長崎県のおすすめ観光スポット2020年最新版(PART3)を紹介する。なお、個人的な主観で選んでいることをご理解いただきたい。

離島(自治体)観光はハードルが高い。現地へのアクセスはフェリーに限定(壱岐空港は不便・・・)され、1日の運行本数も決して多くない。島内の観光スポットを巡るのであれば、現地に1泊もしくは2泊せねばならず、初めて長崎県を訪れる方からは敬遠されがちだ。

離島にしかない自然や観光スポットの良さを知っていただくためには、現地に足を運ぶ以外手はない。今回は少し(?)ハードル高めの観光スポット12箇所を紹介する。なお、旅行の計画を立てる際は、現地の最新情報を漏れなくチェックしてほしい。

目次

 1.南島原市
   ・雲仙天草国立公園
   ・リソサムニューム
   ・原山ドルメン
 2.五島市
   ・祷りの女神像と願いが叶う鐘
   ・福江武家屋敷通りふるさと館
 3.南松浦郡
   ・鯨賓館ミュージアム
   ・奈良尾のアコウ
 4.壱岐市
   ・塞神社
   ・春一番の塔
 5.対馬市
   ・萬松院
   ・金田城跡
   ・せんだんご作り体験

まとめ

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自治体南島原市
(Minamishimabara city)
市庁舎所在地〒859-2211
長崎県南島原市西有家町里坊96-2
総人口42,815人
代表的な名産/特産品アスパラガス
車エビ
そうめん
平成31年度当初予算445億円

南島原市』は雲仙普賢岳の南麓に位置する漁業と農業の町。さらに、観光業でも急成長を遂げている。普賢岳一帯は「雲仙ジオパーク」に、市内の潜伏キリシタン関連施設が「ユネスコ世界遺産」に認定され、長崎県を代表する観光スポットとして、毎年たくさんの観光客を受け入れている。

代表的な名産/特産品は「アスパラガス」「車エビ」など。また、日本を代表するトップブランドになった「島原手延べそうめん」は国内そうめんシェアの30%を占め、兵庫県たつの市の揖保乃糸(いぼのいと)と日本一を激しく争っている。

南島原市は日本史上最大の一揆「島原の乱」の舞台である。南部、海沿いに建設された「原城」に総大将「天草四郎」率いる反乱軍37,000人が立て籠もり、幕府軍と戦った。

島原の乱に関連する施設もユネスコ世界遺産に認定されている。南島原市を代表する観光スポットなので、同市を訪れた際は必ずチェックしたい。

南島原市

雲仙天草国立公園

雲仙天草国立公園』は長崎県、熊本県、鹿児島県にまたがる国立公園の呼称である。日本の有史以降、最悪の被害をもたらした活火山「雲仙普賢岳(1792年:島原大変肥後迷惑)」を中心とし、南島原市では「高岩山(たかいわさん)」などが園内に含まれる。ここでは、その他の観光スポットを紹介したい。

鮎帰(あゆがえ)りの滝」は、老若男女におすすめできるスピリチュアル系観光スポットである。南島原市の繁華街から車/レンタカーで約10分、県道132号線を北上し、標識もしくはナビに従い目的地を目指そう。なお、少し狭い林道(舗装されている)を通行するので、慎重に運転してほしい。

目的地近くの駐車場に車を止めたら、「海の茶屋」に立ち寄り、鮎帰りの滝周辺の状況(有家川の水位、前日の天候など)をチェックしよう。雨の後は足元が滑りやすく、また、滝つぼ周辺の水位も増す。前日に雨が降った場合や、有家川(ありえがわ)上流で雨が降っている場合も同様。同茶屋から滝へは5分もかからないので、焦って移動する必要もない。安全確認を最優先し、現地へ向かおう。

滝周囲は緑に覆われ、真夏でも肌寒く感じるほど涼しい。夏休みシーズンになると、家族連れや観光客などでかなり混雑するぞ。ただし、水は真夏でもかなり冷たい。親父(?)には厳しい水温なので、羽織るものと大きめのタオルを複数枚容用意しておくと良いだろう。

マイナスイオンと涼を堪能した後は、海の茶屋で本場の「長崎チャンポン」を堪能したい。また、夏季限定の「ネイチャー(大自然)そうめん流し」もおすすめだ。滝の水を利用して流されるそうめんは、氷いらずの冷たさ、そして美味い。

まとめ
雲仙天草国立公園は広い。南島原市エリアのおすすめは、鮎帰りの滝や高岩山など

鮎帰りの滝へのアクセスは車が必須。途中、狭い林道を通るので、安全・防衛運転に努めよう

観光スポット雲仙天草国立公園
(うんぜんあまくさこくりつこうえん)
所在地〒859-2214
長崎県南島原市
地図
※クリックでGoogle map起動
①長崎駅→雲仙天草国立公園
②長崎空港→雲仙天草国立公園
①アクセス国道202号線、国道34号線、国道251号線、県道128号線、国道57号線を経由、目的地まで進む(約1時間21分)

到着
②アクセス県道38号線、サンセット通り、国道34号線、県道55号線、国道251号線、県道128号線、国道57号線を経由、目的地まで進む(約1時間27分)

到着

外部サイトへのリンク
環境省 公式ホームページ

リソサムニューム

南島原市の南部、「島原の乱」決戦の舞台、「原城跡」の沖合に『リソサムニューム』は「いる」。「ある」ではなく「いる」である。リソサムニュームとは、「褐虫藻(かっちゅうそう)」と呼ばれる海洋植物の一種。サンゴとは少し違うが、似たような生物と認識いただければ良い(問題ない)。

リソサムニュームの存在が確認されたエリアは極めて少ない。日本だと南島原市沖合のみ、世界でもインド洋とイギリス海岸の一部だけである(見つかっていないだけ、という意見もある)。原城跡沖のリソサムニュームは、浜辺ではなく沖合に生息している。

