目次
歴史
・1700年代
・1800年代
・1900年~第一次世界大戦
・第一次世界大戦~第二次世界大戦
・終戦から現在
基本情報(目次に戻る
国名:マーシャル諸島共和国(Republic of Marshall Islands)
首都:マジュロ(Majuro)
人口:77,917人(2020年推定)
面積:181㎢(三重県志摩市とほぼ同じ)
気候:海洋性熱帯気候
・1年中暑く、気温の変化はほとんどない。
・乾期は4月~12月。
・雨季は5月~11月。
・南の島ほど降水量が多い。(クェゼリン環礁の年間降雨量は2,000~2,500mm)
・最低気温は1年を通して24~26℃。
・最高気温は1年を通して28~31℃。
・海がキレイ。
・大型台風の影響を受ける可能性はほぼない。ただし、北エリアの熱帯低気圧の影響で海が荒れることはある。
・降雨量の少ない1月~3月が観光のベストシーズン。
経済:
・開発途上国
・自給自足経済。
・GDPは2.4億ドル(2019年推定)
・主要産業はサービス。
・国家予算の約60%はアメリカの援助。
・島民はバナナ、タロイモ、パンノキなどを栽培し、生活している。
・釣りは生活に欠かすことのできない重要な要素。
・国内最大の輸出品はココナッツオイルとコプラ。
・天然資源は乏しく、輸入に頼っている。
・主要輸出パートナーはアメリカ、日本、AUS、NZ、グアム、シンガポール。
人種(民族):
・マーシャル人 92.1%(2006年推定)
・混合マーシャル人 5.9%
・その他 2%
言語:
・マーシャル語 98.2%(公用語:2006年推定)
・その他 1.8%
宗教:
・キリスト教99.9%
・その他0.1%
マーシャル諸島共和国
政治(目次に戻る
大統領:デービッド・カブア(David Kabua)
政治体制:共和制
・一院制(議員定数:33人)。
・国家元首は大統領。任期は4年。
・大統領の任期に制限はない。初代大統領のアマタ・カブアは4期連続当選を果たした。
・民主的な選挙を憲法で保障している。
・自由連合盟約(COFA)加盟国。リーダーはアメリカ。
・政党は4つ。
法律:マーシャル諸島共和国の憲法
・司法の独立を保障している。
・裁判所は「最高、高等、地方、地域、権利」の4種。
渡航情報(目次に戻る
渡航情報:
・外務省ホームページ
・コロナウイルス注意情報発令中(2021年1月時点)
治安:とても良い
・近年、テロ事件は発生していない。
・コロナウイルス注意情報発令中。渡島する際は飛行機の運航情報に注意。
・麻疹、風疹、デング熱などの感染症に注意。
・治安はとても良く、快適に過ごせる。
・犯罪に巻き込まれる確率は極めて低い。
・食料品店、薬局、病院の数が少ない。体調管理に注意。
・湿度が高いので体調管理に注意。
マスメディア(目次に戻る
・新聞社はない。(地元の有志が手作り新聞を発行している)
・国営テレビ局はない。
・民間テレビ局は1局。
・ラジオ局は9局。
・報道と言論の自由を保障している。
・主要メディア媒体はラジオ。
・インターネットの普及率は極めて低い。
・検閲はない。
【国営メディア/設立年】
・ー 年
【民間メディア】
・MBC-TV
軍隊(目次に戻る
2020年軍事力ランキング:ー位
・軍人数:100人(推定)
即戦力 100人
予備兵 0人
・海上パトロール部隊を保有。
・米軍が周辺海域のパトロールを行っている。
・国防予算:ー億ドル
歴史(目次に戻る
1700年代
・ヨーロッパ人が初めてマーシャル諸島にたどり着いたのは16世紀の中頃と考えられている。
・1700年代の先住民の記録はほとんど残っていない。
・1788年、イギリス軍のジョン・チャールズ・マーシャル大尉率いる小隊が近隣の島にたどり着いた。マーシャル諸島という名は、マーシャル大尉にちなんでつけられたと伝えられている。
1800年代
・1800年代、先住民はたどり着いた冒険家や軍に攻撃を仕掛け、島の植民地化に抵抗した。
・1820年、ロシアの探検家が周辺海域と島の位置関係を調査し、地図を描いた。
・1834年、イギリス海軍の小隊が上陸を試みるも失敗。
・1852年、サンフランシスコの一団が上陸を試みるも失敗。
・1857年、先住民は2人の宣教師の上陸および定住を受け入れたと伝えられている。
・1874年、スペイン帝国がマーシャル諸島の主権を主張し、国際社会に認められる。
・1875年、ドイツ帝国海軍の侵攻。島内にドイツの領事館が建設され、酋長は条約の締結に合意した。
・1885年、7つの島の酋長がドイツとの条約に調印した。
・1885年、ドイツはスペインからマーシャル帝国の権利を購入し、植民地化を進めた。
・1890年代、ドイツの商社が島を管理した。
・1899年、ドイツ・スペイン条約締結。マーシャルとミクロネシア全土がドイツの植民地化に置かれた。
