トランプ大統領COVID-19タイムライン2

最終更新日：2020年10月13日11時10分

10月5日以前の情報

関係者の診断結果（公表分のみ）

（10月1日）
ホープ・ヒックス氏　陽性

（10月2日）
ドナルド・トランプ大統領　陽性
メラニア・トランプ夫人　陽性
ジル・バイデン夫人　陰性
カマラ・ハリス上院議員　陰性
ダグ・エムホフ氏（ハリス氏の夫）　陰性
エイミー・コニー・バレット氏　陰性
マイク・ポンペオ国務長官　陰性
スティーブン・ムニューシン財務長官　陰性
ドナルド・トランプJr.　陰性
ナンシー・ペロシ下院議長　陰性
ビル・ステッピン氏（チームトランプ）　陽性
ケリーアン・コンウェイ大統領顧問　陽性
ロナ・マクダニエル共和党全国委員長　陽性
ジョン・ジェンキンス牧師（ノートルダム大学学長）　陽性
トム・ティリス上院議員（ノースカロライナ州）　陽性
アレックス・アザ―保健福祉長官　陰性
マイク・リー上院議員（ユタ州）　陽性
ロン・ジョンソン上院議員　陽性

（10月3日）
クリス・クリスティ元ニュージャージー州知事　陽性
ニック・ルナ氏（トランプ大統領のボディマン）　陽性

（10月4日）
ウィリアム・バー司法長官　陰性（3回目）
ジョー・バイデン氏　陰性（2回目）

（10月5日）
ケイリー・マケナニー報道官　陽性
マーク・メドウズ首席補佐官　陰性
イヴァンカ・トランプ氏　陰性（2回目）
ジャレッド・クシュナー上級顧問　陰性（2回目）

（10月6日）
カレン・ペンス夫人　陰性（4回目）
スティーブン・ミラー氏（チームトランプ）　陽性
カマラ・ハリス上院議員　陰性（2回目）

（10月7日）
マイク・ペンス副大統領　陰性（6回目）

10月10日

トランプ大統領のコロナは他人に感染しない

ショーン・コンリー医師の報告書によると、「トランプ大統領が他人にコロナウイルスをうつすリスクはない」という。

10日、トランプ大統領は陽性確認以来初となる対面集会をホワイトハウスで開催。応援サポーターに約18分のショートメッセージを送った。

コンリー医師の報告書（抜粋）：
・最新のテストの結果、「ウイルスを積極的に複製している証拠はもはやない」。

・ウイルス量は減少している。

デビッド・S・ヨアヒム氏のツイート（ブルームバーグ）

なお、トランプ大統領が陰性と診断されたかどうかは現時点では不明である。

9日夜にフォックスニュースのインタビューを受けたマーク・メドウズ首席補佐官は、コンリー医師の報告書について、次のように述べた。

マーク・メドウズ首席補佐官：
「トランプ大統領は第三者に接触してもウイルスをうつさないと医師は言っている。これは非常に素晴らしいことだ」

「大統領は強い。彼はアメリカ人のために働きたいと思っている。彼は間もなく皆の前に現れる」

メドウズ首席補佐官も「トランプ大統領の陰性が確認された」とは述べなかった。なお、ABCニュースはホワイトハウスに同様の質問を行っているが、回答は得られていないという。

トランプ大統領は12日夜にフロリダ州サンフォードで数千人規模のキャンペーン集会を開催する予定である。

10日夜、トランプ大統領はミシガン州でのキャンペーン集会に先立ち、有権者にメッセージを送った。

ドナルド・トランプ大統領：
「私は本当に気分がいい。気分がとてもよいことに驚いている。キャンペーン集会がキャンセルされることは二度とないだろう」

復活のトランプ／支持率は急浮上したのか？

最新の世論調査によると、2020年米大統領選挙で有利に立っているのは依然ジョー・バイデン氏だという。

バイデン氏は支持率調査開始以来、ほとんどの州でトランプ大統領を上回っている。ここ数カ月は50％～53％を維持しており、トランプ大統領を10ポイントほど上回っている。

・最新の世論調査結果（PDF）

2016年の大統領選支持率調査では、ほとんどの州でヒラリー・クリントン氏が優位に立っていた。しかし、結果はご存じの通りである。

それ以来、「世論調査は正確ではない」と意見する人が増えた。しかし、完全に間違いだったわけではない。

クリントン氏の票数はトランプ大統領を約300万票上回った。しかし、選挙人団システムでは、各州に割り当てられた選挙人を奪い合う。

票数で勝利しても、選挙人の多い州（カリフォルニア、テキサスなど）を取りこぼせば致命傷になりかねない。トランプ大統領は票数ではヒラリー氏に敗れたものの、選挙人数で圧勝したのである。