現地(沖合)へのアクセスは、船とライフジャケットが必須。原城跡近くの旅館「原城温泉 真砂(まさご)」に電話し漁船を予約しよう。同旅館は「原城遊漁船組合」の受付も兼ねている。宿の予約も同時に行うと良いだろう。なお、リソサムニューム観光ツアーは、毎年春から夏の終わり頃までの期間限定で実施されている。

リソサムニュームの生息する「白州(しらす)」は、潮が引く1時間ほどの間のみ海上から姿を現す。ライフジャケットを装着、濡れても良い靴・サンダル・長靴などを履き、準備が整ったら白州に上陸しよう。海上の「ど真ん中」に立つ不思議な感覚を味わえるはずだ。続いて足元をチェック、赤紫色の物体がリソサムニュームの生体である。

リソサムニュームは「グレート・バリア・リーフ(オーストラリア)」のサンゴなどと同じく、死ぬと「白化(はくか)現象」を起こす。足元一面、赤紫色と白い物体が入り混じっているため、簡単に判別できるだろう。さらに、タコや魚の稚魚、よく分からない海の幸(?)なども白州に姿を現す。せっかくなので、食べれそうな魚がいれば捕獲、旅館に持ち帰り、調理してもらっても良い。

最後に、原城遊漁船組合では、沖合に生息するイルカを鑑賞する「イルカウォッチングツアー」も行っている。時期/タイミングが合えば、リソサムニュームツアーと同時に予約したい。

まとめ
リソサムニュースは原城跡沖の海上に生息するサンゴの仲間。赤紫色の身体が特徴

漁船を予約し、沖合の白州に向かう。濡れてもよい靴やサンダル、長靴などを用意しよう

観光スポットリソサムニューム
(りそさむにゅーむ)
所在地〒859-2412
長崎県南島原市南有馬町
地図
※クリックでGoogle map起動
①長崎駅→原城跡
②長崎空港→原城跡
①アクセス国道202号線、国道34号線、国道251号線、県道30号線、国道251号線を経由、目的地まで進む(約1時間21分)

到着
②アクセス県道38号線、サンセット通り、国道34号線、県道55号線、国道251号線、県道30号線、国道251号線を経由、目的地まで進む(約1時間42分)

到着

外部サイトへのリンク
長崎県観光連盟 公式ホームページ

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☠️Naga海賊団☠️ #白州 に上陸😁😁😁 年に数回しか出現しない✨謎の💰島👑✨ もしかしたら#ラフテル ?😁笑 笑 白州【この地域に#リソサムニューム (世界で3箇所) でできる島】 詳しくはWebで💻 クルー【仲間(子供達)】も大喜び‼️👍🏾😁 今年も#ワンピース (ひとつなぎの大秘宝🔱)は見つからなかった😅笑 笑 もちろん俺はSUPで上陸 クルーは#海賊船 (漁船)で上陸 ⛵️ #海 #原城沖 #島 #うみ #sup #サップ #スタンダップパドル #スタンドアップパドル #スタンドアップパドルボード #いまうみ #イマウミ #今うみ #いまそら #イマソラ #今そら #イエポス #イエポスライフスタイル #44歳 #長崎 #nagasaki

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原山ドルメン

南南島原とその周辺地域では、潜伏キリシタン関連の「ユネスコ世界遺産」や重要文化財、史跡などに注目が集まりがちである。素晴らしいものばかりなので致し方ない気もするが、南島原市と言えば潜伏キリシタン関連施設しかない、と勘違いされる方も多い。魅力的な観光スポットが他にもたくさんあるのに、勿体ない話である。

ここで紹介する『原山ドルメン(原山支石墓群)』は、知る人ぞ知る観光スポット、日本の歴史と起源を知る(調べる)うえで欠かせない遺跡群である。「墓群(古墳)など、日本各地にあるではないか」と反論したくなるだろう。しかし、たかが墓群と侮るなかれ。原山ドルメンは日本各地に点在する古墳をはるかに凌ぐ可能性を秘めているのだ。

原山ドルメンの発掘調査は1971年に完了、結果、同墓群は「縄文時代末期」のものであることが判明した。発見された国内の古墳の中で最古かつ最大級、縄文時代の石棺、土器、包丁などが初めて発見されたのだ。なお、縄文時代の正確な年代は分かっていないが、16000年前から3000年前頃までの間、と考えられている。原山ドルメンは歴史的価値の高さを認められ、「国の史跡」に指定された。

現地へのアクセスは車/レンタカーを利用しよう。南島原市の繁華街から約20分、県道30号線を西進し農村を通過、しばらく進むと「原山農村公園」と書かれた標識が見えてくる。原山ドルメンは第1、第2、第3支石墓群で構成されていたことが調査で判明。第1は開墾により失われてしまったが、第2、第3はしっかり現存しており、一部エリアを公園として開放しているのだ。

立入禁止範囲(再調査が予定されているものの、実施日は未定)を除くエリアは見学可能。縄文時代を生きた祖先たちが残した遺構をチェックしつつ、「縄文の館」にも足を運びたい。ここには、当時の生活を再現した品(発掘されたものではない)が展示されている。

縄文時代の墓群(古墳)は南島原市でのみ見ることができる。歴史にあまり興味のない方でも、縄文時代の遺構を見れば、不思議な「何か」を感じるはずだ。日本の起源を知り得る素晴らしい史跡なので、同市に足を運ぶ機会があれば、必ずチェックしてほしい。

まとめ
原山ドルメンは縄文時代末期に造られたとされる日本最古かつ最大級の墓群である

縄文時代の遺構を調べることで、日本人の起源、様々な謎が解明されるかもしれない

観光スポット原山ドルメン
(はらやまどるめん)
所在地〒859-2302
長崎県南島原市北有馬町2146
地図
※クリックでGoogle map起動
①長崎駅→原山ドルメン
②長崎空港→原山ドルメン
①アクセス国道202号線、国道34号線、国道251号線、県道30号線、国道389号線を経由、目的地まで進む(約1時間24分)

