◎中国中央テレビ(CCTV)は保健当局の声明を引用し、「中国はコロナウイルスに圧勝した」と報じている。
2023年2月16日/中国、北京のビジネス街(Mark Schiefelbein/AP通信)

中国共産党は16日、昨年11月のゼロコロナ政策解除以来、市民2億人以上がコロナの治療と診断を受けたと発表した。

最高指導部の政治局常務委員会によると、この治療で重症患者80万人が回復したという。

中国中央テレビ(CCTV)は保健当局の声明を引用し、「中国はコロナウイルスに圧勝した」と報じている。「政府の方針は実を結び、コロナは決定的な敗北を喫したのです...」

中国は武漢市で2019年にコロナを初めて検出して以来、厳しい政策を取り、感染を抑え込んできた。しかし、多くの市民がゼロコロナ政策に耐え兼ねデモを起こし、共産党は政策の見直しを余儀なくされた。

新華社通信は習近平(Xi Jinping)国家主席の発言を引用し、「コロナを抑え込む政策は正しかった」と報じている。

感染者数と死者数は昨年11月~12月頃にピークに達したものの、市民生活はほぼ正常に戻ったようだ。ただし、国内外への渡航は流行前の水準には戻っていない。

新華社通信によると、指導部はコロナとの戦いを経て、ポスト・パンデミック(感染力が季節性インフルエンザと同等程度になった状態)への移行に成功したという。

また新華社は「指導部は強い責任と戦略的決意をもって、時代と状況に応じて予防・制御政策と措置を最適化し、調整する」と報じている。

中国版ツイッターのウェイボーには共産党を称賛する投稿が相次いで投稿され、あるユーザーは「指導部は米国のスパイ気球が拡散したコロナに勝利した」と主張した。

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