◎菅 義偉首相はオンラインで開催された世界経済フォーラムの中で、東京2020オリンピックは予定通り今年の夏に開催すると誓約した。
◎日本の感染状況は昨年12月頃から急速に悪化し、野党議員および世論は菅政権の後手後手の対応が感染拡大を招いたと指摘している。
1月29日、菅 義偉首相はオンラインで開催された世界経済フォーラムの中で、東京2020オリンピックは予定通り今年の夏に開催すると誓約した。
菅首相は声明で、「世界保健機関(WHO)の透明性のある調査と、将来のコロナ再拡大に備えるための教訓を学ぶことが重要だ」と述べた。
東京都市圏の感染状況は、1月6日に発出された緊急事態宣言と市民の努力の効果で減少傾向にある。しかし、多くの専門家が「医療体制のひっ迫状況などを考慮すると、東京2020の開催は難しい」と主張している。
菅 義偉首相:
「今年の夏、東京2020オリンピックとパラリンピックを開催します」
「私はコロナウイルスに対する人類の勝利の証としてオリンピックを開催し、世界中に希望と勇気を与えることを決意しています」
国際オリンピック委員会(IOC)やその他の大会関係者は「無観客でのイベント開催」など、様々なシナリオを検討していると伝えられている。
菅首相は「安全で安心なオリンピックを達成する」という決意を繰り返し、国内の感染をできるだけ早く制御すると約束した。
菅 義偉首相:
「私たちはこのパンデミックから教訓を学び、将来の危機に備える必要があります。そのためには、WHOによる科学的調査を透明性のある方法でしっかりと実施する必要があります」
日本の感染状況は昨年12月頃から急速に悪化し、野党議員および世論は菅政権の後手後手の対応が感染拡大を招いたと指摘している。
政府は1月6日に東京都市圏限定の緊急事態を宣言し、飲食店への時短営業などを要請した。
その後、東京の新規感染者数は少しずつ減少し始めたが、専門家は「収束には程遠い状態」と指摘したうえで、緊急事態宣言の期間延長は避けられないと警告している。
厚生労働省のまとめによると、1月30日時点の累計感染者数は37.6万人、累計死亡者は5,450人、1月29日の新規陽性者数は4,123人、医療機関に入院している重症患者数は1,014人。
特別講演:菅 義偉首相 | ダボス・アジェンダ 2021