到着
②アクセス県道38号線、サンセット通り、国道34号線、県道55号線、国道251号線、県道30号線、国道389号線を経由、目的地まで進む(約1時間28分)

到着

外部サイトへのリンク
長崎県観光連盟 公式ホームページ

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自治体五島市
(Goto city)
市庁舎所在地〒853-8501
長崎県五島市福江町1-1
総人口34,885人
代表的な名産/特産品椿油
特大からすみ
五島バラモン凧
平成31年度当初予算395億円

長崎県の西部東シナ海上、「五島列島」の南部に位置する『五島市』は、海と山に囲まれた大自然の町。11の有人島と50超の無人島で構成され、約34,000人が生活を営んでいる。なお、主要有人島は「福江島(ふくえじま)」「久賀島(ひさかじま)」「奈留島(なるしま)」の3島。

九州本土からのアクセス手段は、航路もしくは空路を選択することになる。「長崎港」発のフェリーとジェットフォイル(ボーイング929)は「九州商船㈱」が運行している。ジェットフォイルはフェリーより運行速度に優れている。ただし、運賃も割高(フェリーの約2倍)。

福岡空港と長崎空港から運行されている直行便を利用すれば、「福江空港(五島つばき空港)」にアクセスできる。ただし、往復運賃は約40,000円(年平均)ほど、フェリー、ジェットフォイルに比べるとかなり割高である。船酔いする方、海が苦手な方は飛行機を利用しても良いだろう。

五島市

祷りの女神像と願いが叶う鐘

五島列島」を観光するのであれば、宿泊込みの行程を組みたい。7:40長崎港発福江港行きのジェットフォイルに乗船。五島市内を観光し、夕方に福江港を発つジェットフォイルで長崎港に戻る、という弾丸ツアーも可能ではあるが、かなり慌ただしい観光行程になるだろう。

祷りの女神像と願いが叶う鐘』は、五島列島福江島の南西端にある観光スポットである。福江港に到着したら、レンタカー店で車を調達しよう。事前に予約しておくと安心である。目的地まで車で約1時間、途中、狭い道も通るので、安全最優先を心掛けたい。

県道50号線を西進、「大瀬崎(おおせざき)展望台」と書かれた看板が見えたらゴールは近い。道路の途中に駐車スペースが設けられているので、車を止める。木階段を100mほど上ると、女神像、そして鐘の設置された展望台にたどり着く。

同展望台から一望できる景色は息をのむ美しさである。周囲に高い山もなく、五島市の繁華街までしっかり見える。さらに、五島列島最南西端に立つ「大瀬崎灯台」もチェックできる。景色を楽しんだ後は、鐘を打たせてもらおう。

同展望台の女神像は、太平洋戦争で命を落とした者たちの「鎮魂(ちんこん)」を目的として建立された。戦地に赴いた者、原爆、空襲で命を落とした者、現世に悔いを残し憤死した者たちが「怨霊(おんりょう)」とならぬよう願い、死者を祀っているのだ。なお、「鐘を鳴らすと願いが叶う」と観光客向けに案内されているが、これは間違いである。鐘の音は、「命を落とした者の魂を鎮め、鎮魂する」役目を担っているのだ。

太平洋戦争で憤死した者たちを想い、鐘を打ち鳴らすと、平和の尊さ、有難さが身に染みるはず。女神像周辺の雑草を抜き、ゴミが落ちていたら回収しよう。全てが終わったら女神像に挨拶し、撤退である。なお、展望台から見える大瀬崎灯台へ行きたい方は、県道50号線をさらに進み、ハイキング道を進むと良い。往復約1時間、緩い上り坂が続くので、体力と時間に余裕のある方はチャレンジしよう。

まとめ
祷りの女神像と願いが叶う鐘は、太平洋戦争で憤死した者たちを鎮魂するために建立された

福江港から片道約1時間かかる。訪れる際は、宿泊施設を予約しておいた方が良い

観光スポット祷りの女神像と願いが叶う鐘
(いのりのめがみぞうとねがいがかなうかね)
所在地〒853-0411
長崎県五島市玉之浦町玉之浦
地図
※クリックでGoogle map起動
①長崎駅→大瀬崎展望台
②長崎空港→大瀬崎展望台
①アクセス国道202号線を進み、長崎港で五島市行きのフェリーに乗船、福江港で下船する(約2時間)

県道27号線、県道164号線、県道50号線を経由、目的地まで進む(約55分)

到着
②アクセス県道38号線、長崎自動車道を経由、長崎港で五島市行きのフェリーに乗船、福江港で下船する(約2時間30分)

県道27号線、県道164号線、県道50号線を経由、目的地まで進む(約55分)

到着

外部サイトへのリンク
五島市観光協会 公式ホームページ

福江武家屋敷通りふるさと館

五島バラモン凧」を知っている方は、かなりの歴史好き、小説好きだとお見受けする。五島市を代表する伝統民芸品として江戸時代から伝わる五島バラモン凧は、「十字架」を彷彿とさせる絵柄と形が特徴で、五島の方言「ばらか(元気、活発)」がその名の由来と言われている。

デザインは時代と共に変化し、現在の「」模様になったのは、明治の文豪「芥川龍之介」の代表作のひとつ「羅生門」が影響しているという。前置きはこのぐらいにしよう。ここで紹介する『福江武家屋敷通りふるさと館』では、五島市の歴史を伝える貴重な品々が展示されており、さらに、五島バラモン凧作りなどを体験できるのだ。

福江港」から徒歩約15分、南西に向かって進むと、歴史を感じさせる手積みの石垣と門が見えてくる。同ふるさと館は、五島市の史跡に指定された「福江武家屋敷」エリア内に整備された観光スポットである。入館料は無料、園内に入ったら、まずは博物館をチェックしたい。

江戸時代、同ふるさと館周辺は武家屋敷通りとして栄え、島原藩の家老や武士の屋敷が立ち並んでいたという。歴史を物語る貴重な品や写真等を観賞し、手入れの行き届いた庭園を散策すると、江戸時代にタイムスリップした感覚を味わえるだろう。

