◎国民は予想外のメダルに歓喜し、多くの日本人も選手の活躍を称えた。
<バミューダ>
人口約65,000人のバミューダは1976年のモントリオール大会で銅メダルを獲得したが、それ以来表彰台とは無縁だった。
26日のトライアスロン女子個人に出場したフロラ・ダフィー選手は雨と風に耐え、同国初の金メダルを獲得した。なお、バミューダは今大会、選手を2人しか派遣していない。
ダフィー選手はインタビューで「とてもうれしい」と語った。「私の夢はバミューダに金メダルを持ち帰ることでした。応援してくれた全ての関係者とバミューダ国民に感謝します」
バミューダの五輪総メダル獲得数(7月27日時点)
金:1個
銀:なし
同:1個
<フィリピン>
1924年パリ大会でオリンピックデビューを果たしたフィリピンは、97年越しの悲願を達成した。
重量挙げ女子55kg級に出場したヒディリン・ディアス選手は見事オリンピック記録を更新した。
スナッチ:97kg
クリーン&ジャーク:127kg(OR)
合計:224kg(OR)
フィリピン空軍に所属するディアス選手は表彰台の頂点で渾身の敬礼を決めた。
フィリピンの五輪総メダル獲得数(7月27日時点)
金:1個
銀:3個
同:7個
<香港>
香港はイギリスから中国に返還される1年前のアトランタ大会で唯一の金メダルを獲得した。
フェンサーの張家朗(エドガー・チャン・カロン)選手は26日に行われた男子サーベルで優勝し、独立香港初の金メダリストになった。
チャン選手はインタビューで、「香港の活躍を世界に示すことができたことに大きな意味があります」と述べた。
香港の五輪総メダル獲得数(7月27日時点)
金:2個
銀:1個
同:1個
<コソボ>
2016年のリオ大会でオリンピックデビューを果たしたコソボは、またしても柔道で結果を残した。
金メダルを獲得した女子48kg級のディストリア・クラスニキ選手と女子57kg級のノラ・ジャコヴァ選手は、2016年大会で同国初のメダルを獲得したマイリンダ・ケルメンディ選手に敬意を表した。「彼女のおかげで、私たちは五輪でメダルを取るという目標を立てることができました」
コソボで五輪メダルを獲得した選手は全て女性。
コソボの五輪総メダル獲得数(7月27日時点)
金:3個
銀:なし
同:なし
<チュニジア>
北アフリカのチュニジア共和国は、1960年のローマ大会でデビューし、計4個の金メダルを獲得した。
競泳男子400m自由形に出場した18歳のアハメド・ハフナウイ選手は自己記録を3秒以上更新する驚異の泳ぎで金メダルを奪取し、吠えた。
ハフナウイ選手は表彰式後のインタビューで、「国旗が上がるところを見て涙が出ました」と勝った。「本当に素晴らしい経験でした」
チュニジアの五輪総メダル獲得数(7月27日時点)
金:5個
銀:3個
同:7個
<エストニア>
旧ソビエト連邦とは思えない民主的なエストニアはフェンシングで初めてメダルを獲得した。同国の金メダルは2008年北京大会以来。
女子エペ団体の選手たちは韓国に36-32で勝利した。
決定的なポイントを獲得したカトリナ・レヒス選手はインタビューの中で、「勝利には仲間と関係者のサポートが必要不可欠」と語った。
試合後、選手たちは同国初の女性大統領であるケルスティ・カリユライド大統領から祝福の電話を受けた。
エストニアの五輪総メダル獲得数(7月27日時点)
金:14個
銀:11個
同:18個
<トルクメニスタン>
中央アジアの北朝鮮と呼ばれている閉鎖的なトルクメニスタンも初のメダルを獲得した。
重量挙げ女子59kg級に出場したポリーナ・グリエバ選手は銀メダルを獲得し、同国に初のメダルをもたらした。
観客席でトルクメニスタンの国旗を掲げていた役員と思われる関係者はグリエバ選手のリフトを見届け、渾身のガッツポーズを決めた。
グリエバ選手はインタビューの中で、「トルクメニスタンにメダルを持ち帰ることができて嬉しい」と語った。
トルクメニスタンの五輪総メダル獲得数(7月27日時点)
金:なし
銀:1個
同:なし