今年の大統領選挙は、コロナウイルスと郵便投票をめぐる問題等の影響で不確実性が高まっている。つまり、現時点の支持率調査ではバイデン氏の圧勝と予想されているが、結果はフタを開けてみるまで分からないのである。

クリス・クリスティ氏が退院

10月3日にPCR検査で陽性と診断された元ニュージャージー州知事のクリス・クリスティ氏が病院を退院した。

クリスティ氏はニュージャージー州のモリスタウンメディカルセンターに入院していたが、10日に無事退院したという。

10日午前、クリスティ氏はツイッターを更新した。

クリス・クリスティ氏：
「先週、私を世話してくれた医師と看護師、そして家族と友人たちの祈りに感謝したい」

クリスティ氏は、9月28日にホワイトハウスで開催されたトランプ大統領の討論会準備の手伝いに参加している。また、9月26日のエイミー・コニー・バレット裁判官の最高裁判所判事セレモニーでは、マスクを着用せずに女性と触れ合っていた。

このセレモニーでは、これまでに14人が陽性を示している。

トランプ大統領がホワイトハウスで演説

10月10日、トランプ大統領は陽性診断後初となる対面イベントに出席、ホワイトハウスのバルコニーから共和党有権者に約18分のショートメッセージを送った。

現地時間14:00、トランプ大統領は「USA！USA！」の大合唱に応え、マスクを紛失。数百人の観衆に手を振った。

トランプ大統領はCOVID-19ワクチンの完成を示唆し、「間もなくそれはアメリカ国民の手に届く」と力強く語った。

ドナルド・トランプ大統領：
「私たちは強力な治療法とワクチンを製造している。患者は間もなく治癒、完全回復するだろう」

「毎日、多くの黒人とラテンアメリカ人が共産主義者たちの間違いだらけのイデオロギーに飲み込まれている。私は彼らを誰一人見捨てない」

トランプ大統領の担当医、ショーン・コンリー医師は8日のプレスリリースで「大統領の治療は10日目を迎えた」と記し、ホワイトハウス公開イベントの開催を認めた。

共和党有権者たちはお揃いの赤い帽子と青いTシャツで仮装。マスク着用は義務付けられていたものの、社会的距離は一切考慮されていなかった。

この日、トランプ大統領はライバルのジョー・バイデン氏を「社会主義者」と名指しした。しかし、バイデン氏は民主党候補者であり、この主張は明らかに間違っている。

イベント中、マーク・メドウズ首席補佐官は珍しくマスクを着用し、トランプ大統領の演説に聞き入っていた。なお、大統領の医療顧問、スコット・アトラス博士は芝生広場でマスクを紛失していた。

トランプ大統領の担当医、ショーン・コンリー医師は8日のプレスリリースで「大統領の治療は10日目を迎えた」と記し、ホワイトハウス公開イベントの開催を認めた。

共和党有権者たちはお揃いの赤い帽子と青いTシャツで仮装。マスク着用は義務付けられていたものの、社会的距離は一切考慮されていなかった。

この日、トランプ大統領はライバルのジョー・バイデン氏を「社会主義者」と名指しした。しかし、バイデン氏は民主党候補者であり、この主張は明らかに間違っている。

イベント中、マーク・メドウズ首席補佐官は珍しくマスクを着用し、トランプ大統領の演説に聞き入っていた。なお、大統領の医療顧問、スコット・アトラス博士は芝生広場でマスクを紛失していた。

10月9日

トランプ大統領は間もなく対面キャンペーンイベントを再開

社長のドナルド・トランプ大統領は、PCR検査で陰性診断を受けたと正式に公表していないにもかかわらず、ホワイトハウス病院で対面キャンペーンイベントを開催する予定である。

ABCニュースによると、ホワイトハウスで10日土曜日に開催されるキャンペーンのチラシが関係者に配布されたという。

またABCニュースに集会計画を提供した情報筋によると、トランプ大統領はホワイトハウスのバルコニーから招集に向けて話す予定だという。

情報提供者；
「出席者はマスクを持参する必要があり、ホワイトハウス内で着用を指示される」

「出席者は10日の午前中にスクリーニングチェックを受ける。これは検温等を含む簡単なアンケートで、CDCのガイドラインに従い実施するものである」

チームトランプは、12日の晩にフロリダ州サンフォードでキャンペーン集会を行うと発表、トランプ大統領もツイッターでそれを「非常に大きなラリー」と呼んだ。

これに対しチームバイデンのマイク・ダウィン氏は声明を発表、次のように述べた。

マイク・ダウィン氏：
「アンソニー・ファウチ博士は、ホワイトハウスでのコロナウイルス蔓延はスーパースプレッダーイベントに原因があると述べた。しかし、共和党は感染者の追跡調査すら行わず、さらに無謀で無責任な決定を下した」