同ふるさと館で行われている「体験イベント(講座)」は、先に述べた「①五島バラモン凧作り」、「②ハンカチ草木染め作り」「③フォトフレーム作り」の3つである。おすすめは①と②、どちらも2時間ほどかかるが、五島市を代表する民芸品作りの魅力をガッツリ体験できるので、ぜひチャレンジしてほしい。

職人の作った五島バラモン凧のサイズは、3mを超える巨大なものから、30cmほどしかない子供サイズまで様々だ。その凝った作りとデザインから「凧界の鬼プリンス」と呼ばれ、凧ファン(?)に親しまれているという。なお、五島バラモン凧から生まれたゆるキャラ「バラモンちゃん」は、五島市を代表する癒し系鬼アイドル(?)としての地位を確立している。街中で姿を見たら、写真撮影をお願いすると良いだろう。

まとめ
福江武家屋敷通りふるさと館では、五島市の歴史探索と民芸品作りを体験できる

凧界のプリンス、五島バラモン凧の放つ威圧感は独特。幼児は泣き出す可能性が高いので注意したい

観光スポット福江武家屋敷通りふるさと館
(ふくえぶけやしきどおりふるさとかん)
所在地〒853-0017
長崎県五島市武家屋敷2-1-20
地図
※クリックでGoogle map起動
①長崎駅→福江武家屋敷通りふるさと館
②長崎空港→福江武家屋敷通りふるさと館
①アクセス国道202号線を進み、長崎港で五島市行きのフェリーに乗船、福江港で下船する(約2時間)

県道165号線を目的地まで進む(約6分)

到着
②アクセス県道38号線、長崎自動車道を経由、長崎港で五島市行きのフェリーに乗船、福江港で下船する(約2時間30分)

県道165号線を目的地まで進む(約6分)

到着

外部サイトへのリンク
五島市観光物産課 公式ホームページ

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自治体南松浦群
(Minamimatsuura county)
市庁舎所在地〒857-4492
長崎県南松浦郡新上五島町青方郷1585-1
総人口17,884人
代表的な名産/特産品クロマグロ

あご
平成31年度当初予算233億円

南松浦群』は五島列島の北部、5つの有人島と60の無人島で構成される漁業の町、「クロマグロ」の養殖量日本一を誇る。寿司や刺身などに欠かせないクロマグロの30%以上が同郡「新上(しんかみ)五島町」で養殖され、世界中に輸出されている。

しかし、南松浦郡にはマグロを食べるという食文化がなぜか定着しなかった。理由は諸説あるが、魚界の帝王、日本が世界に誇る「SUSHI」の定番中の定番、「キング・オブ・寿司」と畏れられる(?)クロマグロが同郡の発展と安寧(あんねい)に貢献してきたことは間違いない。

南松浦郡へのアクセス手段は航路のみ。頭ヶ島(かしらがしま)東部にある「上五島空港」は、2006年3月末をもって定期便運航を取り止めている。「長崎港」と「佐世保港」から中通島(なかどおりじま)他への直通便が運行されており、また、「博多港」からも他の島を経由し渡島可能である。

南松浦郡

鯨賓館ミュージアム

鯨賓館(げいひんかん)ミュージアム』は、南松浦郡最大の有人島、「中通島(なかどおりじま)」にある。同ミュージアムは頭文字の通り、「クジラ」に関連する資料などが展示されている。日本の水産業発展に大きく貢献した「捕鯨」の歴史を勉強できる珍しい観光スポットだ。

2019年7月、日本政府は「IWC(国際捕鯨委員会)」からの脱退を表明、これにより、「商業捕鯨」が33年振りに再会される(できる)こととなった。ただし、南松浦郡の漁業組合は商業捕鯨を再開せず、「調査捕鯨」で捕縛した個体のみ解体し販売している。理由は他の海の幸が充実していることと、クジラ肉の需要が少ないためである。

長崎港発のフェリーもしくはジェットフォイルに乗船し、中通島の「奈良尾港」で下船。レンタカーを借りたら、県道384号線を進み、島の北部、有川湾に面した「有川港」を目指そう。鯨賓館ミュージアムは有川港の目の前に建設され、「ターミナルビル」としての機能も担っている。正面玄関近くに設置された「ミンククジラ」の巨大モニュメントが圧倒的な存在感を放っており、遠目からでもすぐ分かるはずだ。

ターミナルビルに入ったら、ミンククジラの骨格標本、捕鯨に使われる「捕鯨砲」「クロ―(爪)」をチェックし、ミュージアムに入ろう。入館料は大人200円、小中学生100円、以下無料。1階には有川湾と捕鯨の歴史を記した貴重な資料、クジラの種類や生態をまとめた模型や標本などが展示されている。さらに、潜伏キリシタン、日本遺産関連の資料や写真もまとめられている。

2階には新上(しんかみ)五島町出身の第50代横綱「佐田の山」の関連資料、図書館、映像コーナーが設けられている。図書館の捕鯨に関する本、記録集はかなりマニアック、専門分野のスペシャリストが調査資料として閲覧するレベルの内容になっているぞ。捕鯨や、「反捕鯨団体シー・シェパード」に興味のある方はチェックしてみよう。

最後に、新上五島町を訪れる機会があれば、ぜひ「クジラ肉」を味わってほしい。同町の「観光物産協会(センター)」に問い合わせれば、クジラ肉取り扱い店を紹介してくれる。なお、クジラ肉を持ち帰りたい場合は、同協会横の「前田商店」で購入しよう。

まとめ
鯨賓館ミュージアムは、捕鯨と有川港に関連する資料などを展示している

クジラ肉を提供する飲食店も漏れなくチェック。本場のクジラ料理を堪能したい

観光スポット鯨賓館ミュージアム
(げいひんかんみゅーじあむ)
所在地〒857-4211
長崎県南松浦郡新上五島町有川郷578-36
地図
※クリックでGoogle map起動
①長崎駅→鯨賓館ミュージアム
②長崎空港→鯨賓館ミュージアム
①アクセス国道202号線を進み、長崎港で奈良尾行きのフェリーに乗船、奈良尾港で下船する(約3時間10分)

