◎東京2020五輪 男子スケートボード・パークに出場するオヤジスケートボーダーは、「心臓発作を起こさず大会を満喫する」という目標を掲げた。
7月31日、東京2020五輪 男子スケートボード・パークに出場するオヤジスケートボーダーは、「心臓発作を起こさず大会を満喫する」という目標を掲げた。
南アフリカ代表のダラス・オーバーホルツァー選手(46歳)はAP通信の取材に対し、「私の人生はスケートボードです」と語った。「私は勝つつもりはありません。私はメダルを獲得するつもりもありません。46歳の私は南アフリカ代表に選ばれた南アフリカ最高のスケートボーダーです。46歳の男はオリンピックを楽しむために日本にやってきました」
スケートボードは今大会から正式種目に採用された競技のひとつであり、出場する男女80人の中で最年長は「デンマークの破壊者」の異名を持つルネ・グリフベア選手(46歳8か月)、2位がオーバーホルツァー選手である。
会場を下見した46歳のオヤジ2人は自分の年齢の半分に満たない若輩者の群れに直面したが、困惑した様子はほとんど見せず、オヤジの貫録を見せつけた。
28日の女子の試合に出場した選手たちはとても若く、日本の開 心那(ひらき ここな)選手は若干12歳。女子ストリートを制した西矢 椛(にしや もみじ)選手は13歳、銀も13歳、銅は16歳の選手が獲得だった。
オーバーホルツァー選手はインタビューの中で、「失うものはなく、証明するものもない」と語った。「心臓発作を起こさずに全力で有酸素運動を続けるだけです。私はとても興奮しています。本当に嬉しい。私は今、軽度の心臓発作を起こしています」
スケートボードを含むスポーツに年齢制限はなく、身体が動く限り、誰でも好きなように自分のスタイルで楽しむことを許可されている。スケートボードのパイオニアである「バードマン」ことトニー・ホーク選手(53歳)は7月のX Gamesで12歳のGui Khury選手に打ちのめされた。ホーク選手は試合後、「最高に楽しかった」と述べた。
最年長のグリフベア選手は1985年に公開された映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のスケボーシーン、オーバーホルツァー選手は1986年の映画「スラッシュ!!」を見てスケートボーダーになると誓った。
オーバーホルツァー選手は、「アパルトヘイトをめぐる混乱の中で黒人の仲間と出会い、スケートボードに乗り、多くの経験をした」と語った。「スケートボードは私にアパルトヘイトの混乱を乗り越える力を与えてくれました。ボードがなければ、大切な仲間たちに出会うこともなかったでしょう」
地元メディアによるとオーバーホルツァー選手は厳しい環境下に置かれている地域の子供たちを支援し、スケートボードを含むスポーツや様々なスキルを身につける手助けをしているという。オーバーホルツァー選手が設立インディゴ青年運動は複数のスケートパークや施設を運営している。
男子パークの予選および決勝は8月5日に行われる予定。