過激派組織がシク教寺院を襲撃、少なくとも1人が死亡

 25日、カブール中心部に位置するシク教少数派組織に属する寺院が過激派組織の襲撃/テロ攻撃を受けた。これまでに確認された死者は1人、内部にいた約150名は救出されたが、多数の負傷者を出した。

 2018年7月、「イスラム国」は、アフガニスタン東部ジャララバードのシク教徒とヒンドゥー教徒にテロ攻撃を敢行、19人が死亡し、20人が負傷した。今回の自爆攻撃にもイスラム国の関与が疑われているが、声明は発表されていない。なお、同国内で活動するタリバンは関与を否定した。

 ロイター通信によると、寺院に攻撃をしかけた2人は治安部隊により射殺されたという。テロの標的にされたシク教の寺院は朝の祈りを定期的に主催しており、そこを狙ってテロ攻撃が敢行された。

 アフガニスタン保健省の報道官は、「1人の子供が殺され、多くが負傷した。周辺地域の検問/規制線を強化せざるを得ないだろう」と述べた。

 シク派の国会議員ナレンダー・シン・カルサ氏はロイター通信に対し、「死者は増加する、現時点で4人の死亡が確認され、負傷者も増加している」と語った。また、「3人のテロリストがダラムシャーラー(聖域)に入った。テロリストたちはダムシャーラ―がいっぱいになった時を見計らって攻撃した」と付け加えた。

 シク教徒の人口は減少し続けており、現在その数は10,000人未満だという。彼らは多くのイスラム教徒から差別や嫌がらせを受けている、と訴えてきた。

 2018年7月にイスラム国が起こしたテロ攻撃により、最も有名なシク派政治家のひとり、アウター・シン・カルサが殺害されている

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