国道384号線を目的地まで進む(約43分)

到着
②アクセス県道38号線、長崎自動車道を経由、長崎港で奈良尾行きのフェリーに乗船、奈良尾港で下船する(約3時間50分)

国道384号線を目的地まで進む(約43分)

到着

外部サイトへのリンク
鯨賓館ミュージアム 公式ホームページ

奈良尾のアコウ

アコウ(の木)」は温暖な気候を好むクワ科の常緑植物。日本では紀伊半島、四国、九州本土、沖縄諸島などで生育しており、高さ30m、幹周10mを超える巨木に成長するものもある。

奈良尾のアコウ』は、南松浦郡を代表するスピリチュアル系観光スポットである。長崎港発奈良尾港行きのフェリー(ジェットフォイル)に乗り目的地を目指そう。「奈良尾港」から徒歩10分、トンネルを通過し南進、「あこう通り商店街」をさらに進むと、巨大なアコウの木が見えてくる。

奈良尾のアコウの根元付近に建立された鳥居を抜けると、「奈良尾神社」の境内に入ることができる。「だからどうした?」と思った方、鳥居の前で立ち止まり、自分の置かれている状況をしっかりチェックしてほしい。奈良尾のアコウの幹(根)が二股に分かれ、「天然の鳥居」を形成していることに気づくはずだ。

幹が途中で二股、三股に分かれている木を見て、おかしいと思う人はいない。「当たり前」だからだ。しかし、幹(根)が地面から二本生え、それが途中で1本にまとまる、「人間の足」のような形をした樹木は非常に珍しい。幹周10mを超える巨木になるとなおさらだ。

奈良尾のアコウは「国の天然記念物」に指定されている。規模と樹齢(推定650年超)も凄い。しかし、二股の幹で天然の鳥居を形成していることに何より驚かされる。奈良尾のアコウは、世界初の「参道を跨ぐ樹木」として古くから町民に親しまれてきたのだ。

最後に、中通島観光を行う際は、宿泊施設の予約も忘れずに。奈良尾神社を参拝し、参道を跨ぐ天然の鳥居を通過したら、「つたや旅館」に向かおう。小さな民宿旅館だが、東シナ海を一望できる露天風呂と、部屋から見える夕日が最高に美しい。また、提供される海の幸も文句なしである。

まとめ
奈良尾のアコウは国の天然記念物に指定。参道を跨ぐ、世にも奇妙な樹木である

地面から生えた2本の幹が1本になり、天然の鳥居を形成している

観光スポット奈良尾のアコウ
(ならおのあこう)
所在地〒853-3101
長崎県南松浦郡新上五島町奈良尾郷34
地図
※クリックでGoogle map起動
①長崎駅→奈良尾のアコウ
②長崎空港→奈良尾のアコウ
①アクセス国道202号線を進み、長崎港で奈良尾行きのフェリーに乗船、奈良尾港で下船する(約3時間10分)

あこう通りを目的地まで進む(約4分)

到着
②アクセス県道38号線、長崎自動車道を経由、長崎港で奈良尾行きのフェリーに乗船、奈良尾港で下船する(約3時間50分)

あこう通りを目的地まで進む(約4分)

到着

外部サイトへのリンク
長崎県観光連盟 公式ホームページ

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自治体壱岐市
(Iki city)
市庁舎所在地〒811-5192
長崎県壱岐市郷ノ浦町本村触562
総人口25,386人
代表的な名産/特産品サザエ
ウニ
焼酎
平成31年度当初予算322億円

壱岐市』は九州本土北部、「壱岐諸島」に属する離島自治体。5つの有人島と19の無人島で構成されている。同市へのアクセスは航路もしくは空路を選択することになる。壱岐島の南東、「壱岐空港」は「長崎空港」との直通便を運行している。

壱岐市への渡島は航路をおすすめしたい。「博多港」と「唐津東港」からフェリーおよび高速艇が運行されている。博多港から高速艇に乗船すれば、約1時間ほどで渡島可能だ(フェリーは2時間弱かかる)。運賃も飛行機の半分以下、空港での待ち時間等を含めると、空路より海路の方が早いかもしれない。

代表的な名産/特産品は「サザエ」「ウニ」などの海産品。また、農業にも力を入れており、「掛け干し」で収穫される「壱岐米」は長崎県を代表するブランド米として高い人気を誇る。さらに「」を原材料とする「麦象徴」は、約400年前に壱岐市から誕生、芋と並ぶ大人気ブランド焼酎の地位を確立した。

壱岐市

塞神社

塞(さい)神社』は、壱岐市を代表する有名観光スポットである。しかし、大変残念なことに、同神社を訪れる方の大半が参拝ではなくSNSなどによる情報発信を主目的としている。理由は鳥居をくぐり境内に入れば一目で分かるはずだ。

塞神社は、天皇家の始祖「天照大神(あまてらすおおみかみ)」と関りの深い「アメノウズメ」を祀っている。ただし、いずれも日本神話で語りつがれる伝説の神であり、本人が存在した、という証拠はない。なお、アメノウズメは「芸能の女神」「日本舞踊の祖」と呼ばれ、彼女を祀れば恋愛、子作り、妊娠、出産に良い影響を与える、と信じられている。

女性だけを「ひいき」すべきでない、と考えた塞神社は、繁殖活動に欠かすことのできない「陰茎」を神として祀ることにした。冗談ではなく本当の話である。子孫繁栄、子作り、妊娠に陰茎は欠かせない。結果、本堂横に「勃起した陰茎」のモニュメントを建立、これがSNS等で大きな話題を呼ぶことになった。

博多港発のフェリーに乗船、「郷ノ浦(ごうのうら)港」に到着したら、徒歩で目的地を目指そう。案内等に従い10分ほど進むと、「宮の通り商店街」の入り口付近に立つ鳥居が見えてくる。鳥居前で神様(アメノウズメと勃起した陰茎)に一礼し入場しよう。

