◎7日時点で1120のウェイボーアカウントが一時停止または凍結されたようだ。
2023年1月7日/中国、首都北京の国際空港(Getty Images/AFP通信)

中国共産党が政府のコロナ政策に批判的な1000以上のソーシャルメディアアカウントを停止した。

中国版ツイッターWeibo(ウェイボー)のユーザーによると、停止されたアカウントの中には数百万のフォロワーを持つものも含まれていたという。

ウェイボーは7日付けの声明で、「コロナ専門家を誹謗中傷したアカウントを一時停止または凍結した」と説明している。

共産党は昨年末にゼロコロナ政策を廃止。その結果、新規陽性と死者数が急増した。

一部のウェイボーユーザーは自宅隔離や強制PCR検査を批判し、今度は数週間前までゼロコロナを支持してきた医療専門家たちが突然の規制解除を支持していることに怒りをぶつけた。

ウェイボーは医療専門家、学者、医療従事者への攻撃を含む約1万3000件の違反行為を確認したと報告している。7日時点で1120のアカウントが一時停止または凍結されたようだ。

ウェイボーは声明の中で、「インターネット上で特定の個人を侮辱したり、攻撃や対立を煽るような投稿は許されない」と述べている。

またウェイボーは「誹謗中傷や個人攻撃は深刻な結果を招くだろう」と警告した。

国営メディアはコロナの話題をほとんど取り上げなくなったが、SNSには「医療機関と火葬場に長蛇の列ができている」という投稿が多数寄せられている。

しかし、共産党は新規と死者数の公表を取りやめており、独自の厳しい基準に基づいた12月以降の公式死者数はわずか22人にとどまっている。

中国は7日に旧正月の初日を迎えた。

当局によると、今後の40日間で20億人以上が移動する見込み。前年比で99.5%増、2019年の旅行者数の70%に達する見込みと発表した。

都市部から田舎に帰省する人が増えると、医療設備の整っていない農村部で医療崩壊が起きるのではないかという懸念が高まっている。

共産党は外国人入国者に義務付けていた検疫を8日に廃止する。同時にパスポート申請も再開する予定であり、多くの中国人が海外旅行に行けるようになる。

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