世界中で猛威を振るう『コロナウイルス』がいかに危険であるかをまとめた。株価の下落、雇用問題、学校の閉鎖などは始まりに過ぎない。「たかがウイルスだろ」と予防対策を怠る、感染を拡大させるような過ちを犯せば、経験したことのない異常事態が現実になるかもしれない。

目次

・ウイルス・パンデミックの歴史

・WHOと各国のリーダーが守りたいもの

インフラの崩壊
 1.電力会社
 2.水・ガス・通信
 3.公共交通機関
 4.物流・運送

社会システムの崩壊
 5.食糧危機・飢餓
 6.暴動
 7.戦争

意識を変える
 8.自分と家族とみんなを守る
 9.WHOからのアドバイス
  ・手をよく洗う
  ・社会的距離を維持する
  ・目、鼻、口に触れない
  ・(マスクを装着し、)咳エチケットを徹底
  ・おかしいと思ったら、関係機関に連絡
  ・最新情報をチェックする

まとめ

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ウイルス・パンデミックの歴史

人類がこれまでに経験してきたウイルスとパンデミック(抜粋)をまとめた。

名称(発生年)死亡者数
※推計
当時の人口
※推計
死亡者数/当時の人口
ユスティニアヌスのペスト
(541年~542年)
2,500万2億12.5%
黒死病
(1347年~1352年)
7,500万4.4億17%
インフルエンザ
(1556年~1560年)
2,500万5億5%
アジアペスト
(1855年~1896年)
1,000万13億0.7%
スペイン風邪
(1918年~1919年)
5,000万~1億19億5%
アジアかぜ
(1957年~1958年)
100万30億
香港風邪
(1968年~1969年)
75万37億
コロナウイルス
(2019年~)
増加中76億人

参考資料【wikipedei:パンデミック】【国際連合 世界の推計人口

 死亡者数/世界人口(当時)の割合と「死亡率/致死率」は全く異なる。あくまで参考値として記載した。

 コロナウイルスは世界中で猛威を振るった「スペイン風邪」の再来を予感させると一部のメディアは報じているが、それを防ぐべく各国政府が対策を急いでいるので、「1億人が死亡する、大変だ」と無駄に慌ててはならない。しかし、国民ひとりひとりがコロナウイルス対策への意識を高めなければ、悲惨な事態は現実のものになるかもしれない。

WHOと各国のリーダーが守りたいもの

 世界保健機関(WHO)と各国のリーダーたちがコロナウイルス対策に躍起になっている理由。彼らが守らなければならないもの、それは「社会システム」と「人命」である。

 社会システムが失われれば、国家の運営はままならない。ありとあらゆるものが破壊され、結果、多くの人命が失われるだろう。そして、社会システムを構築しているのは国民である。コロナウイルスが蔓延、パンデミックが発生し多くの人命が失われれば、それを維持していくことはできず、国家は崩壊する。すなわち、社会システムと人命は表裏一体、コインの裏表であり、ひとつが失われれば、もう一つも失われる。両方を維持しなければならないのだ。

 ここからは、パンデミックが発生した場合に懸念される問題を紹介する。ただし、あくまで最悪の事態を想定したものであり、発生するか否かは国民と政府の対応にかかっている。なお、以下の前提条件を元に話を進めていきたい。
医療システム崩壊済
・各都道府県の10%程度がコロナウイルスに感染、蔓延中

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電力会社

 パンデミックが発生すれば、緊急事態宣言が発令され、最悪「戒厳令(日本ではあり得ないが・・・)」が敷かれる可能性もある。医療システムの崩壊、日本中にコロナウイルス患者が溢れ、皆、外出できない状況に陥る。

 現代生活に欠かせない「電気/電力」を守る「電力会社」がパンデミックの脅威にさらされると、以下の問題が発生する。
①社員の不足により、電気を供給できない
②停止した原子力発電所の維持

 多くの社員がコロナウイルスに感染すれば、①の状態を招くのは必定。社内で感染が拡大した結果、役員はまず原子力発電所の停止を決断しなければならないだろう。しかし、原子力発電所は停止後も「燃料棒」を冷やし続けねばならず、仮に社員が出社できなくなれば大変な事態を招きかねない。

