◎カノ州警察が同性愛者の結婚式を取り締まったのはこれが初めてではない。
ナイジェリア当局は20日、北西部カノ州で同性婚を主催したとして19人が逮捕されたと発表した。
カノ州はシャリア(イスラム法)を導入している州のひとつであり、裁判所とイスラム法廷を並行して運用している。
シャリアはイスラム教徒の同性婚を認めておらず、カノ州では死刑に処される可能性があるが、地元メディアによると、2000年のシャリア導入以来、刑が執行されたことは一度もないという。
カノ州警察が同性愛者の結婚式を取り締まったのはこれが初めてではない。地元メディアによると、逮捕されたのは20代の若者たちで、「友人を祝うために集まった」と供述しているという。
州警察の報道官はAFP通信の取材に対し、「20代の女性15人と男性4人を18日に逮捕した」と説明した。
報道官によると、警察は会場に踏み込み、式の主催者や関係者を逮捕したものの、カップルは取り逃がしたという。警察が行方を追っている。
カノ州は2014年に対LGBTQ+(性的少数者)州法を施行し、同性の性行為(オーラルセックス含む)は禁固10年~14年に処されるようになった。
AFP通信によると、カノ州検察は同性婚を計画または主催したとして過去に数人を逮捕しているが、実刑判決を受けた者はひとりもいないという。
警察は2018年、女性同士の結婚式を「計画」したとして女性11人を逮捕した。逮捕された女性たちはダンスクラブの会長を祝うためにイベントを企画したと訴え、釈放された。
2015年1月にはカノ州郊外で同性婚を計画したとして男性12人が逮捕された。男性たちは友人を誕生パーティーを計画していたと訴え、釈放された。