「トランプはコロナウイルスに白旗を振った。ウイルスの危険性を過小評価し、同じ過ちを繰り返そうとしている」

トランプ大統領の担当医、ショーン・コンリー医師は8日夜のプレスリリースの中で、「大統領の診察は10日土曜日で10日目を迎える。彼はチームの提供する高度な治療と診断を受けてきた。我々は大統領が安全に公務復帰できることを期待している」とコメントした。

ミッチ・マコーネル上院院内総務「選挙前のコロナ救済パッケージ合意は難しい」

ホワイトハウスは大統領選挙前にコロナ救済パッケージPART2の合意を期待しているが、話はまとまりそうにない。

9日、トランプ大統領をバックアップする最も強力な共和党議員は、選挙前の救済パッケージ合意の可能性は低いと語った。

しかし、トランプ大統領は「あと少しで合意に至る」「交渉を後押ししている」と主張し、ツイッターを更新した。

トランプツイート：
「コロナ救済交渉は進んでいる。素晴らしいものになるだろう！」

新しい提案に精通している共和党の補佐官（匿名）は、「パッケージPART2は約1.8兆ドル規模になる」と述べ、そのうち2,500億ドル～3,000億ドルほどが主要な州および地方自治体の財政救済に充てられるとABCニュースに語った。なお、スティーブン・ムニューシン財務長官とナンシー・ペロシ下院議長他の交渉は非公開であり、補佐官は匿名を要求した。

先日下院を通過したペロシ法の提示額は2.2兆ドル（230兆円）だった。しかし、これには共和党が反対する事業税の引き上げが含まれており、航空各社の求める早期交渉妥結と救済は事実上打ち砕かれたと言ってよい。
・コロナウイルス／「世界最高の空港」が長引く危機を警告

共和党のミッチ・マコーネル上院院内総務はケンタッキー州の聴衆に、「交渉の参加者が政治的利益を求めている。すぐに合意することはない」と語った。

ミッチ・マコーネル上院院内総務：
「私たちはCARES法を上回ってほしいと思っているが、今後3週間は膠着状態が続くだろう」

「上院の最優先事項は最高裁判所判事である。選挙前にコロナ救済パッケージとエイミー・コニー・バレット裁判官の指名を両方処理する時間はない」

9日、ホワイトハウスの経済顧問、ラリー・クドロー氏は記者団に対し、「進展は前向きであり、入札金額は狭まった」と語った。

・コロナ援助、救済、および経済安全保障法（CARES法）：2.2兆ドル（230兆円）
2019年7月下院通過
↓
2020年3月25日上院通過
↓
2020年3月27日下院、上院の修正に同意
↓
2020年3月27日トランプ大統領署名

・健康と経済回復オムニバス緊急ソリューション法（HEROES法）：2.2兆ドル（230兆円）
2020年10月2日下院通過
↓
2020年？？？？上院通過
↓
2020年？？？？下院、上院の修正に同意
↓
2020年？？？？トランプ大統領署名

第2回大統領バーチャル討論会は中止

10月15日にフロリダ州マイアミで予定されていた第2回大統領バーチャル討論会の中止が決まった。

大統領候補討論会委員会（CPD）は、8日に「第2回討論会は仮想で実施する」と発表したばかりだった。

9日午後、CPDは声明を発表した。

大統領候補討論会委員会：
「10月15日の第2回討論会を中止する。我々は10月22日の最終討論会に向け、準備を始める」

CPDがバーチャル討論会を実施すると発表した直後、トランプ大統領はフォックスビジネスのテレビインタビューの中で、「仮想討論で私の時間を無駄にするなどあり得ない」と述べ、参加を拒否していた。

一方、チームトランプは、第2回と最終回を1週間ずつ後ろ倒しすれば参加すると主張したが、チームバイデンはこの提案を拒否、日程変更は一切受け付けないと反論していた。

チームトランプのコミュニケーションディレクター、ティム・マートー氏はABCニュースの取材に対し、10月15日の討論会を一方的にキャンセルした「バイデン寄りのCPD」を非難し、「それを止める医学的根拠はない」と述べた。

