16日、国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長は2021年の東京オリンピックについて、「観客を収容した状態で開催できる」と述べた。
日本に滞在中のバッハ会長は、組織委員会や関係者と大会の開催方法などについて話し合っている。
東京オリンピックは今年7月末に開幕する予定だったが、コロナウイルスの影響で1年延期が決まった。
変更前:2020年7月24日~8月9日
変更後:2021年7月23日~8月8日
AP通信によると、バッハ会長は菅内閣総理大臣と会談した後、記者団に対し、「IOCは観客が”予防接種”を受けたかどうかの確認などに多大な努力を必要とするだろう」と述べたという。
トーマス・バッハ会長:
「私たちはあらゆる危機を想定し、それに対処する様々な運営方法を整理した」
「オリンピックスタジアムに観客を迎えることができると確信している」
東京は今月初めに体操の国際大会を開催。会場に入った数千人の観客は感染予防対策を徹底し、海外選手も自国で事前検査と2週間の自己隔離を済ませ、試合に臨んだ。
海外選手は入国後に再度検査を行いチェックイン。期間中、毎日PCR検査を受ける必要があった。
日本とIOCは2021年夏に東京オリンピックを開催すると強調している。
組織委員会の事務総長を務める武藤 敏郎氏は以前、「無観客ではなく、収容人数を制限して開催する可能性もある」と述べている。
先週、バッハ会長は東京へ向かう前に記者から「不測の事態について話し合うのか?」と質問され、「コロナウイルスの有無に関わらず、大会を前進させる。中止はない」と答えた。
橋本 聖子国務大臣(東京オリンピック・パラリンピック担当大臣)も、「とにかく開催しなければいけない」と同様の考えを示している。
先日臨床試験結果を公表したファイザー社のコロナウイルスワクチンは患者の90%に効果があると示されており、東京大会前の供給開始を期待されている。