死者27人、負傷者90人超

 先週の土曜日、アメリカとタリバンの間で和平合意が調印された。しかし、それに反発する武装民族等の攻撃は一向に止まず、事態の悪化が懸念されている。和平合意後、カブールで発生した初の大規模なテロ攻撃による死者は27人、負傷は90人を超えた

 6日、ハザラ民族のリーダー「アブドゥル・アリ・マザリ(故人)」の25周年記念式典において、テロ攻撃は決行された。式典は生放送されており、同獄の行政長官を務める「アブドラ・アブドラ」も出席、最悪の事態は回避されたが、多くの死傷者を出した。

 当局の関係者によると、銃による無差別攻撃を実行した二人は、特殊部隊に射殺されたという。犯行理由は不明、アメリカとタリバンの和平合意に反発する組織によるものと思われる。

 協定が結ばれた結果、アメリカとNATOは14カ月以内にアフガニスタンから軍を撤退させる。その見返りとして、タリバンはアフガニスタン政府と交渉、アルカイダやISなどによるテロ組織活動を撲滅し、平和に向けて共に歩を進めることになる。しかし、協定調印後もタリバンによりアメリカ軍への攻撃、今回のテロ攻撃と、同国内における武力衝突が収まる気配はない

 トランプ大統領はアフガニスタン国内の紛争を終わらせると宣したが、狙い通りに事が運ぶかは不透明な情勢だ。

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