◎軍のミン・アウン・フライン司令官は国営メディアの報道の中で、囚人5,636人を人道上の理由で釈放すると発表した。
2021年2月23日/ミャンマー、ヤンゴン、軍事政権に反対する抗議(Getty Images/AFP通信)

10月18日、ミャンマー政府は軍事クーデターに抗議するデモに参加し逮捕された市民5,000人以上を解放すると発表した。

軍は今年2月のクーデターに抗議するデモを武力で制圧した。国内の逮捕者などを追跡する政治犯支援協会(AAPP)によると、抗議デモに関連する取り締まりで、これまでに少なくとも市民1,178人が殺害され、7,300人以上が逮捕、起訴、または有罪判決を受けたという。

軍のミン・アウン・フライン司令官は国営メディアの報道の中で、囚人5,636人を人道上の理由で釈放すると発表した。

一部の専門家は、「ミャンマー軍は人道への配慮をアピールすることで、東南アジア諸国連合(ASEAN)との距離を縮めようとしている」と指摘した。

ASEANは先日、10月26日から始まる首脳会談にフライン司令官を招待しないと発表した。

ASEANの行動は加盟国の内政に干渉しないという基本政策と合意形成によって妨げられているため、首脳会談からミャンマーのトップを除外するという決定は世界を驚かせた。

ASEANは4月、ミャンマー危機の解決に向けた声明を発表し、暴力の即時停止、すべての関係者間の対話、ASEAN特別使節による調停、ASEANを通じた人道援助の提供、そしてASEAN特別使節とアウンサンスーチー氏を含むすべての政府関係者との面会を求めた。しかし、フライン司令官は特別特使の受け入れを拒否している。

フライン司令官はテレビ演説の中で、10月20日の仏教の祝日に囚人を釈放すると述べ、「多くの市民が暴力的な抗議に参加したことで逮捕された」と強調した。「裁判にかけられている者や投獄された者の中で、政府の条件を満たす者は祝日に恩赦を与えられるでしょう...」

フライン司令官は、「軍の指導者たちは平和と民主主義にコミットしている」と主張し、新政府は民主主義を回復する独自の5段階計画を準備していると明らかにした。

軍は7月にも抗議デモで逮捕した市民2,000人以上を釈放している。

主要メディアによると、今回釈放される約5,600人のうち1,300人以上がすでに有罪判決を受けているという。また、釈放される者の中にアウンサンスーチー氏は含まれないと伝えられている。

スーチー氏率いる国民民主連盟(NLD)は昨年11月の選挙に勝利したが、フライン司令官は結果を認めず、NLDは不正を働いたと主張した。

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