ティム・マートー氏：
「トランプ大統領とジョー・バイデンが、大君主様（CPD）のご都合主義について一緒に議論することを止めるつもりはない」

「CPDの干渉なしに1対1で議論できれば素晴らしい

【大統領テレビ討論会の日程】

・9月29日、オハイオ州クリーブランド

・10月15日、フロリダ州マイアミ（中止）

・10月22日、テネシー州ナッシュビル

【副大統領テレビ討論会の日程】

・10月7日、ユタ州ソルトレイクシティ

ナンシーペロシ下院議長「修正第25条に基づく大統領職務委員会設立を提案する」

9日、民主党のナンシー・ペロシ下院議長は、憲法修正第25条に基づく大統領職務委員会設立を決める法案を提案すると発表した。

なおペロシ下院議長は、現在ホワイトハウス病院で療養中のトランプ大統領に適用されることはない、と付け加えた。

ナンシー・ペロシ下院議長：
「これはトランプ大統領を抑え込むためのものではない。しかし、彼は有権者の判断に直面するだろう」

「この法律は将来の大統領のために作るものである。今回の事態でホワイトハウスもその必要性に直面したはずだ」

「この法律は将来の大統領に適用されるが、現在の大統領の行動も思い起こさせてくれるだろう」

記者団はペロシ下院議長に修正第25条の発動時期を迫ったが、「私が決めることではない」と受け流した。

この法律（大統領職務委員会）は、下院・上院の民主党と共和党の指導者によって任命されたメンバーで構成され、議会の指示で大統領の健康診断を実施・・・

共和党陣営はペロシ下院議長の提案を「トランプ大統領の弱体化を狙っている」と却下。トランプ大統領自身もツイッターで迅速に対応した。

ドナルド・トランプ大統領：
「クレイジー・ナンシーは監視下に置かれるべき人間である」

ミッチ・マコーネル上院院内総務は今回の提案について、「ばかげている」と嘲笑した。

ミッチ・マコーネル上院院内総務：
「ばかげている。これは絶対にばかげている。選挙の3週間前にこの種の野蛮な提案をするなどあり得ない」

ペロシ下院議長の提案に反対する人1

ペロシ下院議長の提案に反対する人2

ペロシ下院議長は、この法律がトランプ大統領に適用されることはない、と強調している。

ナンシー・ペロシ下院議長：
「これがトランプ大統領に役立つとは思っていない。まあ、彼の任期はあと3カ月半なので、将来のために策定するものだと理解してもらえればよい」

修正第25条：アメリカ合衆国大統領の承継を取り扱い、副大統領が欠員の場合にそれを埋める方法と、大統領がその職務上の権限と義務を遂行することができない場合の対処法を規定

第1節
大統領の免職、死亡、辞職の場合には、副大統領が大統領となる。

第2節
副大統領職が欠員の時は、大統領は副大統領を指名し、指名された者は連邦議会両院の過半数の承認を経て、副大統領職に就任する。

第3節
大統領が、その職務上の権限と義務の遂行が不可能であるという文書による申し立てを、上院の臨時議長および下院議長に送付する時は、大統領がそれと反対の申し立てを文書により、それらの者に送付するまで、副大統領が大統領代理として大統領職の権限と義務を遂行する。

第4節
副大統領および行政各部の長官の過半数または連邦議会が法律で定める他の機関の長の過半数が、上院の臨時議長および下院議長に対し、大統領がその職務上の権限と義務を遂行することができないという文書による申し立てを送付する時には、副大統領は直ちに大統領代理として、大統領職の権限と義務を遂行するものとする。

その後、大統領が上院の臨時議長および下院議長に対し、不能が存在しないという文書による申し立てを送付する時には、大統領はその職務上の権限と義務を再び遂行する。ただし副大統領および行政各部の長官の過半数、または連邦議会が法律で定める他の機関の長の過半数が、上院の臨時議長および下院議長に対し、大統領がその職務上の権限と義務の遂行ができないという文書による申し立てを4日以内に送付する時は、この限りでない。この場合、連邦議会は、開会中でない時には、48時間以内にその目的のために会議を招集し、問題を決定する。もし、連邦議会が後者の文書による申し立てを受理してから21日以内に、または議会が開会中でない時は会議招集の要求があってから21日以内に、両議院の3分の2の投票により、大統領がその職務上の権限と義務を遂行することができないと決定する場合は、副大統領が大統領代理としてその職務を継続する。その反対の場合には、大統領はその職務上の権限と義務を再び行うものとする。