小さな神社ではあるが、神様を祀っていることに変わりはない。フザケタ態度で参拝すると神様の怒りにふれるので、絶対にやめること。階段を上ると本堂は目の前である。神様へのご挨拶が終われば、勃起した陰茎モニュメントの根元へ移動しよう。長さ約200cm、陰茎の直径約100cm、カリ(亀頭)部の直径約130cm。これを撫でると、陰茎に関連する病が治癒し、子宝に恵まれるそうだ。

本堂内にも勃起した陰茎モニュメント数本が祀られているので、全てチェックしたい。さらに、全裸のアメノウズメ石像の身体を撫でると、病が感知すると言い伝えられている。最後に記念撮影をしたくなるが、相手は神様、崇め奉るべき存在、という気持ちを忘れずに。フザケタ写真を撮影すると、己の陰茎、女性器に悪い影響を与えるかもしれないぞ。

まとめ
塞神社はアメノウズメと勃起した陰茎を祀っている

勃起した陰茎モニュメントを撫でると、下半身に関連する病が治癒し、子宝に恵まれる

観光スポット塞神社
(さいじんじゃ)
所在地〒811-5136
長崎県壱岐市 郷ノ浦町片原触113
地図
※クリックでGoogle map起動
①博多駅→塞神社
②福岡空港→塞神社
①アクセスベイサイド通りを進み、博多港で壱岐市行きのフェリーに乗船、郷ノ浦港で下船する(約1時間45分)

目的地まで進む(約2分)

到着
②アクセス福岡都市高速環状線、ベイサイド通りを経由、博多港で壱岐市行きのフェリーに乗船、郷ノ浦港で下船する(約1時間45分)

目的地まで進む(約2分)

到着

外部サイトへのリンク
壱岐なび 公式ホームページ

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壱岐イチのSNS映えスポット。 街の真ん中にビック男根さまどーーーーーーん!!!!!! これはものすごいパワーを感じるわ!! 早漏、中折れ、短小、包茎に悩むそこのアナタ!!! まずは壱岐へ来い!! 神社入ったら猫が他の猫の首根っこに噛み付いてて苛めてる!!と思って止めに入ったら交尾しかけてる最中だった… 邪魔してゴメン… 男根さまの前で交尾…するよね…そりゃ… ちなみにここの御朱印もアレの絵が入ってるらしい…ほしかった… #長崎#壱岐#壱岐の島#パワースポット #塞神社 #九州はいいぞ #長崎はいいぞ #日本旅遊#九州旅遊#長崎旅遊 #kyushu #nagasaki #ikiisland

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春一番の塔

春一番」とは、北日本と沖縄を除く地域で吹く強い風のことをいう。2月から3月中頃にかけて、特に沿岸部で強い風が吹き、江戸時代末期には「ハルイチ」という表現が用いられていたことも明らかになっている。

春一番という言葉は、長崎県壱岐市「郷ノ浦(ごうのうら)港」が発祥の地と言われている。1859年春、同港を発った漁船が強い風を受け遭難、転覆し、町は働き盛りの漁師数十名を失った。春の初めに吹く風が大勢の命を奪ったことで、「春先(一番)に吹く風は危ない」と警戒され、そこから春一番という言葉に発展したそうだ。すなわち、春一番とは漁師にとって避けねばならない自然現象なのである。

郷ノ浦港の向かい、「元居(もとい)公園」内に『春一番の塔』はある。これは1859年に亡くなった漁師たちの慰霊と、春一番の怖さを語り継ぐ目的で建設された。港から徒歩10分、緑に覆われた園内を抜けると、高さの異なる2本の塔が見えてくる。

塔の高さに差異をつけた理由は、「船のマスト」を再現したためである。高い塔が「フェアマスト(約13m)」、もう一方が「レーダーマスト(約10m)」を表す。マストは船の運航に欠かせない(なければ運行できない)重要なパーツである。春一番の有無に関係なく、船の手入れを怠ってはならない、安全運行に努めてほしい、という漁業組合の思いを反映し、昭和62年に建設された。

春一番の塔を訪れる際は、花やお菓子(少し/気持ちで良い)などを準備してほしい。命を落とした漁師たちに祈りを捧げ、お供えしてあげよう。日本中のフェリー運行会社は、1859年の事故を決して忘れず、安全最優先を徹底している。もちろん漁業関係者も同じである。壱岐市にフェリーで渡島できるのは、安全運行の礎を築いた漁師たちのおかげと言っても過言ではない

春一番と聞くと、一世を風靡した「キャンディーズ」の大ヒット曲(雪が溶けて川になって流れて行きます♪♪つくしの子がはずかしげに顔を出します♪♪もうすぐ春ですね、ちょっと気取ってみませんか♪♪)を思い出す。しかし、春一番を明るい、楽しい、ワクワクする、といった表現で使うのは間違いだ。そのことを念頭に置いたうえで、現地に足を運んでほしい。

まとめ
春一番の塔は、郷ノ浦港近海で亡くなった漁師たちを慰霊するために建設された

日本中の運行会社・組織は春一番の怖さを理解し、安全運行に努めている

観光スポット春一番の塔
(はるいちばんのとう)
所在地〒811-5135
長崎県壱岐市郷ノ浦町郷ノ浦
地図
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①博多駅→春一番の塔
②福岡空港→春一番の塔
①アクセスベイサイド通りを進み、博多港で壱岐市行きのフェリーに乗船、郷ノ浦港で下船する(約1時間45分)

目的地まで進む(約2分)

到着
②アクセス福岡都市高速環状線、ベイサイド通りを経由、博多港で壱岐市行きのフェリーに乗船、郷ノ浦港で下船する(約1時間45分)

目的地まで進む(約2分)

到着

外部サイトへのリンク
壱岐市観光連盟 公式ホームページ

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自治体対馬市
(Tsushima city)
市庁舎所在地〒817-0022
長崎県対馬市厳原町国分1441
総人口29,195人
代表的な名産/特産品本マグロ
しいたけ
真珠
平成31年度当初予算419億円