 社員や協力会社がコロナウイルスに感染、社内で蔓延するような事態になれば、まともに電気を送ることはできない。系統の運用や供給業務はシステムで管理しているものの、操作するのはあくまで人間。同僚が次々に倒れ、残された者たちにかかる負担は増大、疲れやプレッシャーの影響で彼らの免疫力も低下するだろう。

 政府と電力会社は「計画停電」を決断。最悪、人員を確保できず経営が崩壊すれば、日常生活に欠かせない電気は失われる。

アメリカ、電力会社で奮闘する社員たち

水・ガス・通信

 電力会社と同じく、「水・ガス・通信」を維持する企業/施設もパンデミックの脅威にさらされる。命の水が失われれば、国民の生活に甚大な影響を及ぼす。また、電気の供給がストップすると、水を送るポンプを動かすこともできない。自家発電により一定期間はしのげるかもしれないが、同時にコロナウイルスとも戦わねばならず、状況は刻一刻と悪化するだろう。

 通信は電気と表裏一体の関係なので、電力会社が倒れた瞬間、通信も倒れる。現代生活に欠かすことのできない通信網が失わると、携帯電話を使うこともできず、様々な企業に甚大な影響を与える。経済活動を強制的にストップさせられた結果、皆途方に暮れ、町は混沌状態に陥るだろう。

 電気・水・ガス・通信は密接に連携しており、ひとつが失われると他の3つも影響を受ける。自然災害などにより供給が滞ったとしても、復旧作業にあたる「」がいれば、必ず元の状態に戻る。しかし、人の命が失われてしまうと、復旧に甚大な時間がかかる。最悪、復旧を諦めるという可能性も。

水を失えば、干ばつ、飢餓、死を招く

公共交通機関

 公共交通機関も同じである。電車は電力会社からの供給が頼りである。自家発電で運行を支えることはできない。結果、国民は大切な「」を奪われる。バスは何とか持ちこたえられそうだが、コロナウイルスの蔓延により運転手がダウンすれば終わりであろう。

 公共交通機関/システムが崩壊しても、「自家用車」を持っている方は遠方に移動できる、と思うだろう。しかし、パンデミックはそれすら許してくれない。

ウガンダは自家用車での移動を禁止、公共交通機関も停止した

物流・運送

 パンデミックは物流にも甚大な影響を与える。また、仮に物流業界がコロナウイルスの蔓延を防いだとしても、電気や水、通信システムが崩壊していれば、まともに運行できないはずだ。さらに、経済活動自体が停止し、運ぶ物がない、という事態にも直面しかねない。

 運送業界を支えるドライバーたちがコロナウイルスをしっかり防止、生き残っていれば、政府は支援物資などを準備、各地に届けることができるかもしれない。しかし、あくまで電気・通信が機能していれば、の話である。運送会社に物資輸送をお願いしたくても、通信網が遮断されているため、情報をやりとりすることもできない。

 自家用車に乗って買い物に出かけたい人たちも深刻な事態に直面する。物流が滞った結果、「ガソリン」を供給するガソリンスタンドは閉店。店員がコロナウイルスに感染し、営業できない店も出るだろう。燃料がない車などガラクタ同然、何の役にも立たない。

電気・ガス・通信・公共交通機関・物流が滞った結果、さらなる地獄が我々を襲う。

医療機器を運ぶ物流会社の社員。彼らがいるから、経済が成り立つ

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食糧危機・飢餓

 あらゆるインフラが崩壊し、日本の経済活動は完全にストップする。情報が入手できるとすればラジオのみ。しかし、電波も運営者たちがコロナウイルスに感染すれば終了である。結果、最も恐れていた事態が発生する。

 「食糧」の供給が滞る事態だけは絶対に避けたい。しかし、「農家(1次)」、「食品加工会社(2次)」、「販売者(3次)」のうち一つでもコロナウイルスに侵されれば、いずれ食糧は底をつく。そもそも運送会社が機能していないため、仮に物資を確保できたとしても、運ぶ手段がない

 水がないだけでも大問題だが、食料の供給が滞れば、我々は飢える。それでも助け合えば何とかなる、と思いたいが、ここでもコロナウイルスが人々の結束を邪魔するだろう。「誰がウィルスを持っているか分からない」、「あの人は危ない」、噂が噂を呼び、誰もが疑心暗鬼に陥り、さらに、正確な情報も入手できない。まさにカオス状態である。

