◎北京2022冬季五輪のボイコットを求めた女性2人が首都アテネでチベットの旗を掲げ、その後逮捕された。
2021年10月17日/ギリシャ、首都アテネのアクロポリスの丘、チベットの旗を掲げる抗議者(Yorgos Karahalis/AP通信)

ギリシャの現地メディアによると、北京2022冬季五輪のボイコットを求めた女性2人が首都アテネでチベットの旗を掲げ、その後逮捕されたという。

18歳のチベット人学生ツェラ・ゾクサン氏と香港の活動家ジョイ・シウ氏はどちらも米国市民であり、ニューヨークを拠点とするストゥーデントの活動「NO北京2022」に参加している。

ゾクサン氏とシウ氏と3人目の人物はアクロポリスの丘に料金を支払って入場し、敷地内の足場にのぼりチベットの旗を掲げた。

現地メディアによると、警備員は旗を取り除き、2人に敷地内での抗議をやめるよう要求したという。しかし、2人は足場にとどまり、「チベットに自由を」「北京2022ボイコット」「自由なし、五輪なし」などのスローガンを繰り返し叫び、チベットの旗と香港革命を宣言する旗を掲げた。

その後、2人は警察に拘束され、抗議は約10分で終了した。

シウ氏は施設の利用者とメディアに対し、「団結して北京2022をボイコットしなければならない」と呼びかけた。「国際オリンピック委員会(IOC)は香港、チベット、東トルキスタン、南モンゴル、そしてウイグルに対するジェノサイドと人道に対する罪を見過ごせというメッセージを世界に発信しています...」

北京2022の聖火は18日に古代オリンピアで点灯し、19日にパナテニアンスタジアムの式典で中国に引き渡される予定。

IOCの理事会は16日にアテネで会合を開いた。IOCのホームページによると、役員らは17日遅くに古代オリンピアで開催される理事会創設100周年の式典に出席する予定だという。聖火式のリハーサルも17日に行われた。

活動家は中国の五輪主催に強く反対しており、2008年3月には数十人のギリシャ人とチベット人活動家が2008北京夏季五輪の聖火リレーを妨害しようとした。

中国共産党のイスラム系少数民族などに対する虐殺や弾圧に抗議する多くの団体が、北京2022のボイコットを国際社会に呼びかけている。世界ウイグル会議は大会を「ジェノサイド(大量殺戮)オリンピック」と呼んだ。

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