修正第25条の日本語訳　アメリカ合衆国憲法修正第25条ウィキペディア（Wikipedia）より

ホワイトハウスはトランプ大統領が最後に陰性診断された日を公表したくない

ホワイトハウスは非常に重要な問題の回答を拒否している。

「先週、トランプ大統領がPCR検査で”最後に”陰性と診断された日はいつだったのか？」

先週末、ケイリー・マケナニー報道官は記者団に対し、「ええ、トランプ大統領のPCR検査結果を毎回事細かに情報提供するつもりはない」と述べている。

ホワイトハウスの戦略的コミュニケーション担当ディレクター、アリサ・ファラー氏はABCニュースの取材に対し、「現時点でそれを明らかにすることはできない。医師はそれを非公開にしたいと考えている」と答えた。

トランプ大統領の担当医、ショーン・コンリー医師はこの質問に対し、「私は後戻りしたくない」と答えた。

問題の答えは、第45代アメリカ合衆国大統領の病気の経過、いつ彼が感染したのか、彼が他の高官や関係者にウイルスをうつした可能性について解明する大きな手掛かりになる。

ホワイトハウスは他の様々な情報をメディアと共有した。しかし、「トランプ大統領・最後の陰性」問題については、隠し通したいようである。

ハーバード大学公衆衛生学部の医学兼疫学教授を務めるマイケル・ジョセフ・ミナ氏はABCニュースの取材に対し、次のように述べた。

マイケル・ジョセフ・ミナ教授：
「ホワイトハウスは答えをどうしても公表したくない。奇妙だ・・・トランプ・クラスター大統領？」

「悪意のある活動が行われていなければ、ホワイトハウスはこの質問に答えることができるはず」

ホワイトハウスの上級職員、大統領と直接接触する職員は毎日PCR検査を受けている。

7月、マケナニー報道官は記者団に対し、「トランプ大統領はアメリカで最も多くPCR検査を受けた男、1日に複数回検査を受けている」と主張した。

しかし、その後記者会見を行ったトランプ大統領は、「私はおそらく平均して2日、3日ごとに検査を行う」と答え、マケナニー報道官の背中を撃った。

9月27日、トランプ大統領は午前中にバージニア州ポトマックフォールズのゴルフ場を訪ね、午後は退役軍人家族の功績を称えるレセプションに出席。このレセプションに出席した沿岸警備隊副司令官、チャールズ・W・レイ提督はその後陽性を示し、彼と接触した統合参謀本部議長たちは自己隔離を継続している。

9月26日、エイミー・コニー・バレット裁判官の最高裁判所判事セレモニーの出席者も多数陽性を示し、ホワイトハウス・クラスターの元凶と呼ばれている。

トランプ大統領はこれらのイベントで感染したのか？もしくは、大統領自身がスーパースプレッダーマシンになったのか？

ホワイトハウスの住居スタッフ2人が3週間前に陽性

メラニア夫人の事務所と他の2つの情報筋によると、ホワイトハウスの住居スタッフ2人が3週間前に陽性と診断されていたという。

2人が追加されたことで、判明している住居スタッフの陽性者数は4人になった。

また情報筋によると、3週間前に陽性と診断されたのは、チーフアッシャーを務めるティモシー・ハーレス氏のアシスタントと、ハウスキーピングのひとりだという。

メラニア夫人の事務所はABCニュースの取材に応じたが、今回新たに発表された2人がトランプ大統領とメラニア夫人、その他関係者に接触したかどうかについてはコメントを拒否した。

ブロードウェイは2021年5月30日まで閉鎖を継続

ニューヨーク市、ブロードウェイ演劇産業の全国貿易協会によると、ブロードウェイは2021年5月30日まで閉鎖を継続するという。

同施設でのショーやイベントは、3月のパンデミック発生以来、開催できない状態が続いている。

ブロードウェイリーグのシャーロット・セント・マーチン会長はABCニュースの取材に対し、「ここで働く約97,000人の労働者を守る。そして、市にもたらす年間148億ドル（1.5兆円）の経済効果は、許可が下り次第すぐに再開すると約束する」と語った。

シャーロット・セント・マーチン会長：
「私たちは、複数のスポンサーやパートナーと業界の維持に向け、精力的に活動する」

世界の新規症例数が過去最高を更新

AP通信によると、10月9日の世界の新規症例数が過去最高を更新したという。

世界保健機関（WHO）の当局者によると、9日の24時間あたりの新規症例数は350,756件。今週初めに達成した世界記録を12,000件ほど上回った。

【コロナウイルス感染状況／10月10日時点】