九州最北端の自治体『対馬市』。九州(日本)と「大韓民国」の中間地点に位置し、見晴らしの良い展望台から大陸の姿も視認できる。古墳時代、大陸(現中国)の覇者「」と「新羅(しらぎ)」連合軍の侵略を防ぐ拠点として山城が建設されたことは、歴史の教科書にも記載されている。

鎌倉時代の「元寇(モンゴルによる日本侵攻)」、戦国時代末期の「朝鮮出兵(豊臣秀吉が画策)」、共に対馬が戦い(作戦)の舞台となった。対馬は日本防衛の最前線基地といっても過言ではない。しかし、近年、島の不動産を韓国の関連企業が次々と買収、ハングル文字の施設が目立つようになってきた。

対馬空港(対馬やまねこ空港)」と直通便を結ぶ空港は福岡と長崎。韓国ソウルとを結ぶチャーター便も運行されていたが、「徴用工」を巡る問題の影響で運休されている。

現地へのアクセスは海路をおすすめする。博多港から2時間30分ほどかかるが、飛行機は便数が少なく、空港での待ち時間等を考慮すると、フェリー(ジェットフォイル)を選択すべきであろう。

対馬市

萬松院

長崎県最北の地、対馬に渡島する際は、旅館とレンタカーを忘れず予約しておきたい。ただし、車ごとフェリーに乗船することも可能ではある。軽自動車の往復輸送料が約17,000円(燃料価格で変動)、対馬に数日間滞在するのであれば、車を持ち込んだ方が良いかもしれない。

ここで紹介する『萬松院(ばんしょういん)』は、知る人ぞ知るマニアック系観光スポットである。博多港発のフェリーに乗船、「厳原港(いづはらこう)」に到着したら、厳原大橋を渡り対馬市役所前を通過、そのまま真っすぐ進むと、朱色の門が見えてくる。

萬松院は「対馬藩」藩主、「宗(そう)」氏一族を祀るべく、1615年に建立された。宗氏が対馬に土着したのは鎌倉時代以前。同時代中期の「元寇(モンゴル侵攻)」において藩主が討死するも、その功績を称えられ、有力な武家のひとつとして力をつけたという。

豊臣秀吉の画策した「朝鮮出兵」時も、宗氏一族は侵攻拠点の整備等で重要な役割を担った。そして江戸時代、将軍家は宗氏を対馬藩藩主に任命、朝鮮との交易も認めた。

敬虔な仏教徒の方は本堂内を見学させてもらうと良い。あまり興味のない(?)方は、境内を散策したのち、「百雁木(ひゃくがんぎ)」を目指そう。境内を抜け、石段を上ると推定樹齢1200年の「大楠(おおくす)」が現れる。樹高約40m、胸高直径約2m、見上げても頂部は見えないはずだ。撫でると良いことがある(らしい)ので、有難くナデナデさせてもらおう。

同じく石段を上った先にある宗氏一族の墓は、「日本三大墓所」のひとつ、「国の天然記念物」に指定されている。対馬(宗氏一族)が日本と朝鮮の「交易の扉」を開き、かつ、国家安寧(あんねい)に尽力した結果、高く評価されたのだ。線香を持っている「気の利く方」は、宗氏一族の墓前にお供えしよう。

まとめ
萬松院は対馬藩藩主、宗氏一族を祀るために建立された

推定樹齢1200年の大楠と、日本三大墓所に数えられる宗氏一族の墓は見ごたえ十分。線香も準備しておきたい

観光スポット萬松院
(ばんしょういん)
所在地〒817-0015
長崎県対馬市厳原町西里192
地図
※クリックでGoogle map起動
①博多駅→萬松院
②福岡空港→萬松院
①アクセスベイサイド通りを進み、博多港で対馬市行きのフェリーに乗船、厳原港で下船する(約2時間35分)

厳原大橋、県道24号線を経由、目的地まで進む(約5分)

到着
②アクセス福岡都市高速環状線、ベイサイド通りを経由、博多港で対馬市行きのフェリーに乗船、厳原港で下船する(約2時間35分)

厳原大橋、県道24号線を経由、目的地まで進む(約5分)

到着

外部サイトへのリンク
長崎県観光連盟 公式ホームページ

金田城跡

金田城跡』は対馬市を代表する観光スポットのひとつである。ただし、訪れる際は下記の事項に注意いただきたい。
①途中、狭い林道を走る。大型車、中型車は危険なので、軽自動車推奨
②駐車場から城跡まで片道1時間。道は整備されているが、軽登山グッズを準備したい。
歩きやすい靴必須。できれば登山靴が良い。またステッキもあると安心。
④午前中(できればAM9時頃までに)に駐車場を発ち、午後の早い時間までに戻るのがベスト。
⑤天候が悪ければ中止。海沿いかつ山なので天気が変わりやすい、雨合羽を一応準備したい。
飲料水、軽食必須。金田城跡でお弁当(昼食)を食べても良い。
⑦宿泊所を確保しておきたい。九州本土からの日帰りはしんどい(不可ではない)。

対馬に前泊する場合は宿所所から。「博多港AM0:05発」の便に乗船する場合は、朝方(AM4:45)「厳原(いづはら)港」に到着、食事休憩後、現地に向かっても良い。同港から軽自動車で約30分、県道24号線を北上し、標識に従い林道に入ろう。あとは終点まで前進あるのみだ。

金田城跡登山口」に到着したら、山頂までレッツラゴー(?)である。登山道はしっかり整備されており、標識等や目印(テープ)に従い進めば迷う(遭難する)ことはない。一人の場合は歌を歌いながら(?)、複数人の場合は対馬の歴史を語り合い(?)つつ登ると良いだろう。