 食糧が底をつき、政府からの配給も行われず、同盟国もコロナウイルスとの戦いに敗れ、応援は期待できない。飢餓の先に待つのは死だが、皆家族の命だけは守りたいと思うはず。

完全封鎖されたインド、貧困層は飢餓に苦しめられている

暴動

 お腹が空いた、のどが渇いた、死にたくない、家族を守りたい、自分だけは助かりたい。飢餓の後に待っているのは「暴動」とさらなる混乱である。食糧、水、ガソリン、あらゆる物資が不足し、奪い合いが始まる。政府も暴動を抑えるべく力を尽くしたいと考えるだろう。しかし、通信や電波網が「死んでいる」以上、情報を発信する術がない。

 国民全員が思いやりと助け合い、自己犠牲の精神を持っていれば、暴動など発生しないかもしれない。しかし、近しい人や自分自身がコロナウイルスに侵された状態で、正気を保てる人がどれだけいるだろうか。遺体がそこら中に散乱し、戦時中より酷い有様になっていたら、現代のぬるい環境で育った私など、一撃で精神をやられるだろう。

 社会システムが完全に崩壊し、全てが失われた先に待つのは飢餓と暴動と混乱と死のみ。しかし、さらに事態が悪化する可能性も否定できない。「赤い旗」を掲げた一団が日本に攻め寄せてきたら、もはや打つ手なしだ。

暴動や略奪が起きない、という保証はない

戦争

 コロナウイルスに侵された国が侵略の対象になるかは正直分からないが、食料や水、物資を求めて他国が攻撃を仕掛けてくる可能性も否定できない。ただし、各国も日本と同じ状況に陥っていたとすれば、「戦争」を仕掛けるマンパワーなどないだろう。

 コロナウイルスとの戦いを制した国が、世界の支援に回るか否かは未知数。常識で考えれば、自国内にとどまり、騒ぎが収まるのを待つはずだ。また、生き残った独裁国家が攻撃を仕掛けてくる可能性も十分に考えられる。食糧、水、ガソリン、そして健康な人間は、コロナウイルスに侵された地球で生き残るために欠かせない「物資」と言えるからだ。

 政府は最悪の事態を想定したうえで、コロナウイルス対策に全力を挙げている。飢餓・暴動・戦争は少し極端過ぎるかもしれないが、インフラの機能不全は十分に考えられる事態であろう。ここからは、個人レベルで行える感染予防対策を紹介したい。

コロナウィルスとの戦いは始まったばかり

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自分と家族とみんなを守る

 皆が「コロナウイルスに感染しなければ」、インフラの崩壊、社会システムの崩壊など起こり得ない。「それができたら苦労しない」と怒られそうだが、事実なので敢えて書く。

 まず、コロナウイルスへの感染を防ぐうえで最も大切なことは、「意識を変える」である。「自分だけは大丈夫」、「体力には自信がある、かかっても直ぐ治る」、「興味がない」という意識を皆が持たなければ、遅かれ早かれパンデミックは発生する(かもしれない)。

 30代の私は体力に自信があり、コロナウイルスなど知ったこっちゃないと考えている。私が仮にウィルスに感染しても、症状が出ない、もしくは症状が出ても改善されたら、個人レベルで考えるとOKかもしれない。しかし、私のせいで妻、子供、父や母が感染したら・・・皆がコロナウイルスに勝てるという保証はない

 ウイルスは人から人にうつる。怪我のように自己完結すれば問題ない、と考える方もおられるようだが、皆それに失敗し、今があるのだ。自分の安全を守れば、家族とみんなの安全につながる。皆が意識を改めることで感染拡大は防げる、と信じたいし、各国のリーダーもそう信じているはずだ。

WHOと日本政府からのアドバイス

手をよく洗う/消毒する

 石鹸やアルコールを使って手を洗おう。手に付着したコロナウイルスを除去し、感染しない、そして広げないためだ。

●アルコールを使った消毒方法
①手の表面には製品を塗布し、手のひら通しをこすり合わせる
②指を組み合わせ、左右の手の甲もこする
③指のまたを意識してさらにこする
④両手の指を連結し、爪の間も漏れなく
⑤指を1本1本丹念にこする
⑥指先を丸め、反対の手の表面をこする
⑦乾かす、完了

