◎この年齢層のワクチン接種を思うように進んでいない。
米疾病予防管理センター(CDC)の諮問委員会は19日、5歳~11歳のファイザーコロナワクチン3回目接種を推奨した。
報道によると、委員会は19日に採決を行い、賛成11人ー反対1人(棄権1人)で推奨することを決めたという。
委員会はCDCが公表したデータ「2回接種後の予防効果が時間の経過とともに低下する」「年齢が高いほど重症化や入院リスクを抑える効果が期待できる」などを考慮し、推奨を決めた。
CDCのワレンスキー(Rochelle Walenksy)所長は同日、諮問委員会の勧告を承認した。
ワレンスキー所長は声明の中で、「免疫力は時間とともに低下することが分かっており、最も脆弱な人々を守るために今できることをすべて行う必要があります」と述べている。
しかし、この年齢層のワクチン接種を思うように進んでいない。
CDCのデータによると、5歳~11歳の全児童のうちワクチンを2回接種した児童はわずか29%にとどまっており、全世代の中で群を抜いて低い。CDCは5歳未満への接種をまだ許可していない。
バイデン政権はワクチンの免疫力が時間とともに低下することを示すデータを公表し、積極的に3回目接種を受けるよう促している。CDCは最近、50歳以上の4回目接種を承認した。
米国のコロナ累計死者数は今週、100万人を突破した。
諮問委員会の中で唯一反対票を投じたタルボット(Helen Keipp Talbot)博士は、「まずはこの年齢層の2回接種率を高めることに焦点を当てるべき」と指摘した。「まずは1回、2回接種を行ってもらう必要があります...」
食品医薬品局(FDA)は17日に5歳~11歳へのファイザーワクチン3回目接種を認可している。