飛鳥時代、日本は「漢、新羅(しらぎ)」連合軍との決戦「白村江の戦い」に敗れた。その後、漢の日本侵攻を恐れた天智天皇は対馬に金田城を建設、来るべき時に備えたと言われている。鎌倉時代、金田城は「元寇(モンゴル侵攻)」の舞台、決戦の地となり、見事元を追い払った。そして明治時代、「日露戦争(1904年)」勃発前に金田城跡(既に廃城済みであった)は再び武装拠点として整備され、本土決戦に備えた。

山頂から見える対馬の島々、東シナ海は絶景である。遺構(石垣、本丸の基礎など)もしっかり原型をとどめており、歴史の息吹を感じさせる。「こんな場所によく城を造ったなぁ」と感心した方、その通りである。金田城は厳しい地形を活かした「最強の山城」と呼ばれ、「漢、モンゴル、ロシア」との戦いに備えるべく整備された。厳しい場所に造って当然、そうでなければ敵の侵攻を許し、日本は滅んでいたかもしれない。

まとめ
登山道入り口から金田城跡まで片道約1時間。訪れる際は、必要なものを漏れなく準備しよう

金田城は日本防衛の最前線基地だった。対馬の歴史を語るうえで欠かせない、最強の観光スポットである

観光スポット金田城跡
(かねだじょうあと)
所在地〒817-0512
長崎県対馬市美津島町黒瀬
地図
※クリックでGoogle map起動
①博多駅→金田城跡
②福岡空港→金田城跡
①アクセスベイサイド通りを進み、博多港で対馬市行きのフェリーに乗船、厳原港で下船する(約2時間35分)

厳原大橋、県道24号線、国道382号線を経由、目的地まで進む(約1時間20分)

到着
②アクセス福岡都市高速環状線、ベイサイド通りを経由、博多港で対馬市行きのフェリーに乗船、厳原港で下船する(約2時間35分)

厳原大橋、県道24号線、国道382号線を経由、目的地まで進む(約1時間20分)

到着

外部サイトへのリンク
長崎県観光連盟 公式ホームページ

せんだんご作り体験

アグリツーリズム(農家や農村で余暇を過ごす)」という概念はヨーロッパで誕生した。日本ではバブル崩壊後に少しずつ浸透、日本人好みの表現に変更し「グリーンツーリズム」と呼び方が定着した。今では自治体レベルで様々なグリーンツーリズムツアーが考案され、観光業を支える柱のひとつになった。

対馬市は、「対馬グリーン・ブルーツーリズム」というツアー(協会)を発足、自然や里(町)の暮らしを体験できるイベントを開催している。ここで紹介する『せんだんご作り体験』もそのひとつ。せんだんご(団子)はサツマイモを発酵させて作る対馬の郷土料理。「千(せん)の手間ひまをかけて作る保存食団子」を短縮し、せんだんごと呼ぶようになった(らしい)。

同体験ツアーは「民泊」込み、すなわち、対馬に宿泊しなければ参加できない。ツーリズム協会に連絡を入れ申し込みを済ませたら、あとは渡島するのみだ。ここでは「田舎屋さいとう」でのケースを紹介しよう。

田舎屋さいとうは、農家民泊施設として営業しており、様々なツアーも体験可能である。さらに、運営するご夫婦は対馬市で唯一、「どぶろく(濁り酒)」の製造許可を取得。海と山の幸、そして造りたてのどぶろくを心ゆくまで堪能させてもらえるだろう。

せんだんごを作りましょう」と提案する前に、ご夫婦から「手厚いおもてなし」を受けることになる。「どぶろくば飲まんね」と言われたら、従う他ないだろう。さらに、お菓子や饅頭、ご近所さんが解体した猪肉、鹿肉など、様々な食材が提供される。気が付くと宴会の様相を呈しているはずだ。

田舎町の方々は、「ドンドン食べんね」と食事を提供してくれる。満腹になろうとお構いなし、有難いことなのだが、「夕食もたっぷり用意しとーけんね」と言われると憂鬱な気分になってくるはずだ。せんだんごを作る間もなく夕食の時間を迎え、どぶろくを飲み、ご夫婦から対馬の話を聞く。目覚めると朝になっており、二日酔い気味のせいか、頭がズキズキする・・・

せんだんごを作りたい方は、ご夫婦の誘い(どぶそく、食事、お菓子など)を上手く変わし、「体験ツアーをお願いします。どぶろくはその後で」とハッキリお願いしなければならない。楽しければ何でも良いという方は、流れに身を任せよう。

まとめ
せんだんごは対馬の郷土料理。1000年以上前から伝えられるサツマイモを使った保存食である

ご夫婦は「これでもか」という量の食事とどぶろくを提供してくれる。飲み過ぎに注意したい

観光スポットせんだんご作り体験
(せんだんごづくりたいけん)
所在地〒817-0245
長崎県対馬市厳原町久根田舎873
地図
※クリックでGoogle map起動
①博多駅→田舎屋さいとう
②福岡空港→田舎屋さいとう
①アクセスベイサイド通りを進み、博多港で対馬市行きのフェリーに乗船、厳原港で下船する(約2時間35分)

厳原大橋、県道24号線、県道192号線、県道24号線を経由、目的地まで進む(約35分)

到着
②アクセス福岡都市高速環状線、ベイサイド通りを経由、博多港で対馬市行きのフェリーに乗船、厳原港で下船する(約2時間35分)

厳原大橋、県道24号線、県道192号線、県道24号線を経由、目的地まで進む(約35分)

到着

外部サイトへのリンク
対馬グリーン・ブルーツーリズム協会 公式ホームページ

まとめ

今回は対馬市他の観光スポット12箇所を紹介した。なお、個人的な主観で選んでいることをご理解いただきたい。

離島の観光スポットは、旅行経験豊富な上級者向けと思っている(勘違いしている)方が多い。しかし、時間に余裕さえあれば、老若男女誰でも決行できるし、別に難しくもない。休暇がなかなか取れない方は難しいかもしれないが、マニアックな観光スポットを巡ってこそ、長崎県の本質を知ることができるので、ぜひチャレンジしてほしい。最後までお読みいただきありがとうございました。

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