●手の洗い方
①手の表面には製品を塗布し、手のひら通しをこすり合わせ洗う
②指を組み合わせ、左右の手の甲も洗う
③指のまたを意識してさらに洗う
④両手の指を連結し、爪の間も漏れなく洗う
⑤指を1本1本丹念に洗う
⑥指先を丸め、反対の手の表面をこすり洗う
⑦水ですすぐ
⑧清潔な布、タオルでふく、完了

コロナウィルスから身を守るためには

社会的距離を維持する

 人との距離を確保する。WHOは1mを推奨。誰がウイルスを保菌しているか分からない。人ごみを避けて行動できれば問題ないが、誰とも接触せずに生活することは難しいだろう。他人との距離を意識し、不用意に近づかないことを心掛けたい。

厚生労働省が発信している集団発生防止対策は以下の通り
①換気の悪い密閉空間を避ける
②多数が集まる場所に近づかない
③至近距離で会話をしない、一定距離を保つ
厚生労働省HP 国民の皆様へ(予防・相談)より抜粋

社会的距離を維持することの重要性

目、鼻、口に触れない

 不用意に目、鼻、口を触れない。もちろん他人にも触らせない。キスやハグも厳禁、インフルエンザ、風邪を予防する際と同様である。屋外で行動する際に意識したい。大切なことは「触らないと意識する」こと。子供も同様なので、目や鼻を触るクセがあれば、可能な限り是正させたい。

マスクを装着し、)咳エチケットを徹底

 WHOはマスクの使用を推奨していない(医療従事者を除く)。しかし、感染予防に効果があることは明白なので、勝手に追加した。

 マスクが品薄状態にあり、入手困難な状況が続いている。日本国内で流通していたマスクの大半が中国製品であり、同国の生産が本格的に再開されない限り、今の状況はしばらく続くだろう。しかし、使い捨てマスクがなくても、できることはたくさんある。

 使い捨てマスクを購入できなければ、作るしかない。「布マスク」の作り方をまとめたサイトがたくさんあるので、家族の分も合わせて作ってしまおう。
無料型神と布の通販サイト nunocoto fabric
無料型紙工房ことろ

 使い捨てマスクを入手できる方は、肌との接触面(内側)にタオルハンカチやガーゼを入れよう。使い捨てマスクを何回も使うことは奨励されていないが、入手困難な状況が続く今、文句は言ってられない。ただし、マスクに手を触れる際はしっかり手洗いすること。また、あくまで使い捨てがベストだということもお忘れなく。

例:布マスクの作り方

おかしいと思ったら、関係機関に連絡

 体調に異変を感じたら関係機関に連絡すること。日本であれば、「帰国者・接触者相談センター」に電話をかけよう。病院/医療機関へ駆け込みたくなるが、コロナウイルスの拡散だけは避けねばならない。「焦らず連絡・相談」が大切だ。受診可能な医療機関を指示されたら、行動開始である。

 帰国者・接触者相談センターは、厚生労働省および各地方自治体の保健所が運営している。自治体別のリンク先がホームページにまとめられているので、異変を感じている方は要チェックだ。
厚生労働省 新型コロナウィルスに関する帰国者・接触者相談センター

最新情報をチェックする

 コロナウイルスを取り巻く情勢は刻一刻と変化している。先日まで有効な感染予防対策として発信されていた情報が、今日には変わっているかもしれない。

 最新情報を常にチェックし、家族や子供、インターネットを使えない高齢者が身近にいれば伝えてほしい。ただし、「正確な情報」を伝えることが重要だ。デマの拡散は混乱を招く。「トイレットペーパー品切れ危機」という誤情報に踊らされた方も多いはず。

 ここまで紹介した情報はWHOの公式ホームページから抜粋したものである。ガイドライン等も添付されているので、チェックしてほしい。

常に最新の情報をチェックしたい

まとめ

 コロナウイルスが際限なく拡大すれば、誰も経験したことのない、恐ろしい事態を招くだろう。ただし、国民ひとりひとりが正しく感染予防を行えば、事態は必ず沈静化する(と信じたい)。

 繰り返しになるが、自分の安全を守れば、家族とみんなの安全につながる。皆で意識を高め、コロナウイルスの感染防止に努めよう。最後までお読みいただきありがとうございました。

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