◎障害馬術個人の予選に出場した一部の選手は、馬が10番目の障害物の隣に設置された等身大力士に困惑し、気を散らした可能性があると述べた。
8月3日、東京2020五輪 障害馬術個人の予選に出場した選手と馬は障害物の近くに設置された相撲レスラー(力士)の置物に困惑しながら競技に臨んだ。
イギリスのハリー・チャールズ選手は、「大きな男のお尻が見えました」と述べ、アイルランドのシアン・オコナー選手は「見どころはたくさんあります」と語った。
イスラエルのテディ・フロック選手は「非常に現実的な置物だと思います」と皮肉を込めて言った。
予選に出場した一部の選手は、馬が10番目の障害物の隣に設置された等身大力士に困惑し、気を散らした可能性があると述べた。
力士は馬事公苑の隅に配置された障害物の真横で四股を踏み、コースの進行方向を向いている。つまり、馬と選手が最初に目にするのは、力士のお尻である。
イギリスのチャールズ選手は記者に、「力士にビックリして気を散らしたように見える馬を4頭か5頭見ました」と語った。
障害物の装飾は芸者、着物、太鼓、だるまなど、一目で日本と分かるものが多く採用されている。AP通信のジャーナリストによると、力士以上に目を引くものはなかったという。
2016年のリオ大会で金メダリストを獲得したフランスのペネロペ・ルプレヴォス選手は、パートナーのバンクーバーデランロア号が力士に驚いたかもしれないと語った。「たぶん...私は馬をリラックスさせようとしましたが、力士を見て驚いたかもしれません」
ルプレヴォス選手は予選落ちした。
同じく予選落ちしたイスラエルのフロック選手は「非常に現実的な置物だと思う」と述べた。「それは人のように見えます。そして少し不気味です。ご存じの通り、馬はとてもデリケートな動物であり、障害物の横で戦闘態勢を取っている男を見たくないのです」
一方、他の選手と馬が困惑している様子を見たアイルランドのダラ・ケニー選手は、レース前に10番目の障害物周辺でウォーミングアップを行った。
フロック選手とケニー選手はどちらも問題なく障害をクリアした。ケニー選手は減点なしの82.01秒で2位につけたが、フロック選手はミスが重なった。
予選を通過したイギリスのスコット・ブラッシュ選手とスイスのマルタン・フクス選手は、「馬は力士ではなく桜の置物に気を散らしているような気がする」と述べた。
原因が何であれ、馬術の選手たちはコースに設置された様々な置物に慣れており、一部のベテラン選手は特に気にする必要はないと述べた。2016年のリオ大会のデザインも非常に奇抜だった。
ブラッシュ選手は「カラフルな障害には慣れている」と語った。「私たちは興味深い装飾に期待しています。日本の障害物はとても興味深いです。そしてとても美しい」