◎アメリカの諜報機関は現在、武漢研究所または機能獲得研究から偶発的にコロナウイルスが漏れ、世界的大流行につながった可能性があるという「理論」を調査している。
7月20日、上院保健教育労働年金委員会の公聴会に出席した国立アレルギー・感染症研究所（NIAID）のアンソニー・ファウチ博士は共和党のランド・ポーツ上院議員の質問に憤慨し、「国立衛生研究所（NIH）は中国の武漢研究所に資金を提供した」という噂を却下した。
ファウチ博士は今年5月の公聴会で、NIHは武漢の「機能獲得研究（実世界におけるウイルスの潜在的な影響の研究）」に資金を提供したという噂を否定したが、ポール上院議員はこの発言を問題視し、「ファウチ博士は議会でウソをついた可能性がある」と指摘した。
アメリカの諜報機関は現在、武漢研究所または機能獲得研究から偶発的にコロナウイルスが漏れ、世界的大流行につながった可能性があるという「理論」を調査している。
ポール上院議員はファウチ博士に対し、「5月11日、あなたはNIHが武漢研究所で行われた機能獲得研究に資金を提供したことはないと言いましたね」と語った。「ファウチ博士...あなたは議会でウソをつくことが犯罪だと知っていますか？NIHは機能獲得研究に資金を提供していないというウソを撤回し、先に進みたいですか？」
ファウチ博士はポール上院議員の質問をきっぱり却下した。「ポール上院議員！私は議会でウソをついたことはありません。そして私は自分の発言を撤回しません」
しかし、ポール上院議員はファウチ博士とNIHが武漢のコロナ漏洩と世界的大流行に関与した疑いがあると示唆し、ファウチ博士はいよいよ憤慨した。「ポール上院議員！あなたは何を言いたのですか？私は公式に、あなたの言いたいことが理解できない、と言いたい！」
NIHのフランシス・コリンズ所長は今年初めの声明で、武漢研究所に関する誤った情報を信用することは間違いであり、「NIHとNIAIDは機能獲得研究に資金を提供したことはない」と述べた。
しかし、ポール上院議員はファウチ博士にしつこく質問した。「あなたはパンデミックで犠牲になった400万人の命の責任を曖昧にしていますね。私たちはあなたに踊らされました」
同委員会のパティ・マレー委員長（民主党）はある時点で質問を止めるよう促したが、ポール上院議員は嫌がらせを続けた。
怒ったファウチ博士は、「私はあなたが拡散しているウソに完全に憤慨しています」と言い放った。「実験、年次報告書、文献に記載されている通り、コロナウイルスは人工的に作られたものではありません。分子的に不可能です！」
これに対しトランプ前大統領の同盟国であるポール上院議員は、「ファウチ博士、あなたは難しいことを言って真実を隠していますね」と反論した。「私は難しいことは言いません。しかし、あなたは難しいことを言って自分のウソを隠してます」
ファウチ博士は、「ここにウソをついている人がいるとすれば、それは上院議員、あなただ！」とポール上院議員を指差し反撃した。
持ち時間をたっぷりオーバーしたポール上院議員は質問を打ち切られ、その後、民主党のティナ・スミス上院議員がファウチ博士をフォローした。
ファウチ博士は、「私は議会でウソをついたことはありません」と復唱した。「私は議会でウソをついたことはありません。私は議会でウソをついたことはありません。以上です」
