◎中国共産党は世界で最も厳しいコロナ対策を維持している。
中国の国営メディアは23日、習近平(Xi Jinping)国家主席を含む政府高官が国産コロナワクチンを接種したと報じた。
新華社通信は公衆衛生当局者の話を引用し、「指導部のワクチン接種は国産ワクチンの信頼度が高いことを示している」と報じている。
習主席らがいつどこでどのワクチンを何回接種したかは明らかにされていない。
新華社通信によると、指導部は国産ワクチンの効果を称賛し、ワクチンの免疫が重症化を抑えるカギになると述べたという。
当局はゼロコロナを推進しつつ経済活動を再開したいとする一方、ワクチン接種率が低すぎると懸念を表明している。
中国共産党は世界で最も厳しいコロナ対策を維持しており、集団検査、追跡、隔離、地域封鎖などでゼロコロナを達成すると誓っている。
ゼロコロナ政策は感染・死者数を抑えると期待されているが、経済活動を犠牲にするため、国民の反発を招いている。
しかし、習主席は「ゼロコロナに代わる政策はない」とし、国営メディアも「継続は力なり」と国民に呼びかけている。
一方、中国のワクチン接種は比較的順調に進んでいたが、3回目接種は伸び悩んでいるようだ。当局のまとめによると、2回接種を終えた人は人口の約90%に達したが、3回目接種を受けた60歳以上は38%にとどまっている。
さらに、最も重症化リスクの高い80歳以上の2回接種率は15%と極端に低い。
ジョンズホプキンズ大学のまとめによると、中国の累計感染者は217万人、死者は約1万4600人。