で死亡した患者をカウントしていないことが多々あると伝えられている。
現地で活動している一部のメディアやジャーナリストは遺体安置所で遺体を数えており、ある調査団体は、実際の死亡者数は100万人近くに達している可能性があると報告した。
人口2億超のウッタル・プラデーシュ州で活動している専門家は同州カンプールの死亡者数について、「州政府は4月16日から5月5日までの間に196人が死亡したと発表したが、同地区内の火葬場で期間中に処理されたコロナ患者の遺体は8,000体近くにのぼっている」と述べた。
インドはコロナワクチンの接種を急いでいるが、少なくとも1回接種した人の割合は5月24日時点で人口の約11%にとどまっている。
<ワクチン接種数/少なくとも1回接種した人の割合/5月24日時点>
アメリカ:2億8,300万回/49%
イギリス:6,000万回/56%
ドイツ:4,400万回/40%
イタリア:3,000万回/35%
フランス:3,200万回/33%
カナダ:2,100万回/51%
日本:800万回/4%
中国:4億9,700万回/23%
インド:1億9,100万回/11%
イスラエル:1,100万回/63%
世界:16億5,000万回/9%
アジア:8億5,400万回/5%
北米:3億4,100万回/35%
ヨーロッパ:3億2,000万回/29%
EU:2億1,900万回/35%
南米:1億300万回/16%
アフリカ大陸:2,700万回/2%