・大日本帝国の商船や漁船がマーシャル諸島の近隣海域に到達し、島の調査を始めたと伝えられている。
1900年~第一次世界大戦
・マーシャル諸島の先住民は第一次世界大戦に一切関与していない。
・1914年9月29日、大日本帝国軍がエネウェタック環礁を占領。
・1914年9月30日、日本がマーシャル諸島の中心地、ジャルート環礁を占領。
第一次世界大戦~第二次世界大戦
・1919年6月28日、ドイツ帝国がヴェルサイユ条約に調印。太平洋の植民地を放棄した。
・1920年12月17日、国際連盟評議会が旧ドイツ植民地の大日本帝国への委任を認める。
・日本は先住民の文化を変えようとしたが、定着しなかった。
・1933年、日本が国際連盟から脱退。マーシャル諸島に空軍基地の建設を始める。
・1939年9月、第二次世界大戦勃発。
・1943年11月、アメリカ軍がマーシャル諸島に侵攻、日本軍に対する攻撃を開始した。
・1944年1月、アメリカ軍の攻撃で日本の戦闘機と爆撃機は壊滅した。
・1944年1月31日、アメリカ軍がマジュロ環礁を占領。
・1944年2月7日、アメリカ軍がクェゼリンジュロ環礁を占領。日本軍は8,000人体制で応戦したが、壊滅した。
・1944年2月18日、アメリカ軍がエニウェクト環礁を占領。
・1944年2月23日、アメリカ軍がマーシャル諸島全域を占領。
<マーシャル諸島の戦い>
両軍参加者:10万~20万人(推定)
両軍負傷者:数万人(推定)
両軍死亡者:25,000~30,000人(推定)
・多くの先住民が戦争に巻き込まれ死亡した。
・1945年9月、第二次世界大戦終結。マーシャル諸島はアメリカの管理下に置かれた。
終戦~現在
・1946年7月、ビキニ環礁で最初の核実験。(クロスロード作戦)
・アメリカはビキニ環礁の島民に対し、核実験が終わり次第、帰国できると約束していた。なお、マーシャル諸島内の別の島に移住した島民も多かった。
・ビキニ環礁および周辺海域は核に犯され、他の島も放射性物質の影響を強く受けた。
・1947年、国連がアメリカのマーシャル諸島の管理を正式に承認。(安全保障理事会決議21)
・1954年3月、ビキニ環礁で高収量核実験。(キャッスル作戦)日本の漁船、第五福竜丸の乗組員が放射性物質の影響を受け、深刻な健康被害に苦しめられた。なお、テストされた核爆弾の威力は、広島・長崎の約1,000倍だった。
・1956年5~7月、アメリカはビキニ環礁とエネウェタック環礁で計17回核実験を実施した。(レッドウィング作戦)
・1958年4~8月、アメリカはビキニ環礁やエネウェタック環礁などで計35回核実験を実施した。(ハードタック作戦)
・1963年10月10日、部分的核実験禁止条約発効。
・1979年5月1日、アメリカは「マーシャル諸島共和国」の憲法と政府の樹立を承認した。
・1986年11月13日、自由連合盟約(COFA)発効。
・1990年12月22日、国連がマーシャル諸島、ミクロネシア連邦、北マリアナ諸島の独立および完全なる主権を公式に認める。(国連安全保障理事会決議683)
・1991年、国連に加盟。
・1999年、最大民族のイロイが政治腐敗の申し立てを受け、内閣を解散。選挙の結果、他の酋長が初めて大統領に就任した。
・2003年、COFA更新。アメリカ政府は加盟国に20年間で35億ドルを提供することに合意した。
・2005年、ホノルル発マーシャル島行きの路線が廃止される。(アロハ航空:業績不振のため)
・2008年12月、満潮と悪天候が重なり、首都マジュロやその他の都市で洪水が発生。政府は非常事態を宣言した。
・2013年、北環礁一帯で深刻な干ばつが発生。作物は枯れ、島民は食糧不足に悩まされた。同年、バラク・オバマ大統領がマーシャル諸島に対する非常事態を宣言、資金と支援物資を提供した。
・2013年9月、マーシャル諸島政府は第44回太平洋諸島フォーラムサミットを主催した。
・ビキニ環礁の海域およびサンゴ礁では魚の生息が確認されている。しかし、放射性物質による土地の汚染は解消されていない。
・マーシャル諸島の島民は核の汚染と地球温暖化による海面上昇に悩まされている。
文化(目次に戻る
・西洋およびキリスト教文化の影響を強く受けている。
・助け合いおよび「おもてなし」文化が浸透しており、貧困に苦しむ島民はほとんどいないと伝えられている。
・男性はアロハシャツ、女性は露出の少ないムームーと呼ばれる民族衣装(ドレス)を好んで着用する。
・各民族の住民は酋長に忠誠を誓う。
・米と小麦を好んで食べる。
・魚介類は買うものではなく釣る(獲る)もの。
スポーツ(目次に戻る
・人気スポーツは陸上と競泳。
・オリンピックデビューは2008年北京大会。
・オリンピックでメダルを獲得したことはない。
その他(目次に戻る
・マーシャル諸島の島民は核の汚染と地球温暖化による海面上昇に悩まされている。
・極めて平和な国。ただし、滞在する場合の